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| 連載/2022年11月号 |
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| 陳列レイアウト案作りは、全ての状況に対する答えを作り出す作業 - 私の販売集大成ノート(25) | |
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最近、店を覗くことが多くなった
最近出歩く事が増えて、ポンパドウルの店を覗く事が多くなった。わざわざ訪ねる訳ではなく、出向いた先に店があれば立ち寄るという事だ。私が住んでいる町田の店はもとより、元町本店、伊勢佐木町店、相模大野店、調布店、六本木店、八王子店などで、店内の雰囲気と製品を一通り見て気になった製品があると買い求める。約40年前に入社して初めて食べて感動したデニッシュペストリーの「ムトン」に再会して、懐かしさがこみ上げてくると同時に、「よくぞ待っていてくれた」という心境で嬉しくなった。 店の雰囲気や売り方に変化がないと感じた 在職していた当時と店の雰囲気や売り方、製品に大きな変化がない事に気付いた。仮に今、店に入ったとしても程々の動きは無難にこなせるという錯覚に近い感覚になった。勿論細部の変化は見られるものの、大筋では変化が見られなかったのだ。それが望ましい事か否かは分からない。現状の経営状況を知らずして無責任に判断する事は慎みたいと思う。 在籍していた当時は新たな商業施設が次々に建ちオーバーストアの時代で変化が求められた。内装施工業者はオープンの店とリューアルの店の施工を同時に行う事もあった。五年に一度の改装は当たり前と言われた時代だった。 店舗レイアウト案作りは想像力が求められる 新規オープンやリニューアル時には陳列レイアウト案を担当するようになった。陳列レイアウト案は起りうる全ての状況に対する答えを作り出す作業で、それはイメージの世界での思考であり想像力が求められる作業である。先ず広い範囲を把握した上で次に絞り込んで細部を決めるやり方で進めた。周辺にはどの様な店が入り、どんな客動線が考えられるか、それらを把握して3つの陳列レイアウト案を作成した。お客様が買い易く、製販メンバーが効率的に動けることが、作成する上でのキーポイントであった。工房と店の出入口の位置決定には十分に検討を重ねた。位置を間違うとオープン後の作業効率に大きな影響を及ぼす事になる。またレジ台の場所も同様の配慮が必要であった。工房から製品が出て来る場所近くに、お客様が一番多く集まるレジ台を設置する事は絶対に避けなければならない。混雑の不愉快さだけを与える事になるからだ。 多段の陳列ゴンドラから平台へ移行 フランスパン専用オーブンとフランスパンの陳列場所は店外から観えるようにした。これは店からの主張でもある。店舗スペースに限りがあり、出来るだけ多くの製品を陳列する為に3段ないしは4段の陳列ゴンドラを使用した。暫くして平台陳列の使用が多くなるが、多段ゴンドラ陳列が長かった事もあり慣れるまでに時間が掛かった。 什器の採寸を綿密に行うことの重要性 私が陳列レイアウトの重要性を感じ興味を持つようになったのは、1983年にオープンした八王子店(そごう時代の旧八王子店)での出来事からである。当時私はまだ陳列レイアウト作成にはタッチしていなかった。オープンを3日後に控えた什器搬入の日に大きなトラブルがあった。什器を入れれば直ぐにでも営業出来る位に準備は順調に進んでいた。何台かの陳列ゴンドラが運ばれて店の前に並べられた。台数と大きさを見た瞬間、これを全部配置するのは絶対に無理だと直感した。案の定プランどおりの配置はできなかった。全ての什器を入れたら乱雑に置かれた倉庫状態にしかならず、店の売り場には程遠いものになってしまう。採寸を綿密にしてプランを練り上げていれば、こんな事態には絶対ならない。何台かの什器を除いて対処したが、同時に15製品程をカットせざるを得なかった。 客には買いやすく従業員には働きやすい環境 オープン後は多くのお客様の支持をいただき、予定以上の売上げであったが、多くのお客様を見るたびに、もっと買い易くメンバーも働き易い環境の店を作り上げたいと痛切に思い、レイアウト案作成にその後も積極的に関わっていこうと心に決めた。 望月 康男 販売アドバイザー。1946年神奈川県川崎市生まれ。東京都町田市在住。趣味は、ドライブ、登山、ビデオ撮影、映画鑑賞。1978年9月、株式会社ポンパドウル入社後、町田店、六本木店、伊勢佐木町店の販売マネージャー。1985年1月販売課長。1989年6月販売部長。1996年12月取締役販売促進部長。2001年10月取締役広報宣伝部長。2007年2月〜2010年1月顧問。全店の接客、品質、クレンリネス、品揃えの改善点をアドバイス。株式会社ポンパドウルの成長期、成熟期に販売関連業務に携わる。 |




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