記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| 連載/2026年10月号 |
ブランスリー電子版は、購読者の方々以外は、見出しと本文の一部しか見られませんが、この記事は特別に全文を公開しています。
| 1週間の簡単な売上記録から始めるAIによる売上予測を試してみよう - 普通のパン屋さんが普通に頑張れば繁盛出来る話(112) | |
|
AIによる売上予測というと、専用ソフトや大量のデータが必要に思えます。
しかし、大まかな予測なら、手元のExcelと無料版のChatGPTで試せます。店の記録はExcelに残し、ChatGPTには、その都度データを渡して予測と振り返りをさせます。 最初の1週間は4項目だけ まず、1週間分の実績を記録します。入力するのは、日付、曜日、実売上高、実際の天候の4項目です。客数や商品別売上まで記録しようとすると面倒になり、続かなくなります。 最初の1週間は、ChatGPTの予測売上、予測用に入力する天気、予測理由の欄には何も入力しません。この期間は、予測の比較材料を作る期間です。 7日目の営業終了後に翌日の売上を予測 7日目からは、営業終了後にExcelの過去データをコピーし、ChatGPTへ貼り付けます。 そのうえで、「明日は10月8日木曜日です。天気予報は雨です。過去の記録から明日の売上を予測してください。また、その理由も回答してください」と指示ます。 回答は「予測売上」と「予測理由」の二つだけにします。たとえば、「予測売上は19万5000円。前週木曜日の売上を基準に、雨による減少を見込んだ」と返ってきたら、その内容と予測に使った天気をExcelへ記録します。 ただし、この時点では同じ曜日の実績は一つしかありません。精度の高い予測ではなく、前週同曜日を出発点にした暫定予測です。 2週目からは営業終了後に結果を完成 10月8日の営業が終わったら、実売上高と実際の天候を同じ行へ入力します。予測用に入力した天気と実際の天候を分けるのは、予測が外れた原因を見分けるためです。 雨予報をもとに売上を低く予測したのに、実際には晴れたのであれば、ChatGPTの判断だけが問題だったとはいえません。予報も実際も雨だったのに大きく外れたなら、ChatGPTは次に予測する時には、雨の影響の見積もり方を見直してくれるでしょう。 予測と実売上の差額などを、あなたが計算しておく必要はありません。更新した表をChatGPTへ渡せば、必要な計算はその場で行ってくれます。 結果が出てからChatGPTと壁打ち ここで、何か疑問があれば、ChatGPTとの壁打ちを行いましょう。予測直後より実売上が判明した後に行う方が有効です。実績が出た後なら、「なぜ3万円高く外れたのか」「天候の見方に問題があったのか」「どの日を基準にしたのか」と、結果に基づいて質問できます。 ChatGPTから「通常と違う出来事はありませんでしたか」と聞かれ、あなたが「近くの学校で運動会があり、昼前の来店が多かった」と答えることもあるでしょう。 数字だけでは分からない店固有の事情が、対話によって言葉になります。壁打ちをした場合は、その内容の要約を備考欄に記録しておくとよいでしょう。 ただし、結果を見てから予測売上や予測理由を書き換えてはいけません。予測時点の判断を残さなければ、何が当たり、何が外れたのかを検証できなくなります。 Excelが店の状態の記憶になる 記録が数週間、数カ月と増えれば、曜日ごとの売上水準、晴天日と雨天日の違い、ChatGPTが高めと低めのどちらに予測しやすいかなどが見えてきます。 無料版のChatGPTは、セッションをまたいでの記憶の維持ができませんので、Excelが店の記憶となり、ChatGPTはその日の予測係になります。1日の営業終了後に明日の予測と今日の結果を記録して壁打ちする。この繰り返しなら、専用ソフトを使わなくても、自店の経験を翌日の判断へ生かしていくことができます。(RO) |




ブランスリー電子版は、購読者の方々以外は、見出しと本文の一部しか見られませんが、この記事は特別に全文を公開しています。








