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| 息子のためにも改革を断行-ベルドール |
| | 社長の奥光義さん(左)と、息子の裕樹さん | | | | 中央の平台2つには、主にデニッシュ類や売れ筋の菓子パンなどを陳列。ポップやプライスカードにも変化をつけている | | | | 売り場の一角に裕樹さんがフランスで修行していたときの写真を飾っている | | 「息子に子供ができて、結婚することになり、息子といっしょに仕事をすることになりました。それなりの給料を払わなくてはならないと考え、それまで以上に、力が入りました」 大阪、富田林市のベーカリー、ベルドールの奥光義社長はこう話す。同ベーカリーは、南海高野線・金剛駅から車で約10分の「エコール ロゼ」という商業施設の1階にある。息子の裕樹さんが同店で働くようになったおよそ3年前に、同商業施設の斜め向かいの場所から移転して、リニューアルオープンした。 奥社長はさらにこう続ける。「大阪を拠点とするある有名なコンサルティング会社に販売の指導に入ってもらったんです。まず取り組んだことのひとつは、売上げの柱となる看板商品を5つ作る、ということでした」 顧客へのアプローチの機会として、創業記念日にスポットが当てられた。3年前の10月に3日間の創業記念セールを行った。その内容は、人気商品トップ5を値引き販売し、行列を作る、というものだった。そのために、各値引き商品の販売時間を、「1時間ずつ1日3回」などと、時間限定にした。告知には新聞折込広告を利用した。また、布製のエコバッグを500枚用意し、セール期間中の各日に先着順にプレゼントした。 「目的をはっきりとさせることが重要だとコンサルティング会社の方から言われました。売上目標は3日間で180万円で、お客様を囲い込むために、住所を数多く集めることも目標でした。告知のための費用やその他もろもろで、かなりの出費になり、『大丈夫なのか』と少し不安な面もあったのですが、信じて良かったと思える結果が出ました。セール期間中は行列が絶えずできて、お客様の住所も数多く集まりました」(奥社長) 同ベーカリーは、顧客に対して、DMのはがきを定期的に出す。その内容は、割り引き販売が多いが、ビンゴゲームなどをとり入れて、遊びの要素を演出することもある。店内でDMの内容の告知は一切行わない。 「割引販売は、DMのはがきと引き換えにある意味こっそりと行うので、DMをもらった会員様にしたら、『特別待遇を受けている』という優越感があるんでしょうね。ビンゴゲームは、あらかじめ枡の中に、商品を書き込んでおいて、その商品を購入したら、その位置にハンコを押します。そして、ビンゴが揃うごとに、割り引きをするんです。これは子供さんに大変好評ですね」(奥社長)
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| 柱の商品が5つあると強い |
| | なつかしさが売り物の「たまごケーキ」(42円)。ポップにはイラストを入れてわかりやすくアピールしている | | | | 「ベルドール」のロゴを掲げた大きな柱の前の一角は、木の箱を陳列ケースに使用するなどして温かなイメージを演出 | | | | ベルドールで1番人気の「窯出しメロンパン」(126円)。パン生地には、ホシノ・ルバンを入れていて、香り豊かなメロンパンになっている | | | | 「フレッシュバター」(126円)。ホシノ酵母を使用した生地にビス生地をかぶせて焼成し、バターをサンド | | | | 「ベルドール食パン」(1斤220円)。製粉会社に特注する専用のミックス粉を使用。複数の同業の仲間と共同で購入することで可能になったという | | | | 窯は、売り場から見える場所に設置。店内の客の前で、窯入れ、窯出しを行い、商品の新鮮さをアピール | | ベルドールは、リニューアルオープン直前の売上から比べると、昨年の時点で50%増を達成したという。今年は、長年の目標だった、年商1億円をついに突破しそうだという。 「ひとついえることは、売上げに貢献できる柱の商品が5つぐらいあると、次の手が打ちやすいというか、いろいろなことがやりやすくなるということです。今考えると、創業祭のイベントにしても、お客様へのDMにしても、1日100個以上は必ず売れる柱の商品を5つ作ることが目標だったように思います。それと、これも重要だと思うのですが、いろいろなイベントなどで、お客様に楽しんでいただけると、その中にこちらの経営上の要望も、少しずつ出していけるんです。簡単な例で言うと、セールをやるときに、売れ筋商品のほかに、こちらとして売っていきたい商品を加えるというようなことです」と奥社長はいう。 1年の各時期に実施するこうしたイベントは、平素からの売り場や厨房の演出があって、初めて活きてくるともいえる。ベルドールの店内は、商品を魅力的に見せ、その特徴を顧客にわかりやすく伝えようとする仕掛けに溢れている。 商品の魅力を伝える最も基本のツールであるポップには、例えば「たまごケーキ」(42円、甘食とスポンジの中間のような味と食感の商品)については、「『なつかしい』と思わず言ってしまう味」というキャッチコピーを使用。イラストによる商品の説明もしていて、視覚的な訴求効果も充分だ。 およそ15坪ほどの売り場を数個のブロックにわけ、陳列容器もトレーだけではなく、木の箱や、様々な形の籐かごを用いて、変化を出している。 「売り場の演出について、コンサルタントの人に言われたのは、大きなテーマを決めて、ストーリーを作れ、ということでした。うちの場合は『安心、安全で、家族に食べさせたいパン』というテーマを掲げています」(奥社長)
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世代交代がいい形で進む
ベルドールは、半年前に現在入っている商業施設の同じフロア内での移転を行った。その際に2カ月ほど店を休む機会を得て、息子の裕樹さんをフランスのランス地方にあるベーカリーに修行に出した。そのときの写真をパネルにして、店内に掲示している。 「フランスでのパン作りを体験できたことで、『引き出し』が増えたんじゃないですかね」(奥社長) ベルドールの世代交代はいい形で進んでいるようだ。
SHOP DATA 店名 ベルドール 住所 大阪府富田林市向陽台3-1-1エコールロゼ1F 電話 0721-28-4440 営業時間 午前10時〜午後8時 定休日 不定休 品揃え 約120品目 店舗面積 厨房約20坪、売り場約15坪 スタッフ 製造5人、販売3〜4人
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