新商品発売を頻繁に行い近所の人に喜んでほしい - スズノキベーカリー - ブランスリー電子版


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お店拝見/2025年3月号

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新商品発売を頻繁に行い近所の人に喜んでほしい - スズノキベーカリー
店主の鈴木孝史さん
横浜市営地下鉄下永谷駅から徒歩3分、カレー店の隣にある「スズノキベーカリー」
外の看板と同じ緑と、木の色が使われている店内
切り株をモチーフとしたデザインの台に置かれた「パン・オ・ショコラ」(税込250円)や「クロワッサン」(税込220円)、「ブルーベリーとクリームチーズ」(税込300円)など(サムネイルは左から、「ブルーベリーとクリームチーズ」の断面、「パン・オ・ショコラ」の断面)
コーヒーダマンドとアーモンドスライスをクロワッサン生地に巻き込んだ「パン・オ・カフェ」(税込250円) (サムネイルは「パン・オ・カフェ」の断面)
左は「3種のチーズブール」(税込330円)、右は「マスタードウインナー」(税込300円)(サムネイルは「3種のチーズブール」の断面)
2人で店を運営し小回りの利く状態を維持

 神奈川県横浜市の市営地下鉄下永谷駅から徒歩3分の場所にある「スズノキベーカリー」。駅を出てコンビニを2軒通り過ぎた先に見える、緑色と茶色の看板を掲げた店だ。2024年8月に開業したばかり。
 全面ガラスのドアには、鈴を実に見立てて表現した、鈴のなる木がデザインされたロゴが描かれている。ドアの横には大きな窓があり、外からも店内のパンが見える。最も窓側に並べられている「パン・オ・ショコラ」(税込250円)は、チョコレート色のラインが映えるバイカラーで、道行く人の目を引き付ける。
 店に入ると、看板にあった緑と茶の2色を基調とした空間が広がる。緑の茂る森の中をイメージさせる色合いだ。パンは約30種類ほどで、一台の陳列台に並ぶ。「パン・オ・ショコラ」や「クロワッサン」(税込220円)、「ブルーベリーとクリームチーズ」(税込300円)など4種類のパンは、切り株をモチーフとしたデザインの台に置かれている。ロゴの鈴は、店内に並ぶパンを表し、そのパンは木になる実なのだと連想させる演出だ。
 店主は鈴木孝史さんで、製造と販売を鈴木さんと妻のさなえさんの二人が行う。夫妻は共に全国チェーンベーカリー「ドンク」に勤務していた。鈴木さんは約10年、さなえさん約6年。意思疎通のうまいチームプレーで作業をこなす姿は、まだ開業して半年経っていないことを感じさせない。
 「しばらくは二人でできる範囲で営業していけたらと考えています。子どもがまだ2歳なので、熱を出したときなどは臨時休業させていただくことがありますし、できるだけ小回りが利く状態でいたいですね」(鈴木さん)
 同店の開業を知らなかったという客は、未だに2〜3日に一人くらいのペースで訪れるという。
 「駅から近い立地ですが、住宅街ですので、皆さんそれぞれ決まった道しか通らないんですよね。ですので、最近もチラシを自作して、ポスティングの外注をしました。まだ認知度を上げていかなくてはならない段階ですね」(鈴木さん)
 今年から、開店時刻を午前11時から9時に早めた。閉店時刻の午後6時は変えていない。
 「今まで遅めのスタートだったので、2時間でも早めに開けることで、もっとお客様に知っていただき、便利に使ってもらえたらと思っています。平日は、日中は高齢の方、夕方は仕事帰りの方が多いですね。土曜日は平日と比べ、来店数が増え、売り上げは倍以上になります。客単価も増えるので、平日来店できない人がまとめ買いしてくれているようです」(鈴木さん)

売上げ増の土曜日に向けて新商品開発

 客数の多い土曜日に向けて、新商品開発をしている。毎週1〜2品ずつのペースで金曜もしくは土曜に発売する。
 「新商品を見て、喜んでいただけるお客様の反応を見ると嬉しいです。近所の方にリピートしていただける店にしていきたいので、今後もこのペースで出していきたいと思っています。色々なベーカリーに行くのが好きですが、開業してからは、4〜5キロ圏内にあるベーカリーに行くようにしています。地域の方に支持される商品や価格を知りたいからです。新商品は妻と二人で、それぞれが思いついて作っていくことが多いですが、他のベーカリーに行くと『そういえばこんなパンうちになかったね』という風に、ヒントをもらえたりします」(鈴木さん)
 客のリクエストも柔軟に取り入れ、商品開発を進めている。「3種のチーズブール」(税込330円)は「フランスパンがおいしいからチーズを入れたものも作って欲しい」というリクエストから誕生した。「いちじくとレーズン」(税込270円)は、「いちじくのパンが欲しい」という声から開発した。
 また、土曜日は、平日にはないスコーンを販売し、種類を増やしている。
 「平日と違って、土曜日は作り過ぎをあまり気にしなくていいので、製造量だけでなく種類も増やしています。スコーンは、食感にこだわって手ごねで作っています。プレーン、チョコ、紅茶など4種類全て100円台にして、手軽に買ってもらえるようにしています」(鈴木さん)



客のリクエストから誕生した「いちじくとレーズン」(税込270円)(サムネイルは「いちじくとレーズン」の断面)
一番人気の「明太子フランス」(税込240円)(サムネイルは「明太子フランス」の断面)
レジ横に並ぶ「バゲット」(税込250円)や「カカオショコラ」(税込280円)(サムネイルは「カカオショコラ」の断面)
ブリオッシュ生地を使用した「粒あんぱん」(税込180円)など菓子パンも人気だ
ハード系とクロワッサン生地を使用した商品

 同店の品揃えはハード系が最も多く、全体の半分弱を占める。「バゲット」(税込250円)は、一晩寝かせてうま味を引き出し、香りの豊かさにこだわった。バゲット生地を使った商品は、総菜系が豊富。一番人気の「明太子フランス」(税込240円)や2番人気の「ベーコンエピ」(税込230円)、ザワークラウト入りの「マスタードウインナー」(税込300円)、「じゃがベーコン」(税込270円)などがある。
 「明太子フランス」は自家製フィリングの明太子のピリッとした辛さと、バターの香りが引き立つ商品。「ベーコンエピ」はブラックペッパーが効いていて、パンの端までベーコンが入っているのが特徴だ。
 次に豊富なのは、クロワッサン生地を使った商品。「ブルーベリーとクリームチーズ」やコーヒーダマンドとアーモンドスライスを生地に巻き込んだ「パン・オ・カフェ」(税込250円)などのデニッシュのほか、「カレーパン」(税込300円)もクロワッサン生地で作っている。
 「生地はバターの風味を活かしたいので、折り込みは4つ折り2回にしています。『カレーパン』は新鮮な感じがするのか、とても好評です」(鈴木さん)
 開業当初から人気で今では予約も入るようになったのは、レジ横に並ぶ「カカオショコラ」(税込280円)。国産小麦とココアパウダー、きび糖などを手で捏ね合わせた生地に、2種類のチョコレートを混ぜて焼き上げた、甘さとほろ苦さが感じられる商品。
 「まだ暑かった時期から好評です。チョコレート好きの方に向けて、チョコを全面に打ち出して開発しました。自分がおいしいと思って作ったものが、お客様からも高評価を得られた時、この仕事に就いてよかったと思いますね」(鈴木さん)

SHOP DATA
店名:スズノキベーカリー
住所:〒233−0061 神奈川県横浜市港南区下永谷4−3‐23 プランドール下永谷1階
名前:045‐271−3125
営業時間:午前9時〜午後6時
定休日:日曜、月曜
品揃え:約30品目
スタッフ:製造常時2人、販売常時1人
店舗面積:売り場約3坪、厨房約8坪
日商:平日約5万円、土曜日約10万円



この記事の読みどころ

●鈴を実に見立てて表現した、鈴のなる木がデザインされたロゴがドアに描かれ、とても印象的。
●客のリクエストも柔軟に取り入れ、商品開発を進めている。
●客数の多い土曜日に向けて、毎週1〜2品ずつのペースで新商品を開発。
●クロワッサン生地で作る「カレーパン」が人気に。





原価計算女王
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