2022年星天会冬期講習会 - 星天会 - ブランスリー電子版


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講習会/2023年2月号

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2022年星天会冬期講習会 - 星天会

 ホシノ酵母を使ってパンを作るベーカリーなどの団体、星天会(星野修会長)は2022年12月7日、製パン製菓原材料の卸販売などを手掛ける会社、トクラ大阪の大阪ショールームで、「2022年星天会冬期講習会」を開催した。講師には、熊本県阿蘇郡のベーカリー、パンダイゴの上道大吾オーナーシェフを迎えた。上道オーナーシェフは、セミハード系の塩パンの生地とブリオッシュの生地の2種類の生地から様々なアイテムを作るデモンストレーションを行った。具体的な製品は「トマトチキン」「栗の渋皮煮」「揚げきなこ」「りんごのクーヘン」「はちみつのタルトシュクレ」「パネトーネ」など。



手間のかかる作業を標準化して品揃えを増やす
講師を務めたパンダイゴの上道大吾オーナーシェフ
挨拶する星天会の星野修会長
実演中の上道講師
熊本の小麦ともち小麦の粉を使用した2つの生地

 上道講師の話 自分の店でいつも使っている「プレミアムT」という熊本の小麦と、もち小麦を使った2つの生地からいろいろな製品を作ります。2つの生地は塩パン生地(高加水のセミハード生地)と、ブリオッシュとパネトーネ兼用の生地です。どちらも冷蔵のオーバーナイトで成形までもっていってすぐに焼けるというものです。もち小麦は10%配合でも特徴は十分出ますが、私としては15%ぐらいがちょうどいいかなと思います。配合が15%以上になるとちょっと違うかなという感じになります。湯種を使わなくてももちもち感が十分に出るという捉え方をしています。

分割時と成形時に極力ガスを抜かないようにする

 もち塩パン生地についての上道講師の話 もち塩パンの生地はピザっぽい形に成形して、高温、短時間で焼きます。今日トクラさんの窯で焼いたら270度Cで8分ぐらいでした。分割丸めの時は、極力ガスを抜かないようにします。
 塩パンの生地はどちらかというとセミハードなのかなと思っています。「栗の渋皮煮」は熊本県産の栗などを入れて包みます。生地の端にオリーブオイルを塗って閉じるのですが、完全に閉じきらないようにして、焼いた時にちょっとだけ開いている状態にします。あんパンと同じように包あんするのですが、この時もできる限り生地のガスを抜かないようにします。
 「トマトチキン」は生地を円盤状にして少しだけ休ませてから、下になっていた部分を上面にしてオリーブオイルを軽く塗ったら中央に浅いくぼみを作ります。火山の噴火口をイメージしています。そこにトマトクリーム味のチキンとブロッコリーをトッピングします。焼いた後にもオリーブオイルを塗ります。
 「揚げきなこ」と「揚げグレーズシナモン」は分割したらそのままあまりストレスをかけずに生地をととのえて揚げてしまいます。不揃いの感じが素朴でいいかなと思っています。

ブリオッシュ生地からパネトーネも作る

 もちブリオッシュ生地についての上道講師の話 「りんごのクーヘン」と「はちみつのタルトシュクレ」は、グラニュー糖や生クリームなどの甘い系のフィリングをかけて焼きます。生地を型に入れてトッピングして焼くだけなので、パートさんでも簡単にできます。
 ブリオッシュの生地は、パネトーネ用でもあるため、リンゴ酢なども入っていて、本来のブリオッシュ生地とは多少違うかも知れませんが、それはそれでまた別の良さがあると思います。日持ちも良くなりますしね。
 「パネトーネ」のレーズンとオレンジピールは、地元熊本の芋焼酎に漬け込みました。レーズンは軽く洗って漬けています。生地はオーバーナイト熟成で発酵が進んでいるので、成形してトッピングしてから1時間ぐらいで焼けますね。

震災での一時閉店を経て念願の再開を果たす

 星天会の星野会長の挨拶 私が星天会の会長になって1年が経ちますが、それ以来皆様をお招きして、こういう講習会を開くのは初めてです。今回の講師は星天会幹事の上道大吾さんです。上道さんは熊本の南阿蘇で、「パンダイゴ」というお店をやっています。熊本地震で被害を受け、一時店を閉めていたこともあったのですが、どうしてもパン屋さんがまたやりたくて、お店の再開にこぎつけ、今こうしてお店を続けておられます。本当に良かったと思います。



もち塩パン生地
トマトチキン
栗の渋皮煮
揚げきなこ
揚げグレーズシナモン
配合%
強力粉(Premium T)………85
もち小麦粉(紅)………………………15
塩…………………………………………2
ホシノ天然酵母パン種生種……………6
ホシノルバン…………………………40
ルヴァンリキッド(自家製)…………15
水………………………………60〜64

工程
ミキシング L2分M2分(パシナージュで調整)(縦型ミキサー使用)
捏上温度 26度C
一次発酵 そのまま冷蔵して一晩(または28度C1時間20分)


トマトチキン
工程
分割 100グラム
成形 麺棒で円盤状に延ばし、オリーブオイルを塗ってトマト味のチキンとブロッコリーをのせ、さらにオリーブオイルを塗る(写真1)
焼成 上火280度C下火250度C8分


栗の渋皮煮
工程
分割 100グラム
成形 熊本産栗の渋皮煮、チョコチップ、ドライいちじく、くるみを包み(写真2)、綴じ目を上にして布取りした後、常温で少し置く
焼成 上火280度C下火250度C8分(スチーム注入)


揚げきなこ
工程
ミキシング もち塩パン生地100%に対して8%のマーガリンを混ぜる
分割 40グラム
フライ 分割後少し常温に置き、揚げる(写真3)(揚げた後、きなこをまぶす)


揚げグレーズシナモン
工程
ミキシング もち塩パン生地100%に対して8%のマーガリンを混ぜる
分割 40グラム
フライ 分割後少し常温に置き、揚げる(写真3)(揚げた後、グレーズシナモンをコーティングする)




写真1(オリーブオイルを塗りトマト味のチキンとブロッコリーをのせる)
写真2(栗の渋皮煮、チョコチップ、ドライいちじく、くるみを包む)
写真3(分割後少し常温に置き、揚げる)


もちブリオッシュ生地
りんごのクーヘン
はちみつのタルトシュクレ
みかんクリームのタルトシュクレ
パネトーネ
配合%
強力粉(Premium T)………85
もち小麦粉(紅)………………………15
きび砂糖………………………………20
塩…………………………………………2
はちみつ………………………………5
ヨーグルト……………………………10
りんご酢…………………………………3
ホシノ天然酵母パン種生種……………8
ホシノルバン…………………………70
ルヴァンリキッド(自家製)……………5
全卵……………………………………50
コンパウンドマーガリン……………40

工程
ミキシング L2分M2分(油脂投入)L2分M5分(全卵の3分の1をとっておきここで少しずつ投入)(縦型ミキサー使用)
捏上温度 30度C
一次発酵 36度C1時間30分
冷蔵 オーバーナイト(一晩)


りんごのクーヘン
工程
分割 60グラム
成形 生地を円盤状にのばし、生クリームを塗り、りんごのスライス、くるみ、シナモン、バタースライスの順にのせる(写真1)
ホイロ 室温で5〜10分
焼成 上火200度C下火200度C15分


はちみつのタルトシュクレ
工程
分割 60グラム
成形 円盤状にのばした生地をベーキングカップに入れ、生クリームを塗ってバターダイスを4か所にのせ、バターダイスをのせたところにはちみつのジュレを絞る(写真2)。さらにグラニュー糖をふる
ホイロ 室温で5〜10分
焼成 上火200度C下火200度C15分


みかんクリームのタルトシュクレ
工程
分割 60グラム
成形 円盤状にのばした生地をベーキングカップに入れ、オレンジクリームを4か所に絞り、グラニュー糖をふる
ホイロ 室温で5〜10分
焼成 上火200度C下火200度C15分


パネトーネ
工程
ミキシング もちブリオッシュ生地100%に対して焼酎漬けグリーンレーズン8%、焼酎漬けサルタナレーズン8%、オレンジピール4%を混ぜ込む
分割 360グラム
成形 軽く丸め直してパネトーネ型に入れる(写真3)
ホイロ 36度C1時間〜1時間30分
焼成 上火180度C下火190度C35分


写真1(生クリームを塗り、りんごのスライス、くるみ、シナモン、バタースライスの順にのせる)
写真2(生クリームを塗ってバターダイスを4か所にのせ、さらにはちみつのジュレを絞る)
写真3(軽く丸め直してパネトーネ型に入れる)
原価計算女王
原価計算女王

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