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| 特集/2013年8月号 |
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ピッツァ生地の仕込みは、店舗2階に位置するパン工場で、パン職人によって行われている。前日に仕込み、一晩冷蔵発酵させて、翌日レストランと石窯のある1階に運び冷蔵庫に保管する。ピッツァの焼成を担当するスタッフの三澤明美さんが、売れ行きを見ながら、焼く2時間ほど前に冷蔵庫から出す。三澤さんは、以前からクロワッサンなどの焼成も担当していたことから、ピッツァの焼成も行うことになった。 室温に出すタイミングと個数は、天候や客の入り具合を見ながら、いつどれくらい注文があるかを予想して決める。大体予想通りにいくが、まれに実際の注文数に足りなくなったり、反対に出し過ぎてしまう場合もあるという。足りなくなった場合は、パン製造に使っているホイロに入れて温めて発酵を調節する。多く出してしまった場合は、ピッツァ1枚分の生地を半分にして、「チャバッタ」として焼き上げる。 「チャバッタ」は、レストランでは具材をサンドしてパニーノとして提供している。ルッコラ、ゆで卵、エビ、トマトソース、モッツァレラチーズなどをサンドした「海老・たまごのパニーノ」(1200円)と、ハム、ベーコン、トマト、アボカド、モッツァレラチーズなどをサンドした「アボカド・ハムのパニーノ」(1200円)の2種類だ。パン売り場では、何もサンドしていない状態で「チャバッタ」(126円)として販売している。 「レストランでは熱々で具材のチーズが溶けた状態で提供できますが、パン売り場に陳列する場合はそれが難しいので、何もサンドしないままで販売しています。中は空洞になっていますので、縦に半分にカットしたり横から切り込みを入れれば、簡単に具を詰めることができます。こうした扱いやすさも好評なようで、リピーターの方が増えてきています。1人で10個購入される方もいます。やはり、ピッツァの生地で作っているので、シンプルな味わいなだけに、具材も合わせやすいと思います」(辺見さん) 同店は、自家製のサラダなどの惣菜も充実しており、それらをパニーノの具材に利用する人もいるという。 パイニイ片瀬山本店 住所:神奈川県藤沢市片瀬2‐2‐2 電話:0466‐27‐2231 営業時間:午前8時〜午後8時(レストランは午後6時まで) 定休日:不定休 品揃え:パンは60〜70品目、そのほか菓子や惣菜など スタッフ:パン(製造5人、販売4人)、レストラン(厨房5人、ホール4人) 店舗面積:パン工場40坪、パン・菓子・惣菜売り場30坪、レストラン50坪 月商:レストラン600万円、テイクアウト2000万円 | ||||||||||||||||

| ベーカリーのナポリピッツァ 3日間熟成させ、生地のうま味を十分に引き出す - パン酵母シーバー | |
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テイクアウトの需要が予想外に多い
神奈川県伊勢原市の「パン酵母シーバー」は4年前、旧店舗から1キロほど離れた現在の場所に移転。移転を機に、ナポリピッツァの提供を始めた。 現在の店舗は樹齢100年と言われる丸太を柱に使ったログハウスで、まるで高原の別荘に来たかのような気分が味わえる。購入したパンやピッツァは、デッキ部分と店内に設けられたイートイン席で楽しめる。 「丸太を使った店舗を構えることが長年の夢でした。そこでお客様に、パンやピッツァを食べてゆっくりくつろいでもらいたいという思いがあったんです」(店主の椎葉恒春さん) 午前11時〜午後2時のランチタイムには、ピッツァ7種類のほかにパスタ5種類も提供している。これらには、スープ、サラダ、パンのセットを200円で付けることができる。 ピッツァはイートインだけでなく、テイクアウトも好評だそうで、これは椎葉さんにとって、意外なことだったという。 「提供する側としては、やはりピッツァは焼きたてでないといけないと考えていたので、最初はテイクアウトはやっていませんでした。お客様から要望があって始めました。わざわざピッツァを入れる容器を持参してきてくださるお客様もいます。冷めてもおいしいと言ってくださる方もいますが、大体の方がオーブントースターで温め直して召し上がっているようです」(椎葉さん) 同店のピッツァの生地は5度Cの冷蔵庫で、3日間も熟成させる。材料は、国産の薄力粉と中力粉、ミネラル分の多い塩、オリーブオイル、生イーストを厳選した。椎葉さんが生地のうま味を出すために追求して開発したオリジナルのレシピだ。「冷めてもおいしい」と言われるのは、3日間熟成させることで、生地のうま味が十分に引き出されているからだろう。また、こうして作られたピッツァ生地は、パン生地にうま味を加える意味で練り込むことができるので、ロスはほとんど出さずに済むという。 時間を区切ることでパン作りと両立 椎葉さんは、「パンだけでなく、パンを主体に料理を提供したい」という思いで、パン作りをする傍ら、イタリア料理も学んできた。パスタ作りは椎葉さんが担当し、ピッツァのトッピングから焼成までは、別のスタッフが担当している。そのため、ランチメニューの調理専門スタッフはいない。午前11時になると厨房は、スタッフらはそのままの顔ぶれで、パン製造からピッツァやパスタ作りの体制へと切り替わる。 ピッツァの提供は、午前11時〜午後2時のランチタイムのみとなっている。テイクアウトもこの時間限りだ。このように提供時間をしっかりと区切ることが、パン作りと両立させていくために必要なことだという。 椎葉さんが毎朝パンの仕込みを始めるのは、午前2時過ぎ。ピッツァの提供をしていなかった以前の店舗のときより、1時間半ほど早くなった。仕込んだパン生地は、ランチの始まる午前11時までに焼き上げないといけないため、仕込み時間を前倒しすることとなったのだ。 ランチでは、セットメニューとしてスープとサラダがあるが、これらはセルフサービスで盛り付けするようになっている。また、使用済みの皿は客が自ら、スタッフに返却していた。こうしてスタッフの仕事を減らす工夫をし、混雑時でもスムーズに提供ができるようにしている。 また、ピッツァは提供を開始した当初、1人で食べ切れる大きさの小サイズも設けていたが、25センチのワンサイズに絞った。この結果注文ミスが減ったという。 |

ピッツァの提供時間は、通常は、ランチタイムに限っているが、需要が増えるクリスマスなどには、延長して対応している。このほか、地域の小学校の運動会などの行事があるときにも、ピッツァのテイクアウトは増える。 このようにピッツァはイベント時の利用が多い。ハレの日に食べたくなるようなイメージがあるようだ。椎葉さんは、ピッツァを使ったイベントを企画しているという。 「ピッツァを石窯で焼いていると、その様子を子どもが食い入るように見ているんです。興味があるんでしょうね。親子で参加できるよう、夏休みに、ピッツァ作りを体験できるイベントを企画しています。いつも食べているものを、ただ食べるだけでなく、自分で作ってみることで、さらなる楽しさを体感してもらえたらと思います」(椎葉さん) ナポリピッツァ用石窯は、店内の売り場から見える場所に設置されている。モザイクタイルで店名が装飾された特注品だ。入り口の扉を開けるとすぐ目に入ってくるのでインパクトがある。 気軽に来店してもらうために低価格に設定 7種類のピッツァの中で、最もよく出るのは「ナポリピッツァ」(680円)で、トマトソース、モッツァレラチーズ、バジルのシンプルなトッピングのピッツァだ。また、自家製のソーセージがのった「ウインナーピッツァ」(750円)も人気だ。 同店では、ソーセージ、ハム、ベーコンを、精肉、塩、胡椒、砂糖だけで、保存料や着色料は一切使わず手作りしている。ソーセージのほか、ハムとベーコンもピッツァに使っている。市販品をトッピングするよりも、かなりの手間暇がかかるものとなるが、ピッツァの価格は680〜980円の間に設定されている。 「焼きたてがおいしいパンやピッツァは、生鮮品の一つだと思って作っています。日常的に気軽に来店してもらうためには、価格はできるだけ安くしたいと思っています。作る側にどれだけ手間暇かけてこだわったという思いがあっても、お客様は添加物のことなど意外と気にされていなかったり、安ければいいくらいに思っている方もいらっしゃいますからね」(椎葉さん) パン酵母シーバー 住所:神奈川県伊勢原市高森1430‐5 電話:0463‐94‐8765 営業時間:午前7時〜午後7時 定休日:月曜日 品揃え:パン100品目 スタッフ:製造(常時)4人、販売(常時)2人 店舗面積:厨房15坪、売り場15坪、レストランス10坪 | ||||||||||||||||
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