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ブランスリー新聞/2023年1月号

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「パネットーネ・コンテスト in Japan」を開催 - パネットーネ ソサエテ
ファイナリストらと審査員長を務めた鈴木弥平さん(右から4番目)、特別審査員長を務めた二コラ・オリヴィエリさん(左から4番目)
最優秀賞を受賞した秋元英樹さんのパネットーネ
セレモニー会場ではファイナリストらのパネットーネが展示された
セレモニー開催の前に行われた最終審査の様子
 日本の職人によるイタリアの伝統菓子「パネットーネ」の出来を競う「パネットーネ・コンテスト in Japan」のファイナリストと最優秀賞受賞者を迎えてのセレモニーが11月24日、東京・四谷で行われた。最優秀賞には、7人のファイナリストの中から、「ブーランジェリーコシュカ」(東京・世田谷区)の店主、秋元英樹さんが選ばれた。
 同コンテストは今回が初開催。主催した任意団体「PANETTONE SOCIETY(パネットーネ ソサエティ)」は、「パネットーネ」の普及と啓蒙を目的とし、2020年11月に代表理事を務める八木理江さんら3人が設立した。
 24日のセレモニーで挨拶に立った八木さんは「本場イタリアでは何度も見てきた『パネットーネコンテスト』を、いつか日本でもという思いで、それを目標に掲げて活動してきました。作り手の職人さんがいて、初めてできることですから、今回開催できたことに、感謝と喜びの気持ちでいっぱいです」などと話した。
 続いてイタリアの『パネットーネ』のコンテストで金賞の受賞歴があり、同コンテストの審査委員長を務めた東京・港区のイタリア料理店「ピアットスズキ」の店主、鈴木弥平さんから話があった。
 「日本で開催されたことに感激すると同時に、こんなに素晴らしい『パネットーネ』を作れる方々が日本にいたのだということに驚いています。私がイタリアのコンテストで受賞した2019年、サムライが来たと言われるほど日本人の出品者は珍しいものでした。『パネットーネ』作りでは、酵母の育て方や生地の発酵のさせ方など伝統的な技術が必要です。ただおいしいということだけでなく、そういうところを感じていただけたらと思っています。今回の審査基準はイタリアのコンテストの審査基準を参考にしています。まずひとつに、形がきれいなドーム形になっていること。発酵時の温度が高いときれいに膨らみません。また、上部に切込みを入れ、そこへバターを入れていない場合は減点としています。次に断面ですが、縦に長い気泡の穴が見えるかという点です。そして手で割いたときに、まるでさきイカのように縦に割けると良いとされています。そして食感は、ある程度の噛み応えがあること。日本とイタリアで食文化の違いがあります。日本で好まれるのは、口溶けが良くやわらかい食感ですが、イタリアの『パネットーネ』ではやわらかいだけでは良くないとされています」
 イタリア北部で代々続くパネトーネなど発酵菓子に定評のあるベーカリー「Olivieri 1882」のオーナーで、同コンテストの特別審査員長を務めた二コラ・オリヴィエリさんは「イタリアで偉大なる発酵菓子と呼ばれている『パネットーネ』ですから、挑戦しがいのあるものだと思います。今回出品されたパネットーネは、実際試食すると見た目だけでなく味も良く、期待を超える素晴らしいものばかりでした。ただ、イタリアの『パネットーネ』と比べると、主張の物足りなさを感じました。より良くしていくためには、はっきりとした個性が、味わいとして表現できるようになってくるといいと思います」などと話した。
 賞状の授与は、最優秀賞受賞者の秋元さんはイタリア滞在中で欠席のため、6人のファイナリストに鈴木さんから手渡しで行われた。今回20人の応募者の中からファイナリストに選ばれたのは秋元さんのほか、「トラットリア・デッラ・ランテルナマジカ」の阿部之彦さん、「Tak Bageri Cafe」の上原力さん、「ヴァンダラスト」の大村田さん、「ウルス クマパン屋」の坂田純一さん、「ケノヒパン」の鈴木美影さん、「マンダリンオリエンタル東京」の中村友彦さん。
 セレモニー会場では、表彰式のあと、一般向けに『パネットーネ』の試食販売会が行われた。




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