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| レポート/2025年7月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| パンで世界を変革したい。南米でパン工場を設立へ - トロパントウキョウの田中真司シェフ | |
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トロパントウキョウの田中真司シェフは2022年9月から半年間、妻の留美さんと中南米を中心に滞在した。バックパッカーとして訪れたのは、アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、ペルー、エクアドル、コロンビア、メキシコ、米国の8カ国。アルゼンチン出身でキューバ革命で活躍した政治家、チェ・ゲバラ氏が持ち合わせていた正義感と、5月13日に逝去したウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の「幸福とは何か」を追究する哲学に憧れていたことが訪問の理由だという。「世界一貧しい大統領」として有名だったムヒカ氏には実際に会うことができた。田中シェフに旅行の目的、成果などについて語ってもらった。
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| 南米の多様なパンと食文化 | |
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パナデリアやメルカドでパンに出合う
南米のほぼ全域で、都会には欧州仕込みのパンを扱う高級なブーランジェリーと、昔ながらのパンが揃う「パナデリア」がある。 (「パナデリア」は国によって違う呼び名の場合もある。) また一部の都市には米国西海岸スタイルの最新式のベーカリーも目立つ。当然、パナデリアには現地らしいパンが並んでいる。以下にパナデリアやメルカド(市場)で、田中シェフの印象に残ったパンを紹介する。 まずアルゼンチンの国民食は、なんといっても「チョリパン」。ソフトで軽い食感のパンに、豚の血入りのチョリソー、刻んだキャベツやレタスを入れて、チミチュリソースをかけたホットドッグタイプのパンだ。チミチュリは、グリルした肉、魚、ゆでた野菜にも添える万能ソースで、アルゼンチンの食事には欠かせない。 また同地には縦40センチ、横30センチ、高さ70センチはある巨大な食パン「パン・デ・ミガ」もある。薄くスライスして、チーズ、ハムなどの具材を挟み、小さな四角や三角にカットして提供するそうだ。また三日月形の「メディアルナ」は、甘い菓子パンで、しっとりしていて食べやすく、コーヒーに合う。 パンにおける塩の重要性を伝えたい ペルーで田中シェフが楽しみにしていたのは、トロパンでも製造したことがある食事パン「パンチュータ」。田中シェフはガイドブックなどを見て、レシピを想像して作っていたので、「実物を見たときは感激しました」と話す。ところがメルカドで出合ったものは、パンオレの生地のようだったが、食べてみると塩が足りなくて、田中シェフが作る「パンチュータ」の方が断然おいしいと思ったという。 味だけではなく、雑菌を繁殖させないためにも塩は重要なのだが、そのことが知られていないようで、もどかしく感じたという。そして同国の「アレキーパサンド」は揚げた塩漬け豚肉をスカスカのフランスパンで挟んだもの。 「『アレキーパサンド』は実に美味しかったですね」(田中シェフ) トロパンでは「チョリパン」と、日替わりで「アレキーパサンド」を提供している。今後は南米らしい飲み物として、マテ茶をトロパンや世田谷代田のカフェで提供することも考えているという。 |

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