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お店拝見/2020年8月号 |
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オンラインショップで高品質なパンの提供
今回の緊急事態宣言による休業要請が出て、約1カ月間休業を余儀なくされた店舗は4店舗。駅構内や商業施設内の立地であったためだ。路面店の本店のみ、営業を続けられた。 「本店もビジネス街にあるので影響は大きく、リモートワークをする人が増えるなどし、商圏内の人口減少をまざまざと感じました。でもわざわざ家から買いに来てくださる方がいたり、休業している4店舗の常連さんに来てもらえたりして、本店だけの売上げとしては維持できました」(米山さん) 休業要請が解除となり、現在は全店が営業しているが、依然として厳しい状況は続いているという。 「特に新大阪駅構内は人がまだ少ないですし、すぐに元通りとはいきませんね」(米山さん) こうした事態を想定し、3月下旬からオンラインでの販売を始めたのだが、ロス対策のために企画していた商品が役立った。 「日本の食品廃棄率が高いことが問題になっていますが、当店でも削減できるよう取り組んできました。その一環として、ロスとなってしまった商品を詰め合わせて『もったいないセット』として格安で販売するということを昨年から計画していました。現在、オンラインで通常の商品と『もったいないセット』の販売をしていますが、どちらも好調です」(米山さん) オンラインで販売するパンはすべて冷凍している。この冷凍の仕方が重要だという。 「焼成後冷凍や生地冷凍の用途で、3〜4年前に購入し、テストしていた特殊な冷凍庫があります。食品が劣化しないよう、離水を防いだりする特徴があるので、パンの風味や食感が、店頭で購入したときと同等の品質を保つことができます」(米山さん) 特に同店人気の野菜を使ったパンには、同冷凍庫の特徴が発揮されるという。解凍時に野菜の水分が染み出てパンがべちゃっとすることを防げるのだ。 「今後オンラインで各ショップの競争が激しくなっていく中で、当店はクオリティーの高さを打ち出していきたいと思っています」(米山さん) オンラインショップで先日、提携農家の小麦を使用した同店オリジナルブレンドの小麦粉の販売も開始した。商品の独自性も大事に、オンラインショップの充実を図っていきたいという。 SHOP DATA 店名:パンデュース本店 住所:〒541‐0047 大阪府大阪市中央区淡路町4-3-1 電話:06‐6205‐7720 営業時間:午前7時〜午後8時(土日祝は午後6時まで) 定休日:日曜 品揃え:約100品目 スタッフ:厨房常時7人、販売常時2人 店舗面積:売り場9坪、厨房9坪 日商:約25万円 |

この記事の読みどころ
●国産の野菜と小麦を大事にする姿勢が、パンの表情に明確に表れている。
●パン職人がひたむきにパンを作る姿を多くの人に見てほしかった。 ●コロナ禍で本店以外は休業を余儀なくされ、ネット販売を始めた。 ●ネット販売では、ロスパンのセットの格安販売も。 ※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。 |

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