コロナ禍後のベーカリー - 消費者アンケート - ブランスリー電子版

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アンケート/2024年11月号

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コロナ禍後のベーカリー - 消費者アンケート
あなたは、コロナ禍後のパン屋さんの売り場についてどう思いますか?(回答者数132人、単位=人)
あなたは、コロナ禍が終息した今、パンの陳列はどうするのがいいと思いますか?(回答者数132人、単位=人)
 「コロナ禍後のベーカリー」のテーマで、ネットアンケートを実施した。回答者に抽選で「パンセット」をプレゼントするという形で、ブランスリー報道社が運営する通販検索サイト、通販共和国(https://www.tsuhanb.com/)の懸賞企画として実施。実施期間は、2024年7月5日から7月15日までで、132人から有効回答を得た。回答者の平均年齢は53.86歳。性別構成は、女性64人、男性66人、その他2人。

 「あなたは、コロナ禍後のパン屋さんの売り場についてどう思いますか?」と聞き、「コロナ禍のときと変わらない」「コロナ禍の前に戻った」「コロナ禍を経て進化した」の3つの選択肢の中から一つを選んでもらったところ、「コロナ禍のときと変わらない」と答えた人が54人(40・91%)、「コロナ禍の前に戻った」と答えた人が52人(39・39%)だった。「コロナ禍を経て進化した」と答えた人は、26人(19・7%)だった。
 「あなたは、コロナ禍が終息した今、パンの陳列はどうするのがいいと思いますか?」と聞き、「裸のまま陳列(パンを自分で取るセルフ販売)」「個包装して陳列(パンを自分で取るセルフ販売)」「ショーケースに陳列(パンを店員が取る対面販売)」の3つの選択肢から一つを選んでもらったところ、最も多かったのは、「個包装して陳列(パンを自分で取るセルフ販売)」の81人(61・36%)だった。次いで多かったのは、 「裸のまま陳列(パンを自分で取るセルフ販売)」の37人(28・03%)。「ショーケースに陳列(パンを店員が取る対面販売)」と答えた人は、14人(10・61%)だった。
 コロナ禍で、消費者の衛生意識が高まる中で、ショーケースにパンを陳列し、販売スタッフが顧客と向き合って注文を聞きながらパンをとって販売する対面販売が注目を集めたが、やはり、顧客が自分で自由にパンをとることができるセルフ販売を好む人がいまだに圧倒的に多いことが、今回のアンケート調査は示している。
 しかし、同じセルフ販売でも、コロナ禍を経て生まれた「パンを個包装したセルフ販売」を支持する人が多いことに注目する必要がある。
 パンを自由に自分で手に取る楽しさと、衛生面での安心感の両方を享受できる進化したセルフ販売と言えるだろう。
 今回のアンケートでは、セルフ販売を支持する人のおよそ7割が、パンを個包装して並べることを望んでいるという結果だった。
 「あなたは、コロナ禍後のパン屋さんの売り場についてどのような印象を持っていますか?具体的に分かりやすく書いてください」との質問に対しては、全国各地から様々な回答が寄せられた。(18〜19ページに回答の一部を掲載)



コロナ禍後のベーカリーの売り場はどうあるべきか?

パンを個包装してのセルフ販売

 コロナ禍を経て、パン屋の売り場に対する消費者の意識が多岐にわたって変化していることが、今回のアンケート結果から明らかになった。消費者の衛生意識の高まりが特に顕著であり、それに対してパン屋がどのように対応すべきかが問われている。
 ここでは、次の2ページにわたって掲載した「あなたは、コロナ禍後のパン屋さんの売り場についてどのような印象を持っていますか? 具体的に分かりやすく書いてください」との質問に対する全国の消費者からの回答をもとに、コロナ禍後のベーカリーの売り場のあるべき姿について考えてみたい。
 まず、衛生面に対する消費者の期待は高まっている。アンケートでは「個包装」の評価が非常に高く、多くの回答で「安心して購入できる」との声が寄せられた。特に、コロナ禍で強化された感染対策が、消費者に安心感を与えており、今後も衛生対策を継続することが重要だと思われる。個包装を維持することで、消費者が安心してパンを購入できる環境を整える必要があるだろう。
 しかしながら、個包装に対するコストやパンの品質に対する懸念も少なくない。「パンが汗をかく」「美味しさが損なわれる」という声や、過剰包装を問題視する意見も存在する。すべてのパンを一律に個包装にするのではなく、衛生面が特に気になる商品に限定して個包装を行うなど、パンの種類や特性に応じた対応が求められるかも知れない。また、個包装をしない場合でも、トングやトレーを衛生的に保ったり、消費者がパンに直接触れることを防ぐ工夫を取り入れたりすることで、衛生面の不安を軽減することができるだろう。

売り場の動線やレイアウトにも注目

 次に、売り場の動線やレイアウトにも注目する必要がある。アンケートでは、「客の動線が改善され、販売効率が上がっているように見える」との専門家からのような意見もあり、動線の工夫が売り上げ向上に寄与していることが示唆されている。このため、売り場のレイアウトやレジ周辺の設計を見直し、混雑を避ける工夫を続けることが重要だと考えられる。特に、セルフレジやキャッシュレス決済の導入を推進し、消費者がストレスなく買い物を楽しめる環境を整えることが、今後のパン屋の運営において鍵となるだろう。
 さらに、消費者にパンを選ぶ体験自体を楽しんでもらうことも重要な要素だ。「パンを選ぶのが楽しい」という意見が多く、パン選びの楽しさを損なわない売り場づくりが求められる。ガラスケース内にパンを陳列する場合でも、消費者が自分でパンを選べるような工夫を残すことで、購買体験を豊かにすることができるだろう。

顧客とのコミュニケーションの重要性

 また、消費者とのコミュニケーションも欠かせない要素だ。アンケートでは「店員とのコミュニケーションが戻り、活気が感じられる」という意見も聞かれ、リテールベーカリーという地域密着型のビジネスでは、消費者との交流が売り上げの増加やリピート客の獲得に繋がる重要な要素だ。コロナ禍で対面での接触が減少していたが、今後は感染対策を継続しつつ、店員が積極的に声をかけることで、パンの魅力やおすすめ商品を伝える工夫が必要となるだろう。
 総じて、コロナ禍後のパン屋の売り場においては、衛生対策を維持しつつ、消費者が楽しめる購買体験の提供や効率的な動線設計、顧客とのコミュニケーションの確保などが今後のパン屋の成長において重要な要素となるだろう。店の状況に応じて柔軟な対応を行い、消費者のニーズに応え続けることが必要だ。



あなたは、コロナ禍後のパン屋さんの売り場についてどのような印象を持っていますか? 具体的に分かりやすく書いてください。

●個包装にするのは手間だと思うけど、埃などを気にすることなく買えるのでいいと思います。(46歳女性、主婦、北海道)
●正直前とあまり変わりを感じない。田舎だからかもしれないけど(30歳女性、主婦、茨城県)
●消費者の気持ちに配慮している。(44歳女性、会社員、埼玉県)
●ケースから出ていてるのは、ちょっと気になるのでセルフでもケース内から取る方式にしてほしい(38歳女性、主婦、大阪府)
●お店によっては、個包装のままで、セルフレジで対応している所もあるが、パン屋はやはり自分でトングとトレーを持って選ぶのが醍醐味だと思います。あと、食パン専門店が元気がなくなっていたり、閉鎖している所もあるので、個人的には頑張って欲しいと願っています。(49歳男性、会社員、富山県)
●コロナ禍ではお会計の時、間隔を開けて並んでいた為、パンの売り場が縮小され、パンの量も少なくなっていましたが、コロナが終息し、売り場が以前に戻り、パンが5〜6種類増えました。あと、新商品の数もコロナ禍の時よりも増え、とても喜んでいます。(39歳女性、主婦、大阪府)
●意外と裸のまま置いてるところが圧倒的に多いが、トングなどの道具の消毒をきちんとして、子供が素手でパンを触らないようにすれば、大丈夫だと思う。(53歳女性、フリーター、愛知県)
●今まで袋に入っていないパンを取るのが嫌だと思っていた。スーパーなら個別包装されているのにと思っていました。コロナ禍になってからは個別包装をしてくれているので安心して購入出来るようになり、購入額が増えました。(53歳女性、会社員、三重県)
●個包装になってよかったと思います。レジ袋も有料になったのでバックを忘れたときなど入れ物を問わず押し込めるので、いいなあと思います。(74歳女性、主婦、宮城県)
●昔の活気が戻った(69歳男性、年金生活者、東京都)
●パンが個包装された状態で置かれているところが多く、良くなったと感じている。コロナ禍の前は、裸の状態で置かれていて、虫が飛んでいたりすることもあり、気になっていた。(36歳女性、主婦、長崎県)
●コロナ過が終わっても個包装しているので買いやすい(61歳女性、会社員、福岡県)
●一々袋詰めは、大変だろうし、パンが汗をかいていて、美味しくなくなっちゃいそう。裸でいいです(51歳女性、自営業、東京都)
●コロナ前と変わっていないので特に何も思わない。コロナ禍の前か後かには関係なく、店と客の両方の衛生意識が低いことが気になったお店があったので、そういうお店は個包装などで対応すべきだと思います。(43歳女性、自営業、福岡県)
●個包装が当たり前になったままだし、買う側としては個包装が便利でありがたいが、売る側としては手間もコストも掛かり大変だろうと思います(57歳女性、主婦、茨城県)
●コロナ過後も個包装で売られている(21歳女性、学生、大阪府)
●過剰包装が逆に気になる(47歳女性、家事手伝い、長野県)
●出来るだけ、混雑していない時間に行く。(69歳男性、その他、新潟県)
●コロナ前よりも換気対策等がなされていて、とてもいいと思います。(45歳男性、会社員、青森県)
●客側の衛生観念も向上した。(35歳男性、会社員、大阪府)
●衛生面で向上したお店が増えて、安心感が増した。(42歳男性、会社員、千葉県)
●何となく取りやすいような取りにくいような、もやもやした感じです(64歳女性、主婦、大阪府)
●コロナ禍を経て、パンの個包装が増えた事を有難く思っています。安心して手に取る事ができる状態で販売される事は、食品を購入するうえで大切な事なので、今後もそのような販売方法をとって頂けたら嬉しいです。(44歳女性、主婦、長野県)
●自分でパンを取る方式が良いです。(25歳女性、会社員、鹿児島県)
●前より自由度が増して、パンを取るのをお客さんに任せている感じがあります。(36歳男性、会社員、埼玉県)
●手間やコストがかかるのは重々承知なのですが、パンに向かって咳き込んだり、くしゃみをするお客さんもいるので、個包装にしてもらえると非常にありがたいなあと常々感じています。(34歳女性、会社員、大阪府)
●入り口が開いていて入りやすい店が多い。良い香りがしていい感じ。(51歳男性、その他、神奈川県)
●衛生的によくなった(66歳男性、会社員、岡山県)
●おいしい匂いがするので、裸のままの方が食欲がそそられます。(52歳男性、会社員、鹿児島県)
●裸のままの陳列に戻ったところが多い。今は裸でも気にならない(66歳女性、主婦、北海道)
●個包装してあるのでお店の人が大変そう(55歳その他、主婦、東京都)
●個別包装なので取りやすいです(68歳女性、年金生活者、岐阜県)
●裸のままの陳列の方が美味しさが伝わってくる感じがする。(72歳男性、年金生活者、香川県)
●個包装してあるのでパンの感じがわかりにくい(69歳男性、会社員、神奈川県)
●パンを個包装にして販売しているお店が増えたように思う。購入する側も安心して購入できるので、今後もこういったお店が増えてくれると嬉しい。(40歳女性、主婦、兵庫県)
●コロナ禍が終わってもアルコールが設置されいる店が少なくないが、いいことだと思う。(39歳女性、会社員、東京都)
●昔に戻ったと思うが、剥き出しの陳列はなくなったように思う。(66歳男性、年金生活者、埼玉県)
●個包装のパン屋さんが増えたので、清潔感があっていいと思います。(54歳女性、主婦、大阪府)
●客の動線が改善され、時間当たりの販売個数が増加したのでは。今までは売り場内を行ったり来たり自由だったので、たまりができて結局販売個数の増加につながっていなかったかな。(68歳男性、年金生活者、大阪府)
●個包装されているのでコロナ禍に関係なく以前より安心して買えるようになったと思います。(54歳男性、会社員、大阪府)
●コロナ禍を通して、感染対策が重視されるようになり、ソーシャルディスタンスや動線を意識して陳列するパン屋さんが増え、コロナ禍後もその状態が維持されているように感じます。一方、店員さんとのコミュニケーションは、コロナ禍前に戻り、活気づいています。(64歳女性、会社員、広島県)
●コロナ禍後も、マスクをぜひ店員、客ともにつけてほしい(73歳女性、主婦、岐阜県)
●コロナ禍後もコロナ以前も同様に、パンをそのまま裸で並べて売るのがいいと思う。(80歳男性、年金生活者、徳島県)
●良くなった(53歳女性、その他、兵庫県)
●安心感が増加した(59歳女性、会社員、東京都)
●個包装している所もあり、個包装はしていなくて、トングで取る所もあります。(51歳女性、その他、静岡県)
●コロナの時のままで営業してる店の方が多い印象。(55歳男性、フリーター、香川県)
●パン屋さんに行っていないのでわかりません。(61歳男性、その他、広島県)
●パンが高くなった気がする(46歳男性、会社員、富山県)
●裸のまま陳列しているパン屋が減った(60歳男性、会社員、神奈川県)
●努力を惜しまないお店側にこれ以上の負担を求めるのではなく、購入者側の感染予防努力を求めるのがよいと思います。カスハラが問題となっている昨今ですので、もっと日本人の美徳を意識し、お客さんのお店に対する態度を改善すべきです(60歳男性、その他、千葉県)
●個包装にするパン屋さんが増えた気がします(58歳女性、その他、愛知県)
●前に比べて清潔感が増したと思います。(53歳男性、会社員、大阪府)

アンケートで得たすべての回答を、ブランスリー電子版で公開します。紙の誌面に掲載できるのは、ごく一部ですので、電子版で是非すべてをご覧ください。





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