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| 主の加藤直人さん。サフラン各店で合計15年ほど勤務した後独立した |
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| 「水辺のサフラン 我孫子店」の外観 |
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| 約30坪の売り場。中央の陳列台は開業後追加した |
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| 低温長時間発酵で作る「ライ麦パン」(税抜460円)や「ナッツライ」(税抜520円)などのライ麦使用のパン |
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| 「バゲット」の断面(左)と「もち麦バゲット」の断面(右) |
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| 店舗裏に設置したプレハブ冷蔵庫。中に冷凍庫もある |
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千葉県北西部、我孫子市など3つの市にわたる手賀沼のほとりに昨年9月、ベーカリー「水辺のサフラン 我孫子店」が開業した。ここから約4キロ離れた場所で約8年間の営業を終えた「サフラン 北柏店」からの移転となる。
「店前の通りは、車の交通量は多いのですが、歩きや自転車の人が少ないので、駐車場は広めに確保しました。北柏店の3倍以上です。車利用の人が増えたこともあり、商圏は前より広がっていますね」
こう話すのは、店主の加藤直人さん。加藤さんは約6年前、千葉県内に複数のベーカリーを展開するサフラングループから、北柏店の譲渡を受けて独立開業した。小川佳興社長が率いるサフラングループのベーカリーやカフェは、県内に10店舗あるが、そのうち我孫子店を含め、半数の5店舗が独立店となっている。
「小川社長には、物件を紹介していただいたり設計の相談に乗っていただいたりしました。水辺の立地は、明るい店舗でパンを作っていきたいという私の希望にぴったりでした。厨房にいても視界に外の世界が入ってくるので気分がいいですね。店内の壁は白にして明るさを出し、清潔感も大事なので掃除のしやすいレイアウトにしています」(加藤さん)
外壁は黒を基調に茶を所々にあしらった。「車窓からもカフェだと認識してもらえる色合いにした」(加藤さん)という。また、手賀沼の景色を望める飲食スペースを、店の中と外に設けた。
「手賀沼の周囲は公園が点在し、春は桜並木に多く人が集まります。景色とおいしいパンを楽しみながら、ゆっくりしていってもらえる場所にしていきたいですね」(加藤さん)
品揃えは約150〜160種類のパンのほか、「ショートケーキ」(税抜360円)や「ピスタチオといちごのケーキ」(税抜420円)など冷蔵ケースに並ぶケーキや「プチマドレーヌ(5個入)」(税抜350円)などの焼き菓子、セルフサービスの「コーヒー」(税込90円)など。
「ケーキは北柏店のときから扱っていますが、我孫子店でも続けるかどうか多少迷いました。でも、頑張ってくれている2人の若手のパティシエがいるので、続けることにしたんです。今では製造量の調整なども任せられるまでに成長してくれています」(加藤さん)
ケーキなど洋菓子の売り上げは、全体の10〜15パーセントを占め、好調だ。クリスマス時期には、100台限定でクリスマスケーキを販売した。
厨房を広くとりプレハブ冷蔵庫を設置 店舗面積は北柏店の1・5倍の約90坪。内訳は店内の飲食スペースが約20坪、売り場が約30坪、厨房が約40坪だ。さらに店舗裏に2坪分ほどの大きさのプレハブ冷蔵庫を備えた。
「第一に厨房を広くとりたいという思いがありました。製造スタッフの動線をスムーズにしたかったので。プレハブ冷蔵庫はさらに中に扉があり、冷凍庫のエリアもあります。食材のストックと、パン生地の保管が主な用途です」(加藤さん)
プレハブ冷蔵庫を設置したことによって、効率がかなり上がったという。それは、低温長時間発酵をとって作るパンの割合を増やすことができたからだ。
「ライ麦を使った生地も低温長時間発酵で作れるレシピを開発しました。プレーンタイプだけでなく、ナッツやレーズンを練りこんだ商品も定番商品として販売しています。また、当店で一番売れている『バゲット』(税抜210円)の製法をストレート法から低温長時間発酵をとる製法に変えました。今までは生地の保管場所が足りなくて、できなかったんです。冷蔵庫で最大2日間持つので、2日分まとめて仕込め、効率的です。また、生地が安定するので、経験の浅いスタッフにも窯を任せられます」(加藤さん)
「バゲット」の売り上げ本数は、もち麦をバゲットの生地に練りこんだ「もち麦バゲット」(税抜260)と合わせ、平日は約50本、土日は約100本にのぼる。
さらに「バゲット」の人気を後押しする商品がある。「合鴨スモークのカスクート」(税抜390円)や「エビサーモンバジルソース」(税抜380円)など、毎日5種類ほど揃うカスクートだ。全種類合わせて平日は約80個、土日は約120個売れている。
「当店の強味と言える主力アイテムは、焼きこみ調理パンなのですが、カスクートも同等な人気です。焼きこみ調理パンと同じで、カスクートも見た目は重要ですね。ハムとキュウリのカスクートが思うように売れず苦戦していたとき、レタスを加えてみたら、それだけで倍以上売れるようになりました。ほかのサフランの店から教えてもらったことを試してみたに過ぎなかったのですが、いいと思ったことはやってみるべきだと思っています」(加藤さん)