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| 特集/2004年6月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 結果報告 - 総額表示
4月1日に、総額表示の制度がスタートして約2カ月がたった。スタート以前は、「便乗値上げと思われないか」「プライスカードはどうするか」「レジの対応は間に合うのか」などと心を痛めるベーカリーが多かったが、今回取材した範囲では、それほどの負担にはなっていないようだ。
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| 5円未満の端数は切り捨て。食パンだけは、189円 - ベルアルプ(東京・豊島区)
クレームは1件もなかった
ウチの場合、総額表示以前は、消費税込みの価格は5円単位で切り捨てていました。例えば本体価格が180円の商品の場合は、消費税込みの価格は189円になるのですが、これを185円にして、4円はウチが負担していたわけです。 総額表示以降も基本的にこの方針は同じです。本体価格が180円の商品は、税込価格が185円で、この金額をお客様から頂きます。 ただ、問題が1つあります。3月以前は、例えばあるお客様が180円の商品を3つ買ったとすると、540円に対して消費税5%ですから、税込価格が567円で、お客様からは565円を頂いていました。消費税のうち2円をウチが負担していたわけです。ところが、総額表示になって、本体価格が180円の商品1つの税込価格が185円なので3つ買ったお客様からは、555円を頂くことになり、消費税のウチの負担分が増えたことになるのです。 この理由から、販売数の多い180円の食パンに限って、189円という税込み価格にさせていただいています。 そのほかの商品はすべて、税込価格を出して、5円未満は切り捨てて税込表示価格としています。消費税相当分の内の当店が負担する部分が、総額表示以前に比べて大きくなるわけですが、仕方がないと思っています。 180円の食パンについては、3月以前は、1個買った場合は税込価格が185円だったわけですから、お客様の感覚としては値上げになるわけですが、それについてのクレームは1件もありません。食パンの販売数が落ちたということもありません。 レジ打ちはすぐに慣れた 新しい税込みの値段でのレジ打ちは、最初の数人のお客様に対しては戸惑っていたようですが、そのあとはスムーズにいったようです。 新商品の値付けについては、税込価格で表示することを前提にしていますので、例えば、以前だったら本体価格が180円とするであろうものについては、税込価格を189円ではなく、190円にしています。 いい材料を使って、値段もそれなりに 我々のような手作りのベーカリーの価格設定について最近思うのは、安くすればいいというわけではない、ということです。大きな競争相手のひとつにコンビニがあるといわれますが、コンビニと同じ土壌で争っても意味がないと思います。 あくまで専門店であるわけですから、いい材料を使って、値段もそれなりに頂いた方が、コンビニに対して競争力が増すと思います。品質で差別化するだけではなく、価格でも差別化しないとだめだと思うようになりました。 これは日々お客様と接している中での実感です。 |

| 食パンとフランスパンは、本体価格をそのまま税込価格に - ひまわりベーカリー(東京・東大和市)
「いいんですか」と感謝された
総額表示以前の税別価格をそのまま税込価格にしたもの(値下げした商品)と、消費税込みの価格に端数がでたものを切り上げたものがあります。 例えば食パンは、総額表示以前は本体価格が200円だったのですが、税込み200円にしました。 食パンとフランスパンは基本的に総額表示以前の本体価格をそのまま税込価格にしました。 食パンしか買わない人などから「いいんですか」と聞かれたりしました。 これといって変わったことはない 表示の仕方は、プライスカードに「200円」などとだけ書いています。「本体価格」「税込」などの表示は行っていません。店内のポイントになるところに別に「表示価格は税込価格です」と掲示しています。 事実上の値下げ商品と事実上の値上げ商品の数の割合は半々です。総額表示以前と以後で、これといって変わったことはありません。売上にも影響はありませんでした。 |

| 1円単位で価格が設定でき、適正な値付けが可能になった。 - ベルドール(大阪府富田林市)
10円区切りは逆に勇気が要る
本体価格に消費税を加えた額をそのまま、例えば「税込み189円」と表示しています。1円未満は切り捨てです。 最初に心配したほどではありませんでした。スムーズに移行できたと思います。 表示価格が1円単位になったので、逆に新しく出す商品の値付けがしやすくなったと思います。 つまり、これまでは、本体価格を例えば100円にしようか110円にしようかとかなり迷っていたのですが、総額表示以降は、税込み価格で、1円単位でつけられるので、お客様と店の両方にとってちょうどいい値段が、つけやすくなったということです。 税込価格で、10円単位でキリのいい価格がついていると、逆にお客様から、高めの価格設定だと怪しまれないか心配になります。 値段を覚えるのが大変だった。 総額表示については、店内の目立つところに、説明書きを掲示したので、お客様にもスムーズにご理解いただけました。トラブルはありませんでした。 レジを打つ販売の人が、新しい値段を覚えるのが大変だったようです。 「従来の値段がいくらのものは、税込価格でいくらか」という一覧表を作って対応しました。 |
| 創業祭に合わせて、3月18日に総額表示へ移行。 - 高原のパン屋さん(長野県南佐久郡)
心配したほどのことはなかった。
当店は3月18日に創業祭を催したので、それに合わせて総額表示に切り替えました。チラシを多く作ったことと、早く実施した方が企業イメージがよくなるという判断などが理由でした。 税込価格は1円未満切り捨てです。 最初に考えたほど大変ではなく、スムーズにいきました。古くなったプライスカードやポップを全て作り変える結果になったので、逆によかったと思います。こういうことでもないと、なかなか作り変える機会がありませんから。 新商品については、税込価格で最初から考えますので、例えば「160円か170円かで迷ったら、170円」というふうにしていきたいと考えています。 |
| 実際にやってみると意外なほど何の問題もなかった。 - パンリコ(大阪市平野区)
以前の税込価格をそのまま表示
最初は、売れ筋商品ベスト10は、本体価格をそのまま税込価格にして、残りの商品は端数がでないように切り上げたり、切り下げたりして全体の原価率が同じになるようにしようと考えていました。 しかし、いろいろな人に聞いてみると本体価格に消費税を足した額をそのまま税込価格として表示するのが一番いいということだったので、そうしました。1円未満は切り捨てにしました。お客様は、特に主婦の方などは1円でも価格には敏感なので、それが一番よかったと思います。 戸惑う顧客もいなかった 総額表示に切り替わる1週間前から、貼り紙をして、総額表示についての告知をしました。また、レジでもお客様に口頭で伝えました。プライスカードが税込価格になっても、戸惑っているお客様はいなかったように感じます。 最初はいろいろと心配したのですが、実際にやってみると、問題はまったくありませんでした。 |
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