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| 海外情報/2001年8月号 |
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| アメリカと日本、国は違うが、商品開発における共通点はある!! | |
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文・高橋秀尚(�螢僖鵐錙璽襯病緝充萃�役、海外情報研究会主宰)
前回まではベーカリー商品開発に関連した各種の祭事、催事をご紹介してきた。日本は米国における食生活のかなりの部分を踏襲または模倣してきたと思われるが、一方でお互いに相容れない生活習慣を持ちあわせている。 また、欧米の食品は人種や宗教の影響を強く受けているのは周知のとおりである。 しかしながら、次のような「商品開発の共通点」が最近では注目されているので、実例をあげてお伝えしよう。かってアメリカから製パン学校の先生が来日した際に、ベーカリーを案内したことがある。その時の先生の印象は、あまりにも商品の種類が多いこと、未包装の商品をセルフサービスで売ること、商品に「アイデンティティ=主張」が少ないことであった。 すでに10年以上も昔のことであるが当時は今日のようにマーケティングの重要性は認識されていなかったと思う。 ベーカリー商品の最新トレンドは… ベーカリー商品、ファストフード商品の最新トレンドを調べてみると健康志向やオーガニックという時代の流れに加えて、次のような傾向を見ることができる。 (1)利便性(コンビニエンス) 「コンビニエンスストア」ではない。生活に便利であることを意味する。例えば通勤する車中で片手で食べるのに便利な栄養価の高いスナック商品(エナジー バー)が代表例。アメリカ人の車による通勤時間の平均は約34分という。そこで朝食にスナックを食べ、コーヒーを飲むという生活シーンが単身生活者には普及しているという。さらに、最近では棒状のパイやデニッシュも現れた。また夕食の調理時間は平均して35分、出来れば15分という「タイム セーヴァー」に応えて「ディナー キット」が開発された。ロールパンが入っているキットは例えばチキンやイタリアンハムが組み合わされている。今後の食生活はいっそう時間意識が高まると予想されている。 (2)機能性(ファンクショナル) すでにこのコラムでお話したが、ビタミンをはじめとする種々の栄養素を含ませた食品が最近は市場に出廻っている。このような機能性を持つ商品をいう。 (3)「ビトゥイーン ザ ミール」 つまり朝・昼・夕食という3食の中間食を意味する。日本でも特に若い世代はこの傾向に進んでいるといえよう。これらの商品群をアメリカでは「へヴィー スナック」と呼んでいる。実例として一人で食べきれる小型パイ、キッシュ、ピザなどがあげられる。 パンの種類ごとの最新動向は… さて、これらの最新トレンドを知った上で、アメリカの典型的な各種商品群の動向をお伝えする。 (1)アメリカ人のブレッド類の摂取量は1日に3・72スライス(枚)という。また91%が常食としており、定番商品といえる。ただし時代変化に影響されてホワイトブレッドは減少傾向で、代わってマルチグレイン(雑穀入り)や全粒粉ブレッドが増えている。 (2)ロール・バンズ類は変化なし。 (3)ヨーロッパや中近東から伝わった種々の商品が普及しつつある。代表例としてピタに似た「ラヴァッシュ」、イタリアの「フォッカチィア」、メキシコの「トルティア」などがある。 (4)ドーナツは今なおアメリカ人の常食アイテム。ただし最近では健康志向により揚げたものではなくて焼いた「ベークド ドーナツ」が注目されている。 (5)一人のアメリカ人が食べるベーグルの量は年間に26個。ただし、南部などではほとんど食べる人がいないという地域特性の高い商品。専門店も出現し、今後も伸びていく商品である。 (6)デニッシュは、健康志向の影響で伸びは鈍化。ただし今なお定番商品であり季節感を盛り込める商品なので特にリテールベーカリーにとっては重要。 (7)マフィンは、食事パターンが個食化しつつある今、小型化して顧客支持を受けている。またビタミンなどを入れた「ビタマフィン」が登場した。 最近の注目商品を写真で紹介するが、アメリカの商品開発戦争は一時とも目を離せないほどスリリングである。 |



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