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| お店拝見/2001年10月号 |
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| 日常のフランスパン、ハード系が売上げの4割 - パン・ド・ラサ | |
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パン・ド・ラサは、ハード系のパンが売上げのおよそ4割を占めるベーカリーだ。
オーナーの田中朗さんが丹精込めて作ったバゲットやバタールなどは、クラムに独特のしっとり感があり、多くの顧客にとって、日常のパンだ。 セルリアンブルーとホワイトなどで統一された店舗は、 田中さんの作るパンを引き立て、田中さんのパンに対する思いをさり気なく表現している。 東京都世田谷区梅丘1-10-9 電話03-3425-4774 営業時間 午前7時30分〜午後8時 月曜定休 |

| バゲットなどのしっとり感が好評!ヴィエノワズリー類も充実 | |
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パン・ド・ラサでは、バゲットやバタールなどのハード系のパンが、全売上のおよそ40%を占める。食パンも入れると、売上げの半分が食事パンだ。
オーナーの田中朗さんは「フランスパンは、技術の差がはっきりと現れるので、作るのが最も楽しいパンです」と話す。 同ベーカリーのフランスパンは、吸水が70〜72%とかなり多い。ミキシングは、低速で約12分、じっくりと捏ねる。 外皮が比較的厚くしっかりとしていて、香ばしい。中身はかなりしっとりしている。 田中さんは「吸水が多いと生地が扱いにくく、焼き上がりの形などにバラツキが出やすいんですが、そこが腕の見せ所なんですよ」という。 確かに、パン・ド・ラサのフランスパンは、外皮のバリバリ感と、中身のしっとり感の対比が、通常のフランスパンに比べて、かなりはっきりとわかるように作られており、「日本人にとって親しみやすいフランスパン」といった感じだ。(配合と工程は10ページを参照) バタール(200円)とバゲット(190円)のほか、じゃがいもを入れてガーリックバターをトッピングした「じゃがいも」(140円)、「ベーコンエピ」(130円)、「チーズフィセル」(120円)など、フランスパンの生地からは小物を入れておよそ8品目を作る。 こうしたハード系のパンは午前9時までには出揃い、「朝食用に買いに来る顧客がかなり多い」(田中さん)そうだ。ハード系のパンの多くは、午後2時ぐらいにも焼き上がるという。 食パンは、「山食」(1・5斤300円、1斤200円、配合と工程は10ページを参照)と「レーズンブレッド」(1・5斤350円)の2品目を製造販売。食パンの売上げのほとんどは山食で、毎日のように買いに来る顧客も多いという。 「ブルーベリー」(160円)や「パンプキン」(150円)などのヴィエノワズリー類も充実しており、売上げの3割を占めるという。 田中さんは「私は、フランスパンとヴィエノワズリーには、パン職人として自信があったので、それを作ってきました。いつのまにか多くの固定客がついていた、という感じです」と気負いなく話す。 |

| パンの陳列棚は自分で組み立てる。さり気ない温かさを演出 | |
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パン・ド・ラサは、1994年にオープンした。ベーカリーの居抜き物件を確保した田中さんが、1人でフランスパンとヴィエノワズリーを作り始めた。
最初は、すでにあった陳列棚にパンを並べていたが、「自分の感性に合った内装にしたい」と、田中さんは、東急ハンズで「木製棚のキッド」を購入し、自分で組み立てた。「業者任せにするよりも、自分が一からかかわった方がいいと思いました。お金がないこともありましたけど」と田中さんは苦笑い。 トレーを置く台も、田中さんが雑貨店で購入したものだ。売り場と、製造スペースの壁面には、木目を表現した壁紙を貼った。 田中さんは売り場のデザインなどは、木の暖かい色と、ブルー、ホワイトの3色で統一するように心掛けた。 パンを入れる袋の文字やイラスト、顧客に渡す名刺大の案内、入り口上のテントなどは、すべてセルリアンブルーで統一した。 アルバイトの美大生がウィンドウに描いたパンのイラストと文字、一部の陳列棚などは、ホワイトだ。 田中さんはしかし、「あまりにも手作り感が強すぎるのはちょっと、と思います。さり気なさも大事だと思うんです。手作りの温かさの押し売りにならないようにしたいですね」という。 「あまり深くは考えていません」ともいう田中さんだが、実は店舗のデザインにも結構こだわっているのだ。 |

| スタッフ全員が製造と販売を担当。「お客様に、変化も楽しんでほしい」 | |
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パン・ド・ラサは、小田急線・梅丘駅から徒歩約5分の閑静な住宅街にひっそりとたたずむ。同駅近くにベーカリーがほかに2軒あり、かなりの激戦区だ。
品揃えは40〜50アイテムで、仕込む生地の種類は17程度。 売り場面積はおよそ5坪、製造スペースは、約7坪。1日の売上げは平均して10数万円という。 スタッフは田中さんを入れて3人で、全員が製造と販売の両方を担当する。 パンを作っていて、客がレジに来ると、3人のうちの1人が応対する。3人の呼吸は絶妙だ。 「今後の展開は」との質問に対して、田中さんは「品揃えをもっと充実させたいですね。これまでは、売れる量を作るだけで精一杯という感じだったので、今後は、いろんなパンを作っていきたいと考えています」。 さらに「菓子パンももっといろいろなものを作りたいし、おいしいサンドイッチも出したい」と話す。 ハード系のパンや食パンなどの「日常のパン」では確固たる支持を得ているパン・ド・ラサだが、「お客様にちょっとした変化も楽しんでもらいたい」と田中さんは考えている。 |

| 外皮は厚くバリバリ! 中身はかなりしっとり! | |
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フランスパン
パン・ド・ラサの定番商品のひとつ。吸水が多く、クラムがかなりしっとりしているのが特徴。多くの顧客の日常のパンになっているという。バタール200円。バゲット190円。 【配合%】 ソレドール(フランスパン用粉)…100 塩……………………………………2 インスタントイースト………………0・6 粉末モルト………………………0・3 水…………………………………72 【工程】ミキシングL13分、捏ね上げ温度24度C、発酵28度C70%2時間30分(1時間30分の時点でパンチ)、分割バタール→300グラム、バゲット→250グラム、ベンチタイム25分、成形→バゲット、バタール、ホイロ28度C40分、焼成上火235度C下火205度Cバゲット→28分、バタール→32分(いずれもスチーム注入) ※吸水が72%と多いので、しっかりと生地を作ることが大切。パンチもしっかりとする。各工程で、生地の表面に細心の注意を払う。とにかく、生地にストレスを与えないことが大事。 |
| 細かくぶつ切りにして、再びまとめる | |
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リュスティック
黒ゴマとヒマワリの種を練り込んだフランスパン生地を細かくぶつ切りにして、再び無造作に一まとまりにする、というおもしろい成形方法のパン。表面積を大きくして、クラストの部分を多くする狙いがあるのだという。黒ゴマとヒマワリの種を練り込んであるので、コクがある。90円。 【配合%】 黒ゴマ………………生地100に対して10 ひまわりの種(ロースト)…………………………………………生地100に対して10 この他の配合はフランスパンと同じ 【工程】ミキシングL13分(黒ゴマ、ヒマワリの種投入)L1分、捏ね上げ温度23度C、発酵28度C40分、分割80グラム、成形→分割した生地を6等分程度にぶつ切りにして、それらを無造作に手で一まとまりにする(こうすることで、表面積が大きくなり、クラストの部分が多くなる)、ホイロ28度C30〜40分、焼成上火235度C下火205度C20分(スチーム注入) |
| 単品で売上げ全体の1割を占める定番商品 | |
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山食
パン・ド・ラサの超定番商品のひとつ。同製品だけで、売上げの10%を稼ぐという。1斤200円。1・5斤300円。 【配合%】 スーパーカメリヤ(強力粉)…………………60 醍醐味(内麦粉)……………………………40 砂糖……………………………………………8 塩………………………………………………2 インスタントイースト……………………………2 ショートニング…………………………………8 水……………………………………………65 【工程】ミキシングL5分(ショートニング投入)L8分、捏ね上げ温度26度C、発酵28度C45分、分割250グラム×2、ベンチタイム25分、成形→俵型にして「1斤半型」に2つ並べて入れる。ホイロ30度C45分、焼成上火200度C下火205度C32分(スチーム注入) ※スチームは、窯伸びを引き出すために注入する。 |
| ブリオッシュ生地にビスケット生地を絞って焼き上げる | |
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ソレイユ
ブリオッシュ生地の上にビスケット生地を絞って焼き上げる「パン・ド・ラサ流」のメロンパン。1つ130円。 【配合%】 スーパーカメリヤ(強力粉)…100 砂糖…………………………15 塩……………………………1・5 インスタントイースト…………1・8 水……………………………10 全卵…………………………68 発酵バター……………………30 オレンジピール…………………………………生地100に対して20 アーモンドアッシュ………………………………生地100に対して4 【工程】ミキシングL12分(発酵バター投入)L5分(オレンジピール、アーモンドクラッシュ投入)L1分、捏ね上げ温度25度C、発酵28度C2時間、分割60グラム(分割し丸めてすぐに0度Cの冷蔵庫に入れ、一晩置く)、成形→ブール、ホイロ28度C75%2時間、焼成上火200度C下火200度C13分 ※水10%は、インスタントイーストをあらかじめ溶かすためのもの。 ※ホイロ後に、▼ビスケット生地を上面に中央から渦巻状に絞る。これを焼成すると、絞ったビスケット生地が滑らかにパン生地を覆う状態で焼き上がる。 ▼ビスケット生地 [配合グラム] バター………………………100 砂糖…………………………100 薄力粉………………………100 全卵……………………卵2個分 牛乳…………………………60 [作り方](1)バターと砂糖をすり合わせる(2)全卵を何回かに分けて加え混ぜ合わせる(3)薄力粉を加えて合わせる(4)牛乳を加えて混ぜ合わせる(絞れる固さにするため) |
| チーズとパンの層がきれい! 成形に一工夫 | |
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フロマージュ
白いパンと黄色いチーズの層がきれいなパン。成形に工夫を凝らしており、見た目のインパクトがある。1個110円。粉は内麦粉を80%配合。 【配合%】 醍醐味(内麦粉)………………………80 スーパーカメリヤ(強力粉)……………20 砂糖……………………………………2 塩………………………………………1 インスタントイースト………………………2 ショートニング……………………………4 水……………………………………60 【工程】ミキシングL6分、捏ね上げ温度28度C、発酵28度C30分、分割40グラム、ベンチタイム15分、成形→(1)麺棒で長い楕円形にのばし、半分にカットしたスライスチーズ(ゴーダチーズ)を縦に並べて2枚のせる(2)バターロールの成形と同じ要領で、巻く(3)上面に縦に(巻いた方向と垂直に)カットを入れ、カットした部分を左右にひろげる。ホイロ28度C40分、焼成上火235度C下火205度C8分(スチーム注入) |
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