記事の閲覧
| <<戻る |
| 特集/2002年2月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| クリスマスと正月の面白い企画 - Christmas and New Year
昨年のクリスマスと今年の正月に、特別な商品を製造販売したか、特別な催しを開いたか、について、ベーカリーに聞いてみた。
31軒中、18軒が「シュトーレンを作って販売した」と答えた。 正月については、クリスマスほど熱心ではないが、「年賀用のギフトや干支のパンなどを製造販売した」といった声も聞かれた。 |

| パンシュープリーズとガレット・デ・ロワ - ラ・フーガス
パーティー用のサンドイッチ
東京・世田谷区のラ・フーガスでは、毎年クリスマスの時期にパーティー用サンドイッチの注文販売をしている。 大きな平たい円柱状のパンを焼き、中をくり抜いて、器にする。 くり抜いた中身は、サンドイッチ用のパンに使う。フランス語で「パンシュープリーズ」と呼ぶ製品だ。 パン生地で「クリスマス用のメッセージ」を作り、大きな円柱上のパン生地の上面に貼り付けて焼き上げる。それがそのまま器の蓋になる。 昨年は、合計で100個以上の注文があった。ある料理雑誌に紹介されたこともあって、昨年に比べて、2〜3割注文が増加した。 大きなパンをくり抜き、器にする 大きな平たい円柱状のパンは、5号、6号、7号、8号、10号の5種類の大きさがある。それぞれ順番に、2800円、3800円、5000円、6800円、1万2000円だ。 最も多く注文が入ったのは、6号と7号の大きさのものだという。 その大きなパンをくり抜いた器に、サンドイッチを4段に詰める。 はさむ具材は、最下段がカマンベールチーズ、2段目がシャンピニオン(炒めたマッシュルームにサワークリームをあえたもの)、3段目が生ハム、最上段がスモークサーモン。 12月初旬から、「クリスマス用のサンドイッチ」の写真入りのポスターを貼り、注文を受け付けた。 基本的に、注文主が店までとりに来るシステムだが、今年は、日本全国から注文が入り、遠方からの注文については、クール便で対応した。 ラ・フーガスでは、1年を通して、「パーティー用のサンドイッチ」のパンフレットを店内に置いて、注文があればすぐに対応している。 年末は食事パン、年明けは焼き菓子 ラ・フーガスでは、年末は食パンとフランスパンの販売量が普段の倍になるという。 仁札オーナーは「今は正月でも店が開いているのですが、昔からの習慣で、正月の食べ物を年末に買い込む人は多いようです」と話す。 年明けには、ガレット・デ・ロワを店頭に並べた。 アーモンドクリームなどを包んだ焼き菓子で、フランスで公現節(エピファニー、1月6日)に食べる習慣がある。中に陶製の人形が1つ入っている。 「切り分けて食べたときに人形が入っていると、その日1日王様になれる」という言い伝えがあるそうだ。 ラ・フーガスでは、6号、7号の大きさのガレット・デ・ロワを製造販売している。 中に人形が入っていて、買った顧客に言い伝えのゲームを楽しんでもらおうという趣旨だ。 仁札オーナーは「ガレット・デ・ロワにまつわるこうした物語をお客様にきちっと伝えて販売しています。人形で歯が欠けたら困りますからね」と話す。 毎年少しずつ販売量が増えているという。 |

| 常連客が多いシュトーレン、干し柿や梅を練り込む - パン工房HANA
スコットランドバンズも注文販売
東京・日野市のパン工房HANAでは、昨年のクリスマスの時期に、シュトーレンとスコットランドの菓子、スコットランドバンズの注文販売を実施した。毎年恒例になっており、常連客も多いという。 シュトーレンは、レーズンやオレンジピール、レモンピールなどのほか、それぞれ自家製の干し柿、梅の焼酎漬け、イチジクのコンポートを生地に練り込み、特徴を出した。 スコットランドバンズは、くるみ、アーモンド、オレンジピールなどを練り込んだ「パンとビスケットの中間ぐらいの生地」を、何も練り込まない同じ生地で包んで焼き上げる製品。 スコットランドで復活祭のときに薄くスライスして食べるパンだという。 昨年12月10日から店内にポスターを貼り出し、2製品の見本を置いて、注文を募った。 シュトーレンは、およそ140個、スコットランドバンズは、およそ40個の注文があった。 「シュトーレンは、お客様にお馴染みなっていて、ご自分の分と贈り物に注文される方も多いんですよ。シュトーレンを贈り物としてもらった方から『おいしかったから』といって次の年に注文が入ることも多いんです」とパン工房HANAの田村洋子オーナーはいう。 |

| ティーカップにクッキーや雑貨を入れて - トゥラララ
クリスマスギフトを販売
東京・世田谷区のベーカリー、トゥラララは、クリスマス用のギフトとして、クッキーやティーカップなどを詰め合わせた商品を用意し、販売した。 クッキーは4種類。ティーカップにクッキーを入れて、さらにサンタクロースのマグネットなど、同ベーカリーの寺田タミヨオーナーが渋谷や自由が丘などで購入した雑貨も入れてラッピングしたものを、壁にかけたり、棚に置いたりして、クリスマスの雰囲気を盛り上げた。 1200円から1600円の価格帯で、好評だったという。 「お客様の目を引いたようで、店での滞留時間が長くなったような気がします。今年のクリスマスもまたやろうと思っています」と寺田オーナーはいう。 同ベーカリーは、普段から色鮮やかな輸入菓子を店頭に並べている。「この辺は商店が少ないので、わざわざ渋谷などに行かなくても、ちょっとしたギフトなどが買えるようにと、置いています。店の雰囲気もよくなりますし」と寺田オーナー。 「孫が来るので、何かいいプレゼントはないかと思っていたら、ちょうどいいものがありました」などと喜ばれているという。 |
| 2日からクッキーなどのギフト。3斤棒の値引き販売は不調 - 町田市と品川区のベーカリー
年賀用ギフトが飛ぶように
東京・町田市のあるベーカリーは、年賀用の進物を販売し、爆発的に売れた。 パウンドケーキの詰め合わせと、クッキーの詰め合わせで、箱詰めして熨斗(のし)紙もつけて店頭に並べたところ、連日完売した。 生協内の店舗で2日から販売。5日までは、飛ぶように売れた。3日までは店全体の売上の6割以上を占めたという。 同ベーカリーは、昨年後半、生協内に3号店を新たに出店した。1号店と2号店は路面店だ。 路面店では、主に年末に年賀用進物として、箱詰めの製品を販売していたが、今年3号店で売れたほどは売れなかった。 生協内の店舗の顧客から、「年賀用の進物があったらいい」という声を耳にして、「これはいける」と確信したという。 年末の食パン思わしくなかった 東京・品川区のあるベーカリーでは、年末に食パン1本(3斤分)を1割引きで販売した。 店内に貼り紙を出して告知し、注文を受けるという方法で販売。 しかし、結果は思わしくなかった。 「3斤だとちょっと多すぎたのかなと思う。次回はやり方を変えて再挑戦です」と同ベーカリーのオーナーは話していた。 同ベーカリーは、クリスマスにはシュトーレンを製造販売。こちらの方は100個以上売れ、好成績だった。「1000円以上するものがよく売れました。クリスマスのシュトーレンは、日本人にも完全に定着したと実感しています」とオーナー。 |
| シュトーレンに着実な需要。年賀用ギフトで健闘も - クリスマスと正月
パーティーサンドイッチも
「東京のパン屋さんの売れ筋商品は?」のアンケート調査で、「クリスマスと正月に何か特別な商品を出したか、または特別なフェアを開いたか」という質問を加えた。 クリスマスには、シュトーレンを製造販売したベーカリーが、18軒と多かった。 ほとんどがかなりの売上を記録しており、日本でもクリスマスのシュトーレンはかなりの度合いで定着していることをうかがわせた。 この他で名前があがったのは、「パネトーネ」(7軒)、「ツリーパン」「スノーマン」「クリスマスケーキ」(各3軒)、「パーティーサンドイッチ」(2軒)、「クッキー」「スコットランドバンズ」「クーゲルホフ」「サンタクロースのパン」「鐘の形のパン」(各1軒)など。 催し物としては、「顧客を招いてのクリスマスパーティー」「カフェスペースを利用しての画家の個展」などがあがった。 年末に、食パンなどのまとめ買いを見込んで、PRするベーカリーは多い。 「31日は、食パンとフランスパンの販売量が倍になる」といった声が聞かれた一方で、「需要を見込んで準備したがさっぱりだった」という声もあった。 洋菓子店などでは、年賀用のクッキーや焼き菓子などの詰め合わせギフトを販売するケースが多いが、生協内に出店するあるベーカリーは、パウンドケーキとクッキーの詰め合わせを年賀用として販売し、大成功を収めた。 新年に絡めた商品を出したベーカリーは、クリスマスに比べるとかなり少なかったが、「毎年干支にちなんだパンを作っている」といった声も聞かれた。 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。






