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| お店拝見/2002年3月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 製造数限定の効果 - プレーゴ | |
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「店舗数を増やすつもりはありません。『地域に根ざした小さなパン屋さん』に徹していきます」
千葉県柏市のベーカリー、プレーゴの製パン責任者、 永塚慶一商品開発室長はこう話す。 製造数限定の商品を効果的にちりばめ、「ここでしか買えない商品」を顧客に巧みに印象づける。 千葉県柏市旭町6−5−13 電話0471-40-2732 営業時間 午前7時〜午後7時 定休日なし |

| 地域に根ざした小さなパン屋さん。すべての種類のパンに力を入れる | |
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菓子パン、調理パン、食事パンなどすべての種類のパンに力を入れているという感じの品揃え。
「むらさきいもパン」(90円)は、紫いもあんを包んだパンだが、上面にカットを入れて、フィリングが見えるようにしてある。 「北海道食パン」は国産小麦粉が材料で、価格が1斤150円と安い。長沢室長は「副材料はまったく使わないので、原価は高くありません。適正価格です」。玄米を練り込んだ「玄米食パン」(1斤250)や胚芽入りの「胚芽食パン」(1斤220円)も人気だ。 「マロンハース」(500円、ハーフカット250円)は、黒ゴマを練り込んだ生地に、マロンを巻き込んで焼いたハード系のパンだ。マロンは、切れ端などを集めた安価なものを使用している。「洋菓子屋さんだったら、モンブランのマロンペーストなどに使うもの。味は変わりません」と永塚室長はいう。 サンドイッチは「チーズクリームペンネ」(200円)や「ペンネのアラビア―タ」(200円)など。炒めるなどして加熱した具材をはさんだサンドイッチは、冷蔵せずに通常の棚に陳列する。午前10時頃に店に出し、夕方までに売り切るのだという。平台に立てて陳列してあるのが印象的だった。 取材時はちょうど「ストロベリーフェア」を実施中で、売り場の一角に「いちごのペストリー」(150円)や、いちごチョコレートをコーティングしたドーム状のパン「フール」(130円)などが並んでいた。 |

| 製造数限定の商品は、店を顧客に強く印象づける | |
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実はプレーゴは、製パン材料の卸販売を手掛ける伊藤忠ライスベーカリー事業部が運営するベーカリーなのだ。材料の卸し先である「小さなパン屋さん」に自信を持って様々な提案をすることを目的に、1998年にオープンした。もちろん、説得力をもって提案するためには、優良店でなくてはならない。
「ウチのお客様と同じ立地条件で同じ規模のベーカリーを繁盛させることに意味があるんです」と伊藤忠ライスベーカリー事業部の小泉時男部長はいう。 同ベーカリーが目指してきたのは「目的買いのベーカリー」だ。長塚室長は、「プレーゴのパンを買うためだけに足を運んでもらうにはどうしたらいいか」について考え続けてきた。 結論はひとつ。プレーゴを特徴づける個性を確立することだ。 永塚室長は製造数限定の商品を作った。 例えば、「マンデル・ラームクーヘン」(350円、レシピを13ページに掲載)。直径およそ15センチのベーキングカップにリッチな配合の生地を入れてホイロをとった後、カスタードクリームなどを絞り、さらにチェリーやアプリコットなどをトッピングして焼き上げる商品だ。比較的簡単にできて見栄えがする。 リンゴをたっぷりと使った「アップルロール」(380円)も製造数限定の商品。卵黄、牛乳、バターなどを配合したバターロール生地に、アップルプレザーブなどを巻き込んで焼成。 いずれの商品も原価率は高いという。 永塚室長は「これらの商品をプレーゴの手提げ袋に入れたまま、ちょっとしたギフトになるようにと、手提げ袋はデザイン性にこだわりました」という。厚めのポリプロピレン(PP)製で、色は濃紺。「プレーゴのロゴと住所、電話番号を白い文字で入れただけのシンプルなデザイン。ダンヒルの袋をイメージしたという。 永塚室長はさらに「味、見た目ともインパクトがあり、しかも製造数限定の商品は、お客様の印象に強く残ります。プレーゴでしか買えない、ということを印象づけ、プレーゴの個性として認識されます」と話す。 |

| マロンを練り込んだパン | |
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マロンハース
黒ゴマを練り込んだハード系の生地に、マロンを巻き込んで焼き上げる。1個500円。ハーフカット250円。 【配合%】 強力粉(Fナポレオン)……………………100 三温糖………………………………………1 塩(シママース)……………………………2 サフインスタントイースト赤………………0・8 改良剤(BBJ)……………………………0・1 オリーブオイル………………………………4 黒ゴマ(洗いゴマ)…………………………10 水…………………………………………64 モルト(モルトエース)……………………0・2 【工程】ミキシングL8分M3分(黒ゴマ投入)L3分、捏ね上げ温度26度C、発酵2時間(1時間30分の時点でパンチ)、分割400グラム、ベンチタイム30分、成形→(1)生地をおよそ40センチ×20センチにのばす(2)[1]にマロンのシロップ煮を150グラム散らす(3)[2]を長辺に沿ってロールし、ナマコ形に整える。ホイロ30度C70%1時間20分、焼成210度C40分(スチーム注入) ※焼成後溶かしバターを塗る ※マロンは等級の低いものを使う。「形が不揃いの『くずマロン』と呼ばれるものだが、味は変わらない」(永塚室長)という。 |
| 焼成後、表面にバターを塗って、食べやすくする | |
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ベーコンエピ
マロンと同じ生地で作るベーコンエピ。焼成後、表面にバターを塗って、食べやすくする。 【配合%】 マロンハースト同じ。 【工程】発酵まではマロンハースト同じ。分割150グラム、成形→(1)分割した生地をのばし、ベーコン2分の1枚とシュレッドチーズをのせて包み込む(2)両脇にカットを入れ、エピ形に成形する。ホイロ30度C70%1時間、焼成210度C20分(スチーム注入) ※焼成後、表面にバターを塗る。こうすることで、表面がソフトになリ食べやすくなる。 |
| 洋菓子風に仕上げ、製造数を限定して、付加価値をつける。 | |
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マンデル・ラームクーヘン
リッチな生地の上にフルーツをトッピングして、洋菓子風に仕上げる。製造数を限定して、「プレーゴでしか買えない」と顧客に印象づけることが狙いの商品。ひとつ350円。 【配合%】 強力粉(Fナポレオン)………100 三温糖………………………20 塩(シママース)…………………1 生イースト………………………8 全卵…………………………20 バター…………………………12 牛乳…………………………50 C冷凍フード(冷凍生地用改良剤)………………………………0・1 【工程】ミキシングL3分(バター投入)L3分M10分、捏ね上げ温度26度C、発酵20分、分割120グラム、ベンチタイム20分、成形→(1)背の低いブール形に成形し、直径約15センチのベーキングカップに入れる(2)[1]の生地の上面に指先でくぼみをいくつもつける(3)生クリーム150グラム、全卵2個分を混ぜ合わせたもの(液体)を、[2]の上面に刷毛で塗る(4)[3]の上にカスタードクリームを渦巻状に絞る(5)(4)の上にサワーチェリー、もしくはアプリコットをトッピングする。ホイロ38度C80%1時間、焼成180度C20分 ※生地玉で冷凍しておいて、必要なだけ解凍して成形。 ※アプリコットは、シロップ煮をそのまま使用。 ※サワーチェリーは、缶詰のものをシロップで煮て使う。 ※焼成後ナパージュをかける。 |
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