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| 連載/2025年10月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 同じパンの大小2つのサイズを販売するときの戦略について考えてみる - 普通のパン屋さんが普通に頑張れば繁盛出来る話(100) | |
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今回のお店拝見で取材させて頂いた「小さなパン屋ちょっぴり」では、同じ商品について大小の2つのサイズを販売しているそうです。例えば、直径約7センチの「塩バターパン」(税込100円)と直径約11センチの「塩バターパン」(税込150円)といった具合です。今回このコラムでは、同じパンの大小各サイズを販売した場合に、粗利を最大化するには、どのような価格設定にしたらいいかについて考えてみます。
メロンパンの大小各サイズを販売 ここでは、同じ配合と製法のメロンパンの大小各サイズを販売した場合について考えます。メロンパンAは、小さめのサイズで重さは100グラム。原価は50円。販売価格は150円。つまり1個売れると100円の粗利です。 一方、メロンパンBは大きめのサイズで重さは160グラム。原価は80円。販売価格は、原価率をメロンパンAと同じにして240円に設定。ですので1個売れると160円の粗利になります。 ある月に、この2種類を店頭に並べてみました。するとメロンパンAは月に500個売れ、メロンパンBは月に150個売れました。このときの合計の粗利は、「メロンパンAの粗利(100円×500個=5万円)+メロンパンBの粗利(160円×150個=2万4000円)=7万4000円」となりました。 大きいサイズを値下げした場合 それなりの利益が出ていると判断できれば、このまま販売を続けてもいいのですが、ここでは、さらに粗利を大きくできないかということで、2つの戦略を立ててみます。 まず1つ目の戦略です。大きいサイズのメロンパンBの値段を少し下げてお得感を出します。例えばメロンパンAはそのまま150円にして、メロンパンBを230円にしたとします。 この場合の粗利は、メロンパンAは1個100円でそのままですが、メロンパンBの粗利は1個160円から150円に下がります。 もし売れる数が変わらなければ、「100円×500個+150円×150個=7万2500円」となり、現状の7万4000円よりも少なくなってしまいます。 大きいサイズが増える可能性もある しかし、ここで大事なのは、メロンパンBがもっと売れる可能性があるということです。もしメロンパンBが、お得感を出したことによって、200個売れれば、「100円×500個+150円×200個=8万円」となり、、現状よりも多く粗利が得られることになります。 要するに、この戦略は、大きいサイズを買う人が一定数以上増えるなら得になるが、そうでない場合は損をするということになります。 ちなみに、メロンパンBの販売個数が増えた場合、その影響でメロンパンAの販売個数が減ることも考えられますので、それも考慮に入れる必要があります。 小さいサイズを値上げした場合 次に2つ目の戦略です。小さいサイズのメロンパンAの値段を上げて、1個あたりの粗利を増やします。例えばメロンパンAを170円にして、メロンパンBはそのまま240円にしたとします。 この場合の粗利は、売れる数が変わらなかったとすると、「120円×500個+160円×150個=8万4000円」となります。つまり、現状の7万4000円よりも1万円多い粗利となります。 ただ、メロンパンAの価格を上げたことで、販売個数が減ることが考えられますので、その減少の度合いをどれだけ抑えられるかが課題になります。(RO) |




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