未来の食文化の創造を期して製パン製菓の機械・原材料が集結 - 2025モバックショウ - ブランスリー電子版

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レポート/2025年5月号

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未来の食文化の創造を期して製パン製菓の機械・原材料が集結 - 2025モバックショウ
およそ3万2000人が来場した2025モバックショウ
 2025モバックショウ(第29回国際製パン製菓関連産業展、主催・協同組合日本製パン製菓機械工業会)が2月18日から21日までの4日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催された。会期中およそ3万2000人が来場した。237社が出展し、1441小間を使用して様々な製パン製菓機械や原材料などが展示された。メインテーマは「未来の食文化を創造する」。同展示会は、2年に1度、東京と大阪で交互に開かれている。今回が29回目の開催。



モバックセミナーでは、様々なテーマで講演が行われた
2月18日に行われた「第6回ベーカリー・ジャパンカップ」食パン部門の表彰式での記念撮影(写真提供・全日本パン協同組合連合会)
2月18日に行われた「第6回ベーカリー・ジャパンカップ」食パン部門の表彰式の様子(写真提供・全日本パン協同組合連合会)
2月20日に行われた「第6回ベーカリー・ジャパンカップ」調理パン部門の試食審査の様子
クープ・デュ・モンドベーカリーワールドカップ2026年大会の日本代表選手らによるパンの製造実演などが行われた会場
フランス伝統菓子の製造デモンストレーションなどが行われた「洋菓子イベントコーナー」
大きく変化する食の未来を見据えた挑戦

 2025モバックショウでは、製パン製菓用の機械や原材料が多数展示されたほか、包装機械や厨房機器、店舗設備、情報処理機器なども紹介された。
 パンや菓子の製造現場における効率化から、新たなショップの展開、ビジネスモデルの構築に至るまで、来場者の多様なニーズに応える提案が数多く示された。また、食の未来を見据えた新製品や新技術も随所に見られ、来場者はそれぞれの課題解決につながるヒントを求めて、熱心に展示を見て回っていた。
 多くのブースで製パン製菓機械を使用したパンや菓子の製造デモンストレーションが行われ、五感に直接アピールする企画が来場者の注目を集めた。
 また、出展企業が自社の製品やサービスについて講演を行うモバックセミナーでは、製パン・製菓に関する最新技術、新製品、マーケット情報などについての講演が行われた。
 様々な機能性素材を扱う会社、機能素材(高知県高知市、岡村岳尚社長)は「人不足やコスト増を『パン袋』で解決する!?『パンおいしいまま』袋を使った『生産効率アップ』『ロスパン削減』などの事例紹介」と題して講演を行った。

展示会に華を添えた様々なイベント

 2025モバックショウでは、展示会に華を添える様々な併催イベントが開催された。
 なかでも「第6回ベーカリー・ジャパンカップ」は、全国のパン職人の中から「日本のパン」の頂点を決するコンテストで、多くの人の関心が集まった。食パン、菓子パン、調理パンの各部門で、与えられた課題の製品を会場で作り、その出来栄えを競うというもの。食パン部門では敷島製パンの根本充氏が、菓子パン部門では、ブーランジュリーベルドールの奥裕樹氏が、調理パン部門ではBoulangerie Taniguchiの谷口弘樹氏が、それぞれ1位に輝いた。。
 また、「アンバサドゥール・デュ・パン・イベントコーナー」も設置され、フランスのパトリック・フェラン氏やセルジオ・ディアス氏をはじめとする国内外のトップシェフたちが日替わりでデモンストレーションを実施。Zopfの伊原靖友氏や、ブーランジュリ・パリゴの安倍竜三氏、ぐるぐるの栗原淳平氏など、名だたる職人たちの技に多くの来場者が足を止めた。
 さらに、2026年にフランスで開催されるパンの世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・ブーランジュリー」の日本代表選手による製パン実演の企画も行われた。パン部門の田幡知照氏、ヴィエノワズリー部門の井上淳子氏、飾りパン部門の澤田淳一氏が、それぞれの技術を披露したほか、歴代代表選手たちによるデモンストレーションも披露された。



2025モバックショウ出展内容紹介
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 【❶ウィンターハルター・ジャパン】UFシリーズの器具洗浄機は、温度制御をきっちりやるので、他のメーカーには出せない強い洗浄力があるのが強みです。最近はパン屋さんがケーキ屋さんをすることも、ケーキ屋さんがパン屋さんをすることも多くなり、境界がなくなってきています。そんな中でよく使われているのが、このUFシリーズの洗浄機です。パン屋さん専用に出している機種もあるのですが、中規模以上のパン屋さんになると、洗浄が追いつかない場合も出てきますので、そうした場合は、UFシリーズをお勧めしています。(平田太郎社長)
 【❷関東混合機工業】3軸ミキサーは、生クリームなどをホイップするときに、キメの細かさや、捏ね上げの品質などを従来の縦型ミキサーより高いものとするためのミキサーです。短時間で仕上げることも目標にしています。パン生地というよりむしろお菓子の生地全般を想定しています。また、全自動でのミキシングが可能で、店舗というより工場向けです。誰でも高品質なものができ、ボディーがステンレスで衛生的にも優れています。大手の洋菓子メーカーさんへの納入実績が多くなっています。(林純一社長)
 【❸共立プラント工業】プレハブ式ラックインドウコンディショナーは、生地を収納したラックごと庫内に入れるタイプなので、移し替え等の手間がなく、ラックインオーブンをご使用の場合はそのままシームレスに移動可能なため生産性を飛躍的に高めることができます。本体サイズは厨房に合わせて設計可能で、厨房、工場に合わせた仕様でご提供できます。大きな製パン製菓工場用のドウコンディショナーですが、当社の工場で組み立ててからの納品になりますので、納期が短くて済みます。(坂田篤志営業本部長)
 【❹櫛澤電機製作所】溶岩窯リールオーブンは、炉内の棚が回転することによって常に一定の高さでパンの出し入れをすることが出来、従来の平窯を使用する際に問題となる腕のやけどや上下運動による体への負担を大幅に軽減します。また天板の差し替えなどの作業もなくなるため生産効率も上がり、中規模のパン屋さんや、少品種大量製造の専門店などにおすすめできます。今回の展示では、ベーカーズプロダクションさんと共同出展し、神戸のベーカリー、サマーシュの西川功晃さんにパンの焼成実演をお願いしました。(澤畠雄哉社長)
 【❺コトブキベーキングマシン】Camelは、あらゆる種類のパンを理想的に焼き上げることを目指して開発された万能型オーブンです。ヒーター配線を高密度に配置することで焼きムラを抑え、繊細で美しい焼成を実現しています。さらに、内蔵ボイラーによる高温スチームの噴出で、「蒸気の三度出し」が可能となり、標準装備の給水タンクにより安定した蒸気供給を実現しました。当社は菓子用やハード系用などのオーブンも製造販売していますが、Camelは、ベーカリーに最も多く導入されている主力モデルです。(営業部の北野直明氏)
 【❻スズキ産業】ベーグル成型機は、生地玉を投入すると、生地にストレスをかけずにリング状に成形します。成形の方法に特徴があり、生地が丸い金属パイプを抱き込むような格好にすることで、ベーグルの形を作ります。1分間で45個、1時間あたり最大2700個の成形が可能です。成形した生地を湯煎して発酵をとって焼くという流れになります。価格もリーズナブルですので、ベーグルを販売するベーカリーのセントラル工場には最適です。(営業部の耼野正和氏)



2025モバックショウ出展内容紹介
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 【❼タニコー】ARTHEA VESTAは、職人の技とこだわりを形にする本格派オーブンです。自社開発の独自ヒーターや業界初の二重パッキン構造により、優れた保温性と焼きムラの少ない均一な焼成を実現します。さらに、スチームジェネレーターによる高品質な蒸気生成や、ワンウェイ排気ダンパーによる焼き上げの微調整機能も搭載し、多様なパンや菓子に対応します。自宅を改装して始める小さいパン屋も増えていますが、2枚差しや、1枚差しオーブンの要望にもお応えできます。(土屋一ベーカリー事業部事業部長)
 【❽ツジ・キカイ】パティは、焼き上がったパンをそのまま入れて急速冷蔵、急速冷凍が出来るブラストチラーです。食パンが焼き上がったらすぐにパティに入れて、「熱々急冷」(急速冷蔵)をすれば30分後にスライスして袋詰めができます。これまでのパン業界の常識でいうと、1時間半から2時間かけて粗熱をとってからでないと、スライスができませんでした。食パンを焼き上がったらすぐにブラストチラーに入れるだけで、2時間かかっていたものが30分でできるようになるということです。(山根証社長)
 【❾中井機械工業】ホットミックス+原料投入機は、温度管理・比重管理ができるIHミキサーです。粉体と液体の計量投入機を接続してお菓子の仕込みを省人化します。シュー生地やスポンジ生地もボタン一つで完全に自動で仕込みます。以前は材料は2種類しか投入できませんでしたが、4種類投入できるような装置を付けました。投入機に原料をあらかじめセットしたあとはすべて自動で行われます。(小倉健太朗営業部部長)
 【❿ホシノ天然酵母パン種】ホシノ天然酵母パン種は、イーストだけでは出せない小麦と種が作り出す味をパンに付与できるのが強みです。洋菓子の生地に使うと、ブランデーの香りが出ます。当社の酵母を全く使っていないパン屋さんが、当社の種を初めて導入するときにやりやすい方法は、1つの製品でイーストと当社の種を併用することです。イーストのパンのイーストの配合を3割ぐらい減らしていただいて、その代わりに生種を対粉で6%前後入れます。そうするとパンを膨らませる役割はイーストが担って、ホシノ天然酵母パン種は味付けの役割を果たします。(星野修社長)
 【⓫モレック】パカットベイカーは、大手から中小、小規模まですべてのベーカリーにお使い頂いています。実際の製品を焼くため以外にも、商品開発のためのテスト焼成にも使って頂いています。最近はスーパーのインストアベーカリーさんで導入して頂くことが多くなってきました。製パンメーカーは頻繁に新商品を出します。何か面白い商品を開発しようと思った時、様々な形や大きさが想定されると思いますが、パカットベイカーの場合は、どんな形でも大きさでも、ほぼそれに近いものが揃っています。(原友成ゼネラルマネージャー)
 【⓬ワールド精機】ハイブリットセオリアは、ガス仕様の段と電気仕様の段を組み合わせたハイブリットオーブンです。それぞれの焼きの性能・熱源を最大限に発揮するオーブンです。全て電気にしたいけれど、電気容量が足りないので、一部をガスにするというユーザーさんもいました。電気の良さとガスの良さの両方を活かして、パンの焼成の幅を広げたいという要望もあります。電気とガスのオーブンを一台ずつ入れるのは大変なので、このハイブリッドオーブンが選択肢のひとつになります。(大城修一社長)



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