あんパン専門店 / 和洋折衷の「生とろあんぱん」を販売 - 元禄堂東京スカイツリータウン・東京ソラマチ本店 - ブランスリー電子版

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特集/2024年11月号

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あんパン専門店

和洋折衷の「生とろあんぱん」を販売 - 元禄堂東京スカイツリータウン・東京ソラマチ本店
「元禄堂」東京ソラマチ本店店長の濱田香織さん
ショーケースに「生とろあんぱん」を入れた店内売り場の様子
「生とろあんぱん こしあん」(税込220円)
「生とろあんぱん つぶあん」(税込220円)
「生とろあんぱん 抹茶あん」(税込220円)
「生とろあんぱん 塩あん」(税込220円)
「生」のあんパンを冷蔵で提供

 東京のランドマーク、世界一高い電波塔として言わずと知れたスカイツリー。その下層階を中心に広がる複合商業施設「東京ソラマチ」の2階フードマルシェには、選りすぐりのスイーツ店が一堂に会したエリアがある。その一角にあるのが「生とろあんぱん」を看板商品とする「元禄堂」の東京スカイツリータウン・東京ソラマチ本店だ。
 「生とろあんぱん」は低カロリー、低脂肪のあんを口溶けの良い生クリームと合わせて入れたあんパン。2009年に大阪で初めて販売され、冷蔵で保存して食べる「生」のパンスイーツとして注目を集めた。現在は、固定の店舗で販売しているのは東京ソラマチ本店と北千住マルイ店だけで、その他には定期的に都内とその周辺で開催される催事でも販売されている。
 「あんぱんは食パン等と違って日常使いは難しいのですが、明治時代からオーソドックスな人気を誇る菓子パンなので、もっと注目を集めても良いかと思います」と「元禄堂」の運営会社で業務用パンの製造卸を主力事業とするサンワローラン(東京・江戸川区)で「生とろあんぱん」の販売管理などを担当する業務グループマネージャーの小野田さんは話す。
 ソラマチ本店で販売されている「生とろあんぱん」は、「こしあん」「つぶあん」「抹茶あん」「塩あん」の通年商品4アイテムに、季節商品1品目を加えた合計5アイテム。取材した10月初旬の季節商品は「あまおういちご」が売られていた。価格は全て税込220円。1番の売れ筋は「こしあん」だが、夏には「塩あん」の動きも良い。期間限定の催事販売で出した「あんバター」なども昨年はかなりヒットした。
 「生とろあんぱん」の詳しい製法は非公開だが、中種法を採用し、1日ねかせた生地を使用し、北海道産の乳原料を2種類の方法でミキシングした生クリームをあんと合わせているという。

冷たくてもおいしい製品を開発

 観光客が多く訪れるスカイツリーだが、取材した平日の昼間には常連らしき人が店長の濱田香織さんとにこやかに話しながら買い物をする姿が印象的だった。土日は平日とは対照的に混雑し、また違った人の流れが見られるという。
 「ポイントは冷蔵保存しても劣化せず、冷やした状態でそのまま食べられることですかね。かれこれ15年ほど前に現在の弊社社長である福田が監修し、当時の大阪の元禄堂の店舗の担当者3人が、冷蔵して冷たくてもおいしい製品を苦心して開発しました。実際には冷蔵庫から出して20分位してから食べる事をおすすめしているのですが、冷蔵状態でもおいしい製品にする事で中の冷やした生クリームやあんとの調和した味を楽しめます」(小野田さん)
 2009年にJR大阪駅の地下街にオープンした「元禄堂」だが、その看板商品の「生とろあんぱん」は、ひんやりとした生クリームとあんをかけ合わせた「和の食材を使った生スイーツ」として、1日6000個を売り上げることもあった。
 「ふっくらもっちり、口溶けの良いレア感覚や、北海道産の餡や生クリームなどの厳選素材を使っていること、低カロリー、低脂肪で甘さ控えめな商品である点などは当時から変わっていませんね」(小野田さん)
 2011年には「元禄堂」は東京のアトレ吉祥寺に都内初の店舗を出した。
 その後、「生とろあんぱん」を製造するサンワローランの工場のある江戸川区に近い場所へ販売の拠点を移す目的で2013年に東京ソラマチ本店、2017年には北千住マルイ店をオープン。WEBやFAXで注文可能な取り寄せ通販や催事などでも販売を続けながら、手土産需要の高い「生スイーツ」として手堅い人気を保ち続けている。



コラボ商品が人気を博す
以前アイドルグループとのコラボ商品として発売した「スイートポテト」は現在でも催事限定で販売している
季節商品の「生とろあんぱん あまおういちご」(税込220円)
コラボ商品で若年層へアピール

 スカイツリーが竣工した翌年にオープンした「元禄堂」の東京スカイツリータウン・東京ソラマチ本店は、オープンしてから11年が過ぎた。商品そのものは変わらなくても、異なる形で多くの人々の心を魅了し続けている。
 「長期にわたって継続してご購入いただいている常連のお客様は大体100人ほどいらっしゃいますが、ソラマチ本店では、特に土日を中心に観光客の方も多くお越しになります。当社としては、『生とろあんぱん』をきっかけに、若い世代の方々にもあんパンをもっと楽しんでいただきたいと考えており、さまざまな形でコラボ商品にも力を入れています」(小野田さん)
 ラインナップは定番商品が中心だが、季節限定の商品も常時1アイテム以上出している。さらにコラボ商品の販売にも力を入れてきた。
 実はコラボ商品は過去には人気アイドルグループやスイーツ研究家と組んだ商品も販売し好評を得ている。
 特に、あるインフルエンサーとのコラボ商品で、2年前から催事を中心に販売している、あんにも生クリームにもバターを練り込んだ「生とろあんぱん あんバター」は、かなり売り上げを伸ばしたという。
 「昨年実施した催事は特に大きな反響がありましたが、あんバターブームの余波に乗れるようでしたら『生とろあんぱん あんバター』の定番化もありではないかと感じています」(小野田さん)
 また、今はパンフェスなどの催事限定商品の「スイートポテト」が好評。こちらは以前アイドルグループとのコラボ商品として発売したものだ。



「ムラサキ芋あんぱんアイスクリーム」をPRする
POP
紫芋あんが入ったパンをソフトクリームにのせた「ムラサキ芋あんぱんアイスクリーム」(税込500円)。「Panzoh」とのコラボ商品
お化けの姿に見立てたクロワッサンとカボチャの種をソフトクリームにのせた「クロワッサンアイス」(税込500円)。「Panzoh」とのコラボ商品
東京スカイツリー「東京ソラマチ」の中にある「元禄堂」東京スカイツリータウン・東京ソラマチ本店の様子
「生とろあんぱん」は冷蔵の商品で袋から出せないため、断面がわかる造形物を置いている
サンワローランが江戸川区平井の工場で製造している業務用卸売商品「Panzoh」も販売されている
あんパンの魅力を掘り下げていく

 東京ソラマチ本店は、販売スペースが想定以上に広いことから、「元禄堂」の運営会社、サンワローランが、業務用の卸売商品の製造工場で生産したパンを割引価格で販売する直売所「Panzoh」との共同で運営されている。「生とろあんぱん」と、「Panzoh」で販売する各商品のほか、柿の種の「五穀燦然 柿の種」シリーズも販売している。
 本業はホテルやレストラン、フルーツパーラー、病院、学校などへの業務用食品の卸販売が中心のサンワローランだが、直営店の「元禄堂」で「生とろあんぱん」のような高付加価値の商品を販売することで、サンワローランのブランドイメージの向上を図っている。「元禄堂」はサンワローランのアンテナショップとしての役割も果たしているのだ。
 サンワローランの商品は工場でのライン生産ではあるが、職人の手が加わる部分が大きく、業務用の商品としては比較的価格が高い。230種以上の商品を生産し、少量多品種生産の方針を貫いている。
 「薄利多売の商品ではなく、品質重視の商品開発に力を入れていることを、『生とろあんぱん』などの小売用の企画商品を通じて知ってもらいたいという思いがあります」(小野田さん)
 「生とろあんぱん」は同社の福田社長の思い入れが特に強い商品でもあるという。「元禄堂」という店名は、江戸時代の徳川綱吉の時代に西洋の食文化が日本に取り入れられた時期の「元禄バブル」を意識して名付けられた。また、あんぱんを選んだのは、「和洋折衷」を創成した商品として、その魅力をさらに追求したいと思ったからだった。
 「今は昭和レトロブームと言われていますが、あんパンのように昔から伝わる商品の価値を見直すことで新しいものを作り上げていくことも必要かなと思います」(小野田さん)
 現在東京ソラマチ本店では、「Panzoh」とのコラボ商品としてアイスクリームとパンを合わせた商品も販売。和洋折衷ではないが、2つの異なるものを合わせた「ハイブリッド」が商品開発のキーとなりつつある。
 この秋は、紫芋のあんが入ったパンをソフトクリームにのせた「ムラサキ芋あんぱんアイスクリーム」(税込500円)やハロウィンまでの期間限定商品で、お化けの姿に見立てたクロワッサンとカボチャの種をソフトクリームにのせた「クロワッサンアイス」(税込500円)も発売し好評を博している。
 「『生とろあんぱん』に限らないのですが、日常生活の中でいかにあんパンを食べてもらうかについて、お客様の反響の声などを注意深く聞きながら色々と考えていきたいですね」(小野田さん)

SHOP DATA
店名:元禄堂 東京スカイツリータウン・東京ソラマチ本店
住所:電話:営業時間:定休日:品揃え:スタッフ:店舗面積:


原価計算女王
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