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| 店主の執行博之さん |
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| 最寄り駅から徒歩十数分、住宅街の角地にある「つばめパン」 |
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| 一番人気の「あんバターフランス」(税込320円) |
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| こしあんをカステラでサンドした「シベリア」(税込280円) |
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| 全粒粉入りのパイ生地にリンゴをたっぷり入れた「アップルパイ」(税込380円) |
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| 自家製酵母を使用した「柚子パン」(税込240円) |
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見つけにくいが、住民には周知された場所 東京・町田市のJR成瀬駅南口から十数分歩いたところにあるベーカリー「つばめパン」。周りは住宅街で、すぐ近くに市立図書館や小学校、高校がある。
「図書館利用の方や、学校の先生も来てくれます。駅まで少し坂になっているので、近所のおじいちゃんに『駅まで行かなくていいから助かるよ』と言ってもらえたのは嬉しかったですね」
こう話すのは店主の執行博之さん。執行さんは2017年に同店を開業した。同店の建物は1976年、執行さんの父がベーカリーを開業するために建てたもの。しかし父は開業の半年後、祖父の営む世田谷区駒沢のベーカリー「パオン昭月」の2代目となり、開業した店は閉めることになった。
「父が自分が立てたビルで開業した店を閉めてから、私がそのビルで開業するまでは、この建物をベーカリーとして貸していました。ですので、50年近くここにパン屋があり続けているということになりますね」(執行さん)
同店の前の通りは生活道路で、隣近所には民家が立ち並ぶ。通りすがりで見つけられる立地ではないが、地域の人には周知されている場所のようだ。
角地に建つ同店は、二方面から見える白いひさしが目印。外観はガラス張りで、様々な背丈の植物の鉢植えが配されて涼し気だ。また、所々にレトロなデザインの看板やタペストリーが飾られ、風情が感じられる佇まいとなっている。
アンティーク調の木目が基調の店内も、天井まで届きそうな大きな背丈の観葉植物や、温かみのある色で照らすペンダントライト、壁を飾るいくつものドライフラワーなど、こだわりを感じさせるものが随所に配置されている。
執行さんは祖父が開業した駒沢のベーカリーで10年間修業をする前、7年ほど内装業に従事していた。
「店舗の改装作業は、元同僚と一緒に行いました。売り場を狭くして厨房を広くしたり、陳列棚を一枚板から作ったりしました。働く場所は自分が居心地がいいと思える空間にしたいと思ったので、店のインテリアは好きなものを集めた結果こうなった、というところですね」(執行さん)
一番人気は「あんバターフランス」 売り場は、入口の正面に3段の冷蔵ショーケースがあり「アップルパイ」(税込380円)や「プリン」(税込280円)、「シュークリーム」(税込280円)、「シベリア」(税込280円)など8種類の生菓子が並ぶ。焼き菓子も充実しており、冷蔵ショーケース横に置かれたコーヒーマシンの隣のスペースに「パウンド フルーツ」(税込920円)などのパウンドケーキ4種類や、「ビスコッティ」(税込330円)、「全粒粉クッキー」(税込450円)、「カラメルアーモンドラスク」(税込250円)など約13種類が並ぶ。
「駒沢の店で長い間菓子担当だったんです。当時もシュークリームやアップルパイは人気でしたね。アップルパイは、パイ生地に全粒粉を加えたり、リンゴフィリングに入れるシナモンやラム酒の量を調整したり、レシピを少し変えています」(執行さん)
「カヌレ」(税込250円)は、5年ほど前に発売以来、人気が定着している商品。外はカリッと、中はもちっとした食感で、ラム酒の風味が豊かに香る。発売時カヌレは、世間でブームになる少し前だったため、同店で初めて見るという客が多かった。
「娘が作り方を動画で見て興味を持ったのがきっかけで、実際作ってみたらおいしいし、作るのも楽しいなと思ったんです。品揃えに関しては、流行りに乗ることは考えていませんね」(執行さん)
パンの種類も多く、一日70〜80種類が、外からもよく見える窓側の陳列台に並ぶ。総菜系は「玉子サンド」(税込190円)や「メンチカツ」(税込360円)などのコッペパンを使用したサンドイッチなど、20〜30種類ほどが朝の開店時から揃い、昼過ぎには半分以上売り切れる。13時頃には、「バゲット」(税込360円)や「ベーコンエピ」(税込250円)、「柚子パン」(税込240円)など、自家製酵母を使用したハード系と、同店一番人気の「あんバターフランス」(税込320円)が揃う。
「あんバターフランス」は毎日30個ほど、周年祭などのイベント時には140個売れるという。こしあんとバタークリームがたっぷりサンドされたボリューム感ある見た目が食欲をそそる。パンは、軽い食感が特徴の山型食パン「デリカ」(税込360円)と同じ生地を使用。パンとこしあん、バタークリームが口の中で融合し、さっと溶けていくような味わいだ。
「バターは、あんことよく混ざり合うように、板状にカットしてそのままのものではなく、練乳などを加えてホイップしたバタークリームにしています」(執行さん)