ホームページの効用 - ベーカリーのホームページ - ブランスリー電子版

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特集/2002年4月号

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ホームページの効用 - ベーカリーのホームページ

「ベーカリーのホームページ」のテーマで、東京・巣鴨のベーカリー、アルルを取材した。オーナーの林春二さんは、顧客との情報のやり取りに主眼を置いて、ホームページを運営している。商品についての情報や東京・巣鴨の話題などを発信する一方で、商品についてのアンケートや割引券の発行などを通して、顧客の動向を探っている。また、検索のキーワードに時代の雰囲気を感じている。



店についての情報を広く伝え、顧客からの情報を取得する。

アルルのホームページのトップページ


割引券のページ
アルル http://village.infoweb.ne.jp/~aruru/

「ホームページをみてウチの店の存在を知り、買いに来てくれる人も少なくありません」
東京・巣鴨のベーカリー、アルルオーナーの林春二さんはこう話し、店の認知度を高める効果が、ホームページの最大の魅力であることを強調する。
「割引券」と題したページを設けて、ホームページをみた人が、住所や名前などを書き込んだ上でプリントアウトし、持参すると10%の割り引きが受けられるサービスを実施している。
「近くに住んでいる人でホームページを見たといって来店する人も意外と多いんですよ」と林さんはいう。


割引券に住所や名前などを入力してプリントアウトし、持参すると10%の割引きが受けられる。



検索のキーワードに注目

林さんはホームページをみて来店した人に「どうやってアルルのホームページにたどり着いたか」について尋ねるようにしている。
「ヤフーなどの検索エンジンのキーワード検索でたどり着くケースが多いようです。キーワードは『全粒粉』『疲労回復』などいろいろですが、その言葉でなんとなく世の中の動きがわかるんです」と林さんは話す。
どんなキーワードで検索したかについては、店舗に来店した客からだけではなく、ホームページからも聞き取る努力をしている。アルルの商品についてのアンケートをお願いする「アンケート・味のご意見番」のページで、検索エンジンで訪問した人に対して、検索エンジン名と検索のキーワードを書き込む欄を設けているのだ。
「検索エンジンによって異なりますが、ホームぺージ内に使用されている言葉を拾って検索するケースが多いので、お客様がどんなキーワードでウチのホームページにたどり着いたのかにすごく興味があるんですよ」



アルルを身近に感じてほしい

「製品情報」のページ。仕込み水にワインを使った「ベリーワイン」を紹介
「最もアクセスが多いページは何ですか」の質問に林さんは「ページごとにアクセスカウンターはつけていませんが、各ページに載せている広告のクリック数から推定すると、最も多いのはウチのパンについて詳しく説明している「製品情報」のページだと思います」と答える。
このほか「食パン20種」「人気商品とお勧め商品」「砂糖、油脂不使用の製品と薬膳ブレッド」などと題したページもアクセス数が多いという。
商品についての情報を提供するページに人気が集まっているのだ。
しかし林さんはこうもいう。
「もし、パンの写真や情報だけしかなかったら、物足りなく感じる人が多いんじゃないかって思うんです。見る人を楽しませるいろいろな情報がないとだめだと思うんですよ」
アルルのホームページには、「巣鴨の町と話題」や「パンGのパン屋になっちゃった」「アルルの話題」など、アルルにまつわる様々な話題を伝えるページが数多くある。
例えば「巣鴨の話題」と題したページ。「とげぬき地蔵はおばあちゃんの原宿として人気の巣鴨の街にあり、ソメイヨシノ桜発祥の地です。染井墓地―ここには岡倉天心、二葉亭四迷、高村光雲など著名人が眠っております。近隣には六義園や古河庭園があります。アルルの位置する大鳥商店街には大鳥神社があり11月の酉の日は縁起物の熊手を求める人波でにぎわいます」などと、巣鴨についての紹介文を掲載している。もちろんスナップ写真も掲載。さらに、アルルに来店した際に、パン以外のショッピングやグルメも楽しんでもらおうと、巣鴨周辺の飲食店などを紹介するマップへのリンクを貼っている。
「パンGのパン屋になっちゃった」は、林さんがパン職人になることを決意し、これまで歩んできた道のりについて、日記風に綴ったページだ。
「アルルというベーカリーを身近に感じてもらいたい」という林さんの願いが強く感じられるのだ。

顧客との交流に重点を置く

アルルがある東京・巣鴨についての様々な情報を掲載したページ


「パンGのパン屋になっちゃった」のページでは、林さんの人生の歴史を紹介している。
インターネットを利用してのパンの通販も手掛ける。
「通販ページ」からメールで申し込む仕組み。各品目が表示された表があり、ほしいパンのところに数量を記入して送信ボタンをクリックする。各品目名をクリックすると、写真が表示されるようになっている。1回の注文は1000円以上という条件。
現在のインターネット通販の平均月商はおよそ20万円だ。
林さんは「お勧めセットなどを希望するお客様が多いので現在検討中です」と話す。
アクセス数は現在1日およそ120。
林さんは、ホームページの魅力についてこう話す。
「インターネットでは、パンを販売することよりも、店についての様々な情報を広く伝え、顧客からの様々な情報を取得することに重点を置いています」

原価計算女王
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