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| お店拝見/2023年10月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

観光客の多い鎌倉駅からほど近い場所にありながら、森田さんは当初から近隣住民をターゲットにしていた。開業から3年以上経った現在、森田さんの思惑通り、観光客も訪れるが、地元の固定客で賑わう店となっている。 地元の固定客が頻繁に通いたくなる仕掛けの一つに、日替わりの商品がある。日替わりは毎日5〜6アイテムほどで、取材日は「全粒粉食パン(1本)」(税込1015円)、「オーガニックカンパーニュ」(1グラムあたり税抜2円)、「ハードトースト(1本)」(税込702円)、「本日のメランジェVin(ワイン)」(1グラムあたり税抜4円)など。「本日のメランジェ」はシリーズ化しており、ワインのほか珈琲&カカオ、アールグレイ、ほうじ茶などが、それぞれ香る商品を展開。販売予定のスケジュールは、月毎に印刷した紙を客に配布している。 「メニューに変化を付けることで常連客の方に来店の楽しみを提供できたらと思っています」(森田さん) また月に二回、定休日を利用して「BLACK MARKET(ブラックマーケット)」と名付けた特別営業日を設けている。現在勤務している若手パン職人が自ら考案し作ったパンを販売するというものだ。 「自分の経験を踏まえてですが、自分で考えて作ったものがお客様の手に渡ることの喜びは特別だと思います。直接評価してもらえる場があると、仕事の楽しさを実感できる機会も増えるのではないかと思うんです」(森田さん) 現在製造は常時3人で回しており、各自の労働時間が8時間を超えないように努めている。それには森田さんが受けたニューヨークでの製パン研修での経験が活かされている。 「ニューヨークの製造現場で刺激を受けたのは、効率重視と短時間労働の二つでした。それからは、限られた時間でいかに作るかを重視するようになり、仕事に対する考え方が変わりましたね」(森田さん) 食事系が主体の品揃えは、パン自体の味を追求するためだが、フィリングなどの具を作らないことによって結果的に労働時間の短縮につながっているという。 「フィリングの製造や焼き上げ後のトッピングなどは、当店には必要がありません。ですので最も手間がかかる作業は計量になりますね。基本的には焼成後、すぐに並べられるアイテムばかりです」(森田さん) そんな中、唯一フィリングを使用する商品がある。「その時々の有機あんぱん」(税込270円)だ。「その時々の」とあるように、あんを包む生地がブリオッシュ生地だったり、全粒粉食パンの生地だったりとその時々で異なるのが特徴。 「各商品作りで出た半端生地を捨てずに活用できないかと考えて産まれた商品なんです。少しずつでも毎日のことですからね」(森田さん) SHOP DATA 店名:BREAD IT BE 住所:〒248−0006 神奈川県鎌倉市小町2−16−35 電話:0467‐33‐4680 営業時間:午前9時〜午後6時(売り切れ次第閉店) 定休日:水曜、第2木曜 品揃え:約25品目 スタッフ:製造常時3人、販売常時2人 店舗面積:売り場約3坪、厨房約20坪 日商:約15万円 | ||||||||||||||||

| この記事の読みどころ
●クリームなどのフィリングではなく、パンの部分で評価してもらいたい。
●一つのパンを作るのに3〜5種類の粉を混ぜて使い味に深みを出す。 ●メニューに変化を付けることで常連客に来店の楽しみを提供する。 ●若手スタッフが自分で考案して作ったパンを販売する目的の「ブラックマーケット」を定休日に開く。 |

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