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| 特集/2002年5月号 |
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| ホームページの効用は? - ベーカリーのホームページ
前号に引き続き、ホームページを運営するベーカリーを取材した。パンの缶詰を製造販売している栃木県のベーカリー、パン・アキモトは、スーパーのバイヤーなどと商談を進める上でホームページを最大限に活用している。ドイツパンの店、ベッケライ・サトーは、通販の顧客にまめに案内メールを出すことの効果を説く。
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| 電脳空間を利用して商談を進めると、商品に興味のある人に絞れる | |
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パン・アキモトhttp://www.nasuinfo.or.jp/freespace/aki_pan/
卸売部門の便利なツールに 「卸売りの部門で、例えばスーパーのバイヤーさんなどと話を進める場合、インターネットは大きな武器になります」 栃木県黒磯市のベーカリー、�螢僖鵝Ε▲�モトの企画担当、真船知明さんはこう話す。 同ベーカリーは、1995年に長期保存ができるパンの缶詰を開発、マスコミなどに紹介され、多くの問い合わせを受けるようになった。折からの保存食ブームも追い風になり、スーパーや防災業者などから引き合いが相次いだ。パンフレットを送付したり、電話やFAXなどで説明したりしていたが、写真をふんだんに使って瞬時に商品の説明ができる点などに着目し、ホームページを立ち上げた。 真船さんは「問い合わせがあると、まずパソコンはお使いになりますか、と聞きます。まったく予備知識がない方に、商品について説明するのは大変ですし、ホームページを見ていただけば、商品についてかなり知っていただいた上で話が進められるわけです。動画も利用すれば、工場での製造風景などもすぐにご覧いただけますし」と話す。 商談のかなりの段階までは、ホームページやメールなど、電脳空間を媒介したやりとりで進んでいくという。「ネットはそれだけの力があると思いますし、実際に当社ではきちんと機能しています。商談がほぼ成立した段階で、社長なり営業の者が実際に出向いて最終的に決定します」と真船さんは自信を見せる。 効率的に営業ができる パン・アキモトは、栃木県黒磯市などに3店舗を展開するベーカリーだ。地元での知名度は高い。パンの缶詰を商品化したことにより、それまでの製造小売の業態に、製造卸の業務が加わった。全国各地から引き合いがあり、営業スタッフがほとんどいない同社にとって、インターネットは願ってもないツールだった。 真船さんによると、スーパーや防災業者などのユーザーに対して、信用を確立する効果もあるという。 「テレビなどのマスコミに紹介されたことなどを伝えれば、ウチをまったく知らなかったユーザーさんの場合も安心していただけますし」 真船さんはさらに「インターネットをみて商品についてある程度知っていただいた上で、興味のある人とだけ接触できるという意味で、無駄な営業活動を省けるという利点は大きいと思います。興味のない商品についていろいろと説明されることほど嫌なものはありませんから」と話す。 パンの通販にも力を入れる パン・アキモトは、一般消費者に対して、パンの缶詰(300円)、げんこつパン(5個入り500円)、夕顔かんぴょうパン(10本入り500円)など12品目をホームページを通して販売している。基本的に、注文したいパンをショッピングカートに入れ、必要事項を入力して電子メールで送信する仕組みだ。 ホームページには、「パンの缶詰」「アキモトの安心パン」「げんこつパン」「ヘルシーブレッド」などのページがあり、それぞれの商品を写真入りで詳しく説明している。 例えば、「パンの缶詰」のページ。レーズン&フルーツピール、バナナクリーム、粒々いちごなど5品目(各品目とも1缶300円)があり、それぞれについて大きな写真付で説明しているほか、「パンの缶詰誕生秘話」や「パンの缶詰をNASAへ」などの話題を紹介するページも設けている。 |

| 客の声に応える形でインターネット通販を始める | |
![]() ベッケライサトーのホームページ ![]() 「本格派ハードな食事パン」を紹介するページ。ほしい商品のところに数量を記入して「かごへ」をクリック。 ![]() 注文フォームのページ。「かごへ」をクリックした商品のリストが表示され、合計の値段などが自動的に計算される。 ![]() 「パン屋の日記」などを掲載した「いろんなパンのお話」のページ ![]() 「いろんなパンのお話」のページの「パン屋の日記」をクリックすると佐藤さんの日記が現れる。 「着実に注文をもらえそうなお客様にメールで案内を出すことがネット通販で売上を上げるポイントのように感じます」 神奈川県平塚市のベーカリー、ベッケライサトーの佐藤馨オーナーは、4年前にホームページを立ち上げた。同ベーカリーは、店名が示すようにドイツパンを得意としており、「宅配でドイツパンを送ってほしい」という注文がぽつりぽつりと入っていた。 「いっそのことインターネット通販を始めようということになり、自作のホームページを公開しました」と佐藤さんは振り返る。 ネットショッピング専用のソフトを導入 通販の商品は、パン・ド・カンパーニュ(1200円)、プンパーニッケル(500円)、クルミパン(同)、セーグルカレンズ(同)、天然酵母ブレッド(300円)など合計でおよそ30品目。このほか、パン・ド・カンパーニュプチ(600円)、食パンハーフ(1斤半、300円)、クルミパン(500円)などが入った「ヘルシーブレッドセット」(2200円)、日によって商品が変わる「ベッケライサトースペシャル」(3000円)などのセットもある。 月に30〜40件の注文があり、ネット通販の月商は7〜9万円という。 今年始め、ネットショッピングをしやすくするために、専用のソフトを導入した。「本格派ハードな食事パン」「シンプルな食事パン」「バラエティなブレッド達」などにパンが分類されていて、それぞれをクリックするとそのカテゴリーのパンの写真と単価入りリストが表示される。買いたいパンのところに注文数を入力して、「かごヘ」のボタンをクリックすると、注文したパンのリストの画面が表示される。この動作を繰り返して、ショッピングを楽しむ仕組みだ。 商品を選び終わったら、「注文フォーム」を表示させると注文した商品のリストと合計の値段などが同時に表示される。必要事項を書き込んで送信ボタンをクリックすると、注文が完了する。 佐藤さんは「注文がしやすくなったという声をいただいています。簡単な設定で誰にでもできるので便利ですよ」と話す。 まめに案内のメールを出す この他に、「いろんなパンのお話」と題したページを設けて、「パン屋の日記」などを掲載している。 アクセス数を増やすためにサーチエンジンや、日記サイトだけを紹介するサイトなどに登録している。 佐藤さんは「更新は1週間に1回、日曜日にするようにしています。できないこともありますけどね。アクセス数を増やそうと思ったら、更新の頻度を高めることは重要だと思います。しかし、ネット通販の売上を上げるためには、1度買っていただいたお客様に対するフォローの方が大切だと思います」と話す。佐藤さんは、通販の顧客のメールアドレスを利用して、まめに商品案内のメールを出すようにしているという。「せっかくメールアドレスがあるのですから活用しないともったいないと思います」 流行をページに反映させる ホームページは、店舗のPRにも大きな役割を果たしている。 最近では「ホームページを見て買いに来た」という客が増えているという。 ベッケライサトーは、ライ麦パンを看板商品にしているが、「インシュリンダイエットがブームになったことでライ麦パンの動きがよくなった」(佐藤さん)そうだ。 「マスコミなどで話題となったことがらについて、自店の商品に関連づける形でホームページに掲載すると、話題を追う人たちはホームページで検索するケースが多いので、目にとまる可能性が高いと思うんです。そうしたことがきっかけで来店したお客様のうち、何人かでも固定客になってくれれば」と佐藤さんは期待している。 |


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