ミキシングでの生地作りが大きなポイント - 東海パネットーネ倶楽部コラボ カリフォルニア・レーズン パネットーネセミナー - ブランスリー電子版


ブランスリーアーカイブ(創刊号からの全記事)
記事の閲覧
<<戻る写真をクリックすると拡大写真が見られます。
講習会/2023年9月号

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。


ミキシングでの生地作りが大きなポイント - 東海パネットーネ倶楽部コラボ カリフォルニア・レーズン パネットーネセミナー
講師を務めた右から、ブーランジュリー ヤナガワ(愛知県清須市)オーナーシェフの柳川玖哉氏、東海調理製菓専門学校(静岡県浜松市)製菓部製パン教員の内山勉氏、ブーランジュリー アヴェック(愛知県一宮市)オーナーシェフの上村昭博氏、ブーランジェリー グラン オム(富山県高岡市)オーナーシェフの小嶋慎一郎氏
講習会場の様子
 カルフォルニア・レーズン協会(ジェフリー・マクニール駐日代表)は7月11日、東京・台東区の正栄食品工業講習会場で、「東海パネットーネ倶楽部コラボ カリフォルニア・レーズン パネットーネセミナー」を開催した。講師は、ブーランジュリー ヤナガワ(愛知県清須市)オーナーシェフの柳川玖哉氏、東海調理製菓専門学校(静岡県浜松市)製菓部製パン教員の内山勉氏、ブーランジュリー アヴェック(愛知県一宮市)オーナーシェフの上村昭博氏、ブーランジェリー グラン オム(富山県高岡市)オーナーシェフの小嶋慎一郎氏が務めた。4人とも東海パネットーネ倶楽部のメンバーで、パネトーネの製法の研究を重ね、その日本での普及活動を行っている。



クラシック・パネットーネ(柳川玖哉講師)
クラシック・パネットーネ
写真❶
写真❷
写真❸
柳川玖哉講師
中種配合%
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ(粗挽強力粉) 70
▼リフレッシュ種② 22
グラニュー糖 17
並塩 1
水(コントレックス) 35
加糖卵黄 8
無塩バター 15
プレーンヨーグルト 10


中種工程
ミキシング L3分M5分H1分
捏上温度 24度C
フロアタイム 25度C75%12時間


本捏配合%
中種 全量
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ(粗挽強力粉) 30
グラニュー糖 6
転化糖(トリモリン) 5
加糖卵黄 30
はちみつ(れんげ) 7
無塩バター 45
マルサラ 5
オレンジキューブ 20
オレンジペースト 10
バニラシーズペースト 1
レモンカット(5ミリ) 5
カリフォルニア・アレーズン 60


本捏工程
ミキシング L3分M8分(バター投入)L2分M5分H1分(オレンジキューブ、レモンカットなど投入)L2分(写真❶)
捏上温度 24〜25度C
フロアタイム 32度C75%40分
分割 500グラム
ベンチタイム 10分
成形 丸め直して(写真❷)10分休ませたあと型に入れる
ホイロ 34度C75%5時間(ホイロ後十字にカットしてバターを絞る=写真❸)
焼成 上火160度C下火180度C40分


▼リフレッシュ種①
【材料%】
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ
(粗挽強力粉)………………………30
リエヴィト・マードレ(自家培養発酵種
=中種に配合したリフレッシュ種②の
一部を取り分けたもの)…30
水……………………………………14
グラニュー糖…………………………1

【工程】
①材料を混ぜ合わせ、30度で3時間発酵させる(前日に行う)

▼リフレッシュ種②
材料%】
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ
(粗挽強力粉)………………………30
▼リフレッシュ種①………………25
水……………………………………14

【工程】
①材料を混ぜ合わせ、18度Cで翌日まで引っ張り、リフレッシュ種②として中種に配合する

 柳川講師の話 生地が緩いので、捏ね上がりのベストタイミングの幅はかなり狭い。生地がまとまりにくいので、どうしても練り過ぎてしまい、腰持ちが悪くなってしまう傾向がある。液体の材料は少しずつ投入して、生地が常にフックにかかっている状態にしておくことがコツ。卵黄、バニラ、はちみつ、転嫁糖の順で入れる。卵黄は何回に分けて入れる。生地がまとまったら、次にポマード状のバターを入れる。バターと一緒にオレンジペースト入れる。さらに、レーズン、レモンカット、オレンジキューブを入れいく。中種に塩を入れたのは、その方が酸味が出にくいから。卵黄やバターは順番に少量ずつ入れて丁寧に生地を作っていく。



パネットーネ・コラム
パネットーネ・コラム
写真❶
写真❷
中種配合%
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ(粗挽強力粉) 70
▼リフレッシュ種② 22
グラニュー糖 16
無塩バター 14
水(コントレックス) 40
加糖卵黄 8


中種工程
ミキシング L10分
捏上温度 24度C
フロアタイム 24度C75%12時間


本捏配合%
中種 全量
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ(粗挽強力粉) 30
グラニュー糖 6
塩 1
加糖卵黄 28
ココナッツピューレ 4
パイナップルピューレ 4
▼オレンジペースト 7
バニラシーズペースト 2
転化糖(トリモリン) 5
はちみつ 7
無塩バター 45
ココナッツパウダー 12
▼ラム酒漬けレーズン 60
ドライマンゴー 20


本捏工程
ミキシング L2分ML15分(写真❶)(バター投入)ML5分(ラム酒漬けレーズン、ドライマンゴーなど投入)L2分(写真❷)
捏上温度 24度C
フロアタイム 27度C75%40分
分割 200グラム、110グラム
ベンチタイム 20分
成形 丸め直して透明の容器に入れる。容器は煮沸消毒して乾かして冷やしておく。
ホイロ 32度C60%4時間
焼成 160度C30分(コンベクションオーブン使用、焼き上がったらすぐに蓋を閉めて蓋の側を下にして置いて冷ます)


▼オレンジペースト
【材料グラム】
オレンジ…………………………180
レモン………………………………20
グラニュー糖………………………80
グランマルニエ………………………5
【工程】
①皮の厚いオレンジの場合は、実は1房ごとに白い皮と種を取り除いてから使用
②(1)とレモン、グラニュー糖、グランマルニエをフードプロセッサーに入れて撹拌し、ペーストにする

▼ラム酒漬けレーズン
【材料%】
ラム酒………………………………30
カリフォルニア・アレーズン…100
【工程】
①ボウルをあてたざるにレーズンを入れて60度Cのお湯を注ぎ、さっとほぐしてざるを上げる②水気をよく切り、天板に均等に広げる③200度Cのオーブンで5分間焼成し、表面を乾かす④冷めたらラム酒を全体に馴染ませる⑤1日おきに混ぜ直して、3日以上漬け込む

▼ドライマンゴー
【材料%】
ドライマンゴー…100
ココナッツリキュール…
………………………20
【工程】
①ドライマンゴーを3センチ角にカットする
②(1)とココナッツリキュールと合わせる

 内山講師の話 生地は上村シェフの生地を取り分けて使用。ココナッツピューレ、パイナップルピューレ、転嫁糖、はちみつ、バニラシーズペーストを混ぜ合わせたものを少しづつ混ぜる。卵黄は何回に分けて投入。生地がまとまったら、さらにバターを混ぜる。瓶は百円ショップで購入。ゴムパッキンは外して焼く。窯から出たら蓋をして密閉する。パネトーネはただでさえ賞味期限が長い商品だが、こうすることによってより長くできると思う。また、瓶詰めはお洒落な感じになるので、これを箱に詰めてギフト用としてもいいのではないかと思う。焼きがあまいと、瓶の中で、しぼんでしまうことがあるので要注意。色がついてもう窯から出せるかなと思ってからさらに10分ぐらい焼いた方がいい。



クォーレ ヴェルデ
クォーレ ヴェルデ
写真❶
写真❷
写真❸
中種配合%
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ(粗挽強力粉) 70
▼リフレッシュ種② 22
グラニュー糖 16
無塩バター 14
水(コントレックス) 40
加糖卵黄 8


中種工程
ミキシング L10分
捏上温度 24度C
フロアタイム 25度C75%12時間


本捏配合%
中種 全量
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ(粗挽強力粉) 30
グラニュー糖 6
塩 1
無塩バター 46
加糖卵黄 30
バニラビーンズペースト 0.01
オレンジペースト 6
グランマルニエ 2
はちみつ 6.9
転化糖(トリモリン) 4.8
▼梅酒漬けレーズン 60
青梅(種を抜いてダイスカットにしたもの) 20
柚子ピール 20
抹茶ペースト 5


ミキシング L10分(バター投入)L5分H2分(抹茶、レーズンなど投入)L2分(卵黄は最初のL10分の間に生地ができた状態で何回かに分けて投入)
捏上温度 24度C
フロアタイム 28度C75%40分
分割 80グラム
ベンチタイム 10分
成形 ①麺台に無塩バターを塗ってその上で丸める②型に入れる(写真❶)③上面に▼抹茶マカロンを渦巻き状に絞る(写真❷)
ホイロ 32度C75%5〜6時間
焼成 上火180度C下火170度C22分(冷めたら、横から▼抹茶ディプロマットを絞り入れる)


▼梅酒漬けレーズン
【材料%】
カリフォルニア・レーズン……100
梅酒…………………………………20
【工程】
①梅酒を鍋に入れて沸騰させる
②カリフォルニア・レーズンを加え、再度沸騰させる
③容器に入れて密封し、3日間冷蔵する
④使用する前に、ざるに入れて水分をしっかりとる

▼抹茶マカロン
【材料%】
粉糖………………………………100
卵白………………………………100
アーモンドパウダー……………100
抹茶パウダー………………………20
【工程】
①卵白を白っぽく角が立つまで泡立てる
②粉糖、アーモンドパウダー、抹茶パウダーを加え、混ぜる

▼抹茶ディプロマット
【材料%】
▼抹茶クレームパティシエール…100
生クリーム(38%)………………20
マスカルポーネ……………………20
グラニュー糖…………………………5
【工程】
①生クリームにグラニュー糖を加え8部立てにする
②クレームパティシエールの腰を切って、(1)とマスカルポーネを加えて混ぜる(写真❸)

▼抹茶クレームパティシエール
【材料%】
卵黄…………………………………25
グラニュー糖………………………25
コーンスターチ………………………5
牛乳………………………………100
無塩バター……………………………5
バニラビーンズペースト…………適量
抹茶ペースト………………………25
【工程】
①卵黄、グラニュー糖を白っぽくなるまで撹拌し、コーンスターチを加えて混ぜる
②牛乳、バニラを鍋に入れて、沸騰手前まで温める。
③(2)を(1)に加えて混ぜて、濾して鍋に戻す
④沸騰して腰が抜けるまで、強火で炊き上げる
⑤無塩バター、抹茶ペーストを加え混ぜ、容器に入れて急冷する

 上村講師の話 本捏ねで、粉と中種が混ざって生地がまとまったからといってすぐに卵黄を入れてしまうと、グルテンがすぐに崩れてしまうので、卵黄を入れるタイミングを見極めることが大事。卵黄を入れるタイミングが早すぎると、フックに絡んでいた生地がばらけてしまったり、グルテンの間に入り込んでしまって、生地の形成が遅れてしまう。卵黄は少量ずつ入れていくが、卵黄を入れて生地がくずれた後、再度完全にまとまらないうちにまた卵を入れるようにする。



パネットーネ・サラート
パネットーネ・サラート
写真❶
中種配合%
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ(粗挽強力粉) 70
▼リフレッシュ種② 22
水 35
加糖卵黄 25
グラニュー糖 15
発酵バター 30


中種工程
ミキシング L10分(加糖卵黄を少量ずつ投入)L3分(バター投入)L2分
捏上温度 24度C
発酵 28度C65%12時間(体積が約3倍になるまで)


本捏配合%
中種 全量
セルヴァッジオ ファリーナ フォルテ(粗挽強力粉) 30
卵黄 25
塩 2
発酵バター 30
オリーブオイル 10
カリフォルニア・レーズン 50
サラミ 35
チェダーチーズ 35


本捏工程
ミキシング L10分(卵黄を少量ずつ投入)L3分(塩投入)L1分(バター投入)L3分(オリーブオイルを少量ずつ投入)L2分(レーズン、サラミ、チェダーチーズ投入)L2分(写真❶)
捏上温度 25度C
フロアタイム 28度C40分
分割 500グラム
ベンチタイム 20分
成形 丸め直して型に入れる
ホイロ 30度C65%6時間(ホイロ後十字にカットを入れる)
焼成 焼成上火180度C下火170度C35分〜


 小嶋講師の話 パネットーネ・サラートは、「塩パネトーネ」の意味。加糖卵黄を入れるタイミングが難しい。その際の生地の状態を見極めるのがポイント。砂糖は中種だけに配合し、本捏ねではチェダーチーズやサラミなどを入れて、塩味の製品にしている。中種は他のパネトーネと同じなので、本捏の際に入れる材料を変えることで、「塩パネトーネ」の範ちゅうでのバラエティー化が図れると思う。ペッパーを入れても面白い。

原価計算女王
原価計算女王

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

今月の公開記事

  1. POLINの高性能オーブンを日本市場へ 。450℃の焼成力と緻密なヒーター制御 - スズキ産業の下河拓磨社長
  2. 見やすい売り場と旬の味で、地域が誇れるベーカリーへ - アリマベーカリー
  3. 「ちいかわ」の世界観を表現したパンと店づくり - ちいかわベーカリー
  4. 掲載から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文を公開しています。
    ブランスリーアーカイブ
ブラ立ち読み
(記事の無料メール配信)
詳細はこちら