記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| お店拝見/2023年9月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

美㘴さんは会社員だった45歳のとき、オールスクラッチのベーカリーの店舗を任された。それを機にパンの奥深さを知ってより興味が沸き、材料への関心も高まっていったという。 「材料メーカーの方から色々と勉強させていただきました。開業した今も交流があり、わからないことは質問したり、反対に作り手側の立場から、製造の実態や意見などを伝えるようにしています」(美㘴さん) 乳業メーカーから得た情報をヒントに開発した商品は「クリームパン」(税込216円)。暑い時期はまろやかに、寒い時期は濃厚な味わいにするため、フィリングを作り分けている。 「使う牛乳の殺菌温度が違うと、カスタードの仕上がりが変わるんですよ。面白いですよね」(美㘴さん) 埼玉県さいたま市の「パン工房風見鶏」の福王寺シェフからも多くのことを学び、「体にいいパンを作りたい」と思うきっかけをもらったという。 「パンを食べて胃にもたれる感じがあったのですが、福王寺シェフが焼いたカンパーニュは、丸々一個食べてももたれなかったんです。不思議に思い色々訊いてみると、どうも添加物を使っていないことが原因だということがわかったんです」(美㘴さん) 開業前から同店の看板商品にすると決めていたのは「全粒粉食パン」(税込410円)。酵母はホシノ天然酵母パン種、砂糖は種子島のきび糖とハチミツ、油脂はバター、塩は沖縄の天然塩などと、厳選した材料を使い、無添加で作る。この基本姿勢はほかの商品にも共通している。 「湯種を使うのですが、全粒粉と牛乳で作るんです。そうすると全粒粉配合の生地でもしっとりした食感に仕上がるんです。今まで全粒粉のパンが食べたいけどぱさつくのが嫌だったという方にぜひ食べていただきたいと思っています」(美㘴さん) 「レーズンブレッド」(税込367円)に入れるレーズンの下処理の方法も独特だ。レーズンの漬け込み液に、ラム酒だけでなく生クリームも使うという。 「パンに入れたときにラム酒だけよりもしっとり感が増すんですよ。だからたっぷり入れられるんです」(美㘴さん) レーズンのように、具をたっぷり入れることも、美㘴さんのパン作りの基本姿勢だ。例えば「こしあんぱん」(税込216円)は生地量40グラムに対してあんが50グラムと、フィリングの重量の方が重い。 「半分に割ったときに、中身がたっぷり見えるとか、持ったときにずっしりしているとか、そういうパンを提供したいと思っています。せっかく買っていただいたお客様を、がっかりさせたくないんですよね」(美㘴さん) SHOP DATA PAIN MIZA 住所:〒205−0011 東京都羽村市五ノ神4−7−5 電話:042‐578‐9333 営業時間:午前10時〜午後7時 定休日:月曜、木曜 品揃え:40〜50品目 スタッフ:製造常時1〜2人、販売常時1人 店舗面積:売り場約5坪、厨房約15坪 日商:6〜7万円 | ||||||||||||||||

| この記事の読みどころ
●顧客一人ひとりとできるだけ近い距離感を保つ。
●金曜は「アップルパイの日」、土曜は「生食パンの日」などとうたい、そのアイテムを強化した販売をする。 ●水に2時間ほど浸した米を他の材料とミキシングした生地から作る「生米パン」に注目。 ●胃にもたれない無添加のパンを作る。 |


2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

















