サンセリテのパンを楽しんでもらえる場所 - プロフィテ サンセリテ - ブランスリー電子版

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お店拝見/2023年1月号

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サンセリテのパンを楽しんでもらえる場所 - プロフィテ サンセリテ
店長の吉田達也さん
3階建ての建物の1階にある「プロフィテ サンセリテ」
右から「メロンパンベーグル」(税込240円)、「生ベーグル プレーン」(税込180円)、「塩バターベーグル」(税込200円)
「メロンパンベーグル」の断面
プレーン、チョコチップ、大納言など約5種類が揃うスコーンはどれも税込259円の均一価格
「スコーン(プレーン)」の断面
世田谷区内に3店舗目を出店

 東京・世田谷の小田急祖師ヶ谷大蔵駅の南口から続く商店街沿いに2022年7月にオープンしたベーカリー「プロフィテ サンセリテ」。同店が1階に入る3階建ての建物は、2階が同店のパンと料理を提供する「ブーランジェリー ビストロ サンセリテ」、3階が主にパンの生地作りから成形までを行う厨房となっている。
 同駅北口には、「サンセリテ 祖師谷店」があり、同店から300メートルほどの近距離に位置する。さらに区内の約4キロ離れた場所に「サンセリテ 北の小麦」がある。これらベーカリー3店とビストロは、埼玉県狭山市の「サンセリテ 本店」の高田知明社長が経営する。
 「プロフィテ サンセリテ」がサンセリテの他の店舗と最も異なる点は、イートインスペースがあること。売り場横の窓辺にカウンター席を6人分設けた。パンと一緒に「コーヒー」(税込250円)や「いちごミルクスムージー」(税込250円)などのドリンクのほか、いちごやミルクなど3つのフレーバー揃う「ジェラート」(税込350円)が楽しめる。
 「フランス語で『楽しんで』という意味の『プロフィテ』を店名に付けたのは、サンセリテのパンを楽しんでいただける場にしていきたいという思いからです。そして私たちスタッフも、商品作りや提供の仕方などで、新しいことにチャレンジしていけたらと思っています」
 こう話すのは、同店の店長を務める吉田達也さん。吉田さんは高校生のときの米粉パン作り体験が、パン職人を志すきっかけとなったという。約6年前、「サンセリテ 北の小麦」がオープンする際に未経験者として入社し、製造担当として働いてきた。
 「焼いたら終わりではないということが、この6年で一番身に染みたことですね。お客様の目線から、商品がどう見えるかといった視点から、陳列方法や、接客の仕方などを、常に見直すようにしています」(吉田さん)
 売り場は入口から向かって右側に、陳列台が奥へ長く続く形で設置されており、その目線の先にオーブンがある。そしてオーブンから陳列台を後ろから沿うように、スタッフがまっすぐ行き来ができる専用通路が設けてある。そのためパンの補充や整頓がしやすい。さらにこうした作業をしながら、陳列台を挟んで客と対面できるので、客と近い距離感を保つことができる効果がある。取材中も「ナッツののったパンがここにあったんだけどどこかしら」と探す客に対して、即座にスタッフが対応していた。
 「パンの陳列中は、お客様から話しかけてもらえるだけでなく、『このパンがおいしかったのよ』などといったお客様同士の会話も聞こえてきたりします。それぞれのパンに、ファンのお客様がついてくれていることを実感できて、嬉しく感じています」(吉田さん)

2店と差別化できる内装と商品作り

 内装は、木目の茶とスチールの黒が基調の落ち着いた雰囲気。「多加水熟成フランスパン」(税込388円)は壁に立てかけるように陳列し、ライトアップされてアートのオブジェのようだ。
 「商品構成から内装も含めて、大人向けを意識しています。近くにあるサンセリテの2店との差別化を図る目的もあり、当店だけのアイテムや、見た目は2店と同じようでも製法が違うものを揃えています」(吉田さん)
 サンセリテの他の店で作っていないアイテムは、ベーグルとスコーン。ベーグルは「生ベーグル プレーン」(税込180円)、「塩バターベーグル」(税込200円)、「メロンパンベーグル」(税込240円)など約5種類。「メロンパンベーグル」は、ベーグルの生地にクッキー生地をかぶせる工程を加えて生まれた商品だ。食感はクッキーの部分がさくっとしていて、中のパンがベーグル特有のもっちり感があり独自性が強い。
 スコーンはプレーン、チョコチップ、大納言などの菓子系だけでなく、ネギとハムの入った塩気のきいたものもある。約5種類あり、価格はどれも税込259円だ。
 「スコーンは甘すぎず、かといって素っ気なさを感じないちょうどいい味わいを目指しています。ベーグルは目が詰まっていますが、食感はかたくなく、もちっとしてソフトに感じられるように作っています。サンドイッチにも向くので、当店のサンドイッチ用のパンは『多加水熟成フランスパン』とベーグルを主に使用しています」(吉田さん)
 「クロワッサン」(税込259円)は、見た目だけでは違いは分かりにくいが、祖師谷店のものより使用するバターを15%増量した。
 「やはり差別化させたいですからね。バター感をしっかり感じられる味にしています」(吉田さん)



専用通路からパンの補充をするスタッフ
入り口から入ると奥へ長く続く陳列台があり、その先にオーブンがある。
左は「ブリオッシュクリーム(イチゴ)」、右は「ブリオッシュクリーム(レモン)」
パン屋の定番商品に一ひねりを加える

 ハード系に力を入れているのも同店の特徴で、「多加水熟成フランスパン」は同店開業に合わせて開発した。
 「2階のビストロのパンも作っているので、料理に合う食事パンはまだまだ充実させていきたいです。カンパーニュに雑穀を入れたものなどを新たに開発したりして、種類を増やしていけたらいいと思っています」(吉田さん)
 パンは専用エレベーターで1階の同店から2階のビストロへ運ぶ。反対にローストビーフなどサンドイッチの具はビストロで作ったものを同店へ。サンドイッチは「自家製ローストビーフバゲットサンド」(税込709円)、「自家製鶏ハムのバゲットサンド」(税込486円)などで、ローストビーフも鶏ハムも、それぞれたっぷりサンドされ、レストランで食事をとったかのような満足感のあるサンドイッチとなっている。
 菓子パン系も同店ならではの凝った作りのものが並んでいる。パン屋ならどこでも販売している定番のクリームパンとあんパンは、一目でそれらだとわかる商品は同店にはない。クリームパンは、カスタードクリームといちごクリームが2層になって入っている「ブリオッシュクリーム(イチゴ)」(税込259円)などに、あんパンは、全粒粉がわずかに入った生地でこしあんを包んだ「クルミくるみ」(税込218円)に、それぞれ進化している。
 「いわゆる普通のクリームパン、あんパンは当店では作っていないので、お客様から訊かれた場合は、『ブリオッシュクリーム(イチゴ)』や『クルミくるみ』を代わりに提案させていただいています」(吉田さん)

SHOP DATA
店名:プロフィテ サンセリテ
住所:〒157‐0073 東京都世田谷区砧6−30−5 1階
電話:03‐6411‐0503
営業時間:午前10時〜午後7時
定休日:火曜
品揃え:約50品目
スタッフ:製造常時5〜6人、販売常時1〜2人
店舗面積:厨房(3階含む)約9坪、売り場
(イートインスペース含む)約8・5坪
日商:平日約30万円、土曜、日曜約35万円



この記事の読みどころ

●パンは焼いたら終わりではない。
●長い陳列台の後ろに、スタッフが品出しする際に行き来する通路があり、陳列台を挟んでスタッフと客の会話が生まれる。
●ベーグルは、定番から変わり種まで厚みのある品揃えで徹底訴求。
●パン屋の定番商品を進化させて販売する。





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