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| 連載/2022年9月号 |
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| 店舗間の情報格差の是正にビデオによる可視化が役立った - 私の販売集大成ノート(24) | |
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1978年ポンパドウルに入社して多くの出来事に接し様々な人々と出会えた事は、今振り返れば幸運であったと思う。組織がどの様に変化して拡大成長し成熟していくかを実体験と共に知ることができた。入社時には8店舗だったが、30年後の退職時には74店舗になっていた。店舗数は企業の成長のバロメーターとなる。
個人商店と同じ組織感覚の時代もあった 入社当時は企業として整備された組織ではなく未熟な点が目立ち、個人商店の組織感覚としか受け止められなかった。販売員の仲間が次々と辞めていき、直属の上司も辞めていく、そんな組織に不信を感じた事が幾度となくあった。入社して四年目、何かがおかしいと気付いてから、ポンパドウルの労働組合活動に執行委員として積極的に参加するようになった。繰り返される会社側との話し合いでもらちが明かず、時間外勤務拒否という当時としては初めての強硬な手段を取らざるを得ないこともあった。 情報の正しさを見極める目の確かさ 中途半端で薄っぺらな情報に惑わされていたことを知ることもあった。虚偽の情報に惑わされて多くの誤解を生んだことや、偽りの情報で判断を下し、事態を悪化させていることが多い事も知った。「正しい情報」の大切さを知り、且つ正しいか否かを見極める眼の確かさを持つことが以後の私の課題となった。 お互いの誤解を解きながら乗り越えた 様々な不都合な出来事が次々に起きたが、その都度話し合いによって双方にわだかまっていた誤解を解きながら乗り越えた。ポンパドウルを今よりもっと良くしたいという想いを持った人々の力の結集があったからこそ、幾つもの山谷を乗り越える事が出来た。そうした積み重ねが今日の組織基盤の一つになったと思う。 新規出店について既存店スタッフが無関心 1996年に販売促進部が出来、後に広報宣伝部に配属されたことで、直接お客様と接する機会が著しく少なくなった反面、各店舗や組織を今までとは違った角度から見る事が出来た。その結果、「正しい情報」の観点からの店舗間の格差があり、各自の都合に合わた様々な解釈がなされて、独断と誤解を生んでいた。 情報格差が特に大きかったのは新規出店に関してであった。新規出店に要する労力と時間は並大抵ではない事を知り、その労力について、既存店の現場サイドがあまりにも無関心である事に愕然とした。「また出店するのか」と否定的と思える声さえあった。出店が成長のバロメーターと捉えていた私の感覚と大きく乖離していた。 伝えたい内容を映像にして訴える そこで理解を得るにはどうするかを考えた結果、可視化する方法を思い着いた。オープン日の店の様子をビデオ撮影して各会議の席で見せることにした。要所で説明を加えて流したところ、もっと詳細が知りたいとの意見が挙がり、関心が高まったと感じた。可視化したこの方法は関心度アップに予想した以上の効果を見せた。現在はスマホ等の便利なツールが有るので、可視化による情報提供を積極的に実施する事をお勧めしたい。 新規出店の物語をビデオ化して従業員に公開 更に店舗がオープンするまでの全工程をビデオ作品にすることを提案して承認され、外部の制作会社に依頼して撮影にかかった。2004年、北千住店新規オープンの準備段階からオーブン当日までの、担当課長や製販メンバーが幾つかの問題を乗り越えてオープンを迎えるまでの約六か月間を記録した34分のドキュメンタリービデオである。タイトルは「フレッシュパンに挑戦する人々」。ビデオが完成して従業員に研修時などに公開した。作品を見終えた者からは「知らない事を知ることが出来て見方が変わった」などとの声が聞かれた。また何名かの者は製販メンバーに感動して涙していた。 言葉だけの説明で理解を得るのが困難でも、可視化の方法を加える事で正確に情報伝達が出来る手応えを実感した。「百聞は一見に如かず」。何度聞くよりも一度実際に見る方が良いと、先人は教えてくれている。 望月 康男 販売アドバイザー。1946年神奈川県川崎市生まれ。東京都町田市在住。趣味は、ドライブ、登山、ビデオ撮影、映画鑑賞。1978年9月、株式会社ポンパドウル入社後、町田店、六本木店、伊勢佐木町店の販売マネージャー。1985年1月販売課長。1989年6月販売部長。1996年12月取締役販売促進部長。2001年10月取締役広報宣伝部長。2007年2月〜2010年1月顧問。全店の接客、品質、クレンリネス、品揃えの改善点をアドバイス。株式会社ポンパドウルの成長期、成熟期に販売関連業務に携わる。 |




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