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| お店拝見/2021年12月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 限界集落を賑わせる存在になりたい - boulangerie aman | |
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地元の名産、蕎麦粉を使用したパン作り
北海道旭川市の市街地から山間へ向かい、車で30分ほど行ったところにある江丹別のレストランの敷地内に、長さ12メートルの黒色のコンテナを利用したベーカリー「boulangerie aman(ブーランジェリー アマン)」はある。 コンテナ内は広さ8対2の割合で厨房と売り場に分けて使用している。売り場はショーケースを設置し、客が2〜3人入れるほどのスペースがある。幅が2・8メートルある入口の両扉は営業時、開け放した状態にしており、コンテナの外からもショーケースにパンが並ぶ様子が見えるようになっている。 同店のある江丹別は、国内有数の蕎麦の産地だ。店主の小倉孝太郎さんは、その江丹別産の蕎麦粉を使ったパンを看板商品に据え、アイヌ語で「穀物」を意味する「アマン」を店名にした。穀物は蕎麦粉のほか、小麦粉や黒豆なども北海道産を使用している。 蕎麦粉を使用したパンは「ソバ粉カンパーニュ」(税込500円)のほか、同商品と同じ生地に、黒豆を入れたものやクルミを入れたものなど、毎日3〜4種類揃える。 「江丹別でやるからには、蕎麦粉を使うことがまず頭にありました。でもパン作りには使い勝手が悪く、20年以上パンを作っていますが本格的に使うのは今回が初めてでした。蕎麦の香りや甘味を感じてもらえるパンにしようと、できるだけ多く配合できるよう試作を重ねて、蕎麦粉を4割まで入れられるレシピを開発しました。自家製酵母も蕎麦粉で作ったものを使っています。発酵は低温長時間で、仕込みから焼き上げまで3日間かかります」(小倉さん) また、蕎麦はアレルギーの特定原材料となってるため、その扱いには細心の注意を払う必要があるという。ミキサーなど機械や器具の洗浄を徹底し、陳列場所をほかの商品と分けて陳列している。 このように蕎麦粉の扱いには、時間も手間も一段とかかるが、「江丹別の蕎麦粉でしか出せない香りの良さや食感がある」(小倉さん)という。同店の顔となるパンを作るために、江丹別の蕎麦粉は欠かせないのだ。 「特におじいちゃんやおばあちゃんに、普段から食べてもらえるようになればと思っています。そのためにも、水分量を多めにして、クラムの食感はやわらかく軽く仕上げています」(小倉さん) |


| この記事の読みどころ
●店がある江丹別で採れる蕎麦粉を使ったカンパーニュを看板商品に据える。
●料理人とチーズ職人、パン職人の3人のコラボレーションが食の可能性を無限に広げる。 ●店の顔となる看板商品と最もよく売れる一番人気商品を意識的に使い分ける。 |


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