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| 特集/2021年9月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| パンの取り置きサイトってどうですか?
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| 店頭業務を簡略化することでプラスアルファーを大切にする - ヒンメル | ||||||||||||||||
店舗運営上の様々な問題を解決する ドイツパンを中心とした様々なパンを販売する東京・大田区のベーカリー「ヒンメル」は1年半ほど前から、ベーカリー向けの完全事前決済を特徴としたある商品取り置きサイト(予約注文代行サイト)へ出店している。オーナーシェフの金長暢之さんは、出店を機に、予約注文以外の雑務も含めて様々な店頭業務がスムーズに行えるようになってきた事を実感している。 「もともと商品の事前予約と取り置きに関しては以前から電話で受けてはいましたが、スタッフ同士の情報共有も難しく、1件1件の対応に時間がかかっていました。取り置きサイトのネットアプリを介した事前予約受付を導入した事で、スタッフに負担なく、より正確に注文を受ける事ができるようになりましたね」(金長さん) 取り置きサイトへ出店するまでは「夕方になると欲しいパンが売り切れている」といった声を聞く事が多かった。またコロナ対策上、レジ前に列ができる事も避けたかったが、取り置きサイトの導入により、これらの問題は解決する事ができたという。 さらに事前決済を前提としている事で店側の回収リスクがない点、店側の管理コストも最小限で済む点なども金長さんは評価している。 「最近は店側も消費者も様々な信用決済に対応できるようになってきています。当店だけ見ても先月は現金以外の支払いが4割を占めていました」(金長さん) 「商品の受け取り時に支払いを行う必要がないため、店舗以外の場所で商品を渡すことも可能かも知れません。今後の可能性として、商品の受け渡し場所を複数持つベーカリーさんが増えてきても良いかも知れません」(金長さん) コロナ収束後も完全事前決済である事は同サイトを利用する上での大きなメリットになるのでは、と金長さんは見ている。 ユーザー目線での使用感を追求 金長さんが同取り置きサイトと出合い参加するようになったのは今から約1年半前。 たまたま同取り置きサイトの運営会社の代表と知り合いという事もあり、サービスが始動する半年位前から、ベーカリー側からの意見を同取り置きサイト側から聞かれる事があった。 「意見を伝えた後、その改善策を実行してくれるスピードがとても速く、当初に比べるとだいぶ使いやすくなったような感じがあります。ワンタッチでメニューが選べる点など、ユーザー側の立場に立った上で使用感の良さを追求していると思います」(金長さん) 使い方の流れとしては、まずスマートフォン上にインストールしたアプリを起動。地図が表示されるのでそこから自分が取り置きしたいベーカリーを探してそのベーカリーのページを開く。あとは「お渡し日」と商品を選択しカートに入れて決済を行うだけ。登録したお渡し日に実際に店へ行けば、並ばなくても商品が受け取れる。 店側はこのシステムを導入することにより、取り置きサイトの運営会社側に月額基本利用料とクレジットカードの手数料込みの売上の10%を支払うという仕組みだ。 次につながるプラスアルファーのサービス 金長さんによると、取り置きサイトへの参加により、売上や利益の増加につながるようなはっきりとした効果はまだ出ていないという。しかし今後、取り置きサイト自体の知名度が上がり、利用客が増えれば、ロスの減少や客単価の増加にもつながり、店側に残る最終的な利益を高めていく事が可能ではないかと期待している。 取り置きによる予約注文が増えることにより、店頭業務はスムーズになり、必要生産量の事前予測もできれば、利益のアップにもつながる。 「取り置きサイトは便利ですが、お店がパンを受け取って帰るだけの場所になってしまうのは寂しいという声も勿論あります。だから、お客様がパンを受け取る時に新製品の情報を伝えるなど、プラスアルファーでできる事もしたいですね。必要最低限の業務を簡略化することで、以前はできなかったような事を追加する事ができるのではないかと思います」(金長さん) 同店の場合、取り置きサイトの利用客には店内コーヒーを50円引きで提供している。 「お客様がコーヒーを飲んでいる間に軽く話しかけるといった形で顧客との接点を持つ事を大切にしています。プラスアルファーで何かすることで、客単価やリピート率を上げる事につなげていくことが重要なのではないかと思います」(金長さん) ヒンメル 〒145-0062東京都大田区北千束3—28−4 電話 03—6431—0970 | ||||||||||||||||

| 複数の予約受付方法を比較・検証し、最適なものを選びたい - トロパントウキョウ | ||||||||||||||||
電話予約の負担を軽減したかった 東京・目黒区のベーカリー「トロパントウキョウ」は、現在、電話やLINEアカウントからの受付のほか、新たにパンの取り置きサイト(予約注文代行サイト)を複数使用する事で、同店にとって最適な予約注文の受付方法を比較・検証している。 中でも3月から出店を開始した取り置きサイトは遠方から訪れるリピーター客からも評判が良く、使いやすさを感じている。告知はSNS上で行い徐々に浸透してきているという。 トロパントウキョウの運営会社、カップベアラー取締役の野中陽介さんは「電話でパンの取り置きの注文を受ける作業がスタッフにとって負担になっていたので、それを取り除きたいという気持ちがありました。事前決済のため、お客様はレジの列に並ばずに商品引き取りだけで帰れるため、混雑の緩和にもつながっています」と話す。 取り置きサイトの運営会社側にクレジットカードの手数料込みの売り上げ分から10%を支払う仕組みのため、取り置きサイトを経由して購入する客にはその手数料込みの金額で売値を設定。店舗の立地等を考えると、価格が手数料分上がる事は大きな影響にならないと考えた末の判断だ。 導入後の感触はよく、今でも電話での予約は1日に10件以上入る事もあり減っていないが、取り置きサイト経由の注文も電話予約の半分位の数で入るようになり伸びてきている。 取り置きサイトの場合、1回利用してくれた人は、そのまま定期的に使うリピーターになってくれる事が多いという。 「例えば平日じっくり考えて注文し毎週土曜の朝に商品を受け取りに来るといったように、気軽に注文し、都合の良い時刻に取りに来られる便利さが受け入れられている感がありますね」(野中さん) こうした予約件数をもとに、ある程度の需要予測ができるようになれば、ロスも徐々に減って行くのではないかと野中さんは見ている。 野中さんは個性的な食パン専門店やカフェなど様々な飲食店の立ち上げをプロデュースしている。こうした取り置きサイトの便利さを他のプロデュースした店にも紹介する事で、店舗同士がつながり連携するような新しい企画の実現にもつなげていきたいという。 決済方法や手数料が異なる中で比較 同取り置きサイトは売り上げ分の10%以外に月額での手数料も発生するが、その分、ユーザーからの問い合わせに対する対応速度やブラッシュアップのスピードも速いという。 同店はその他、他の取り置きサイトへの登録・出店も検討しながら進めているが、まだ立ち上げてまもないサイトも含まれるため、ゆっくり状況を見ている最中だ。サイトによって、決済方法や手数料、使える機能が違うほか、アプリとしてインストール可能か、ユーザーインターフェースをどの程度消費者の声を反映しながら作っているかといった点が微妙に異なるため、現在はまだ比較・検証している最中だという。 さらに同店では公式LINEアカウントのトーク機能を利用しての商品取り置きの受け付けもしている。 手数料がかからないため店頭価格と同じ価格で購入でき気軽に頼めるが、事前決済はできない。 支払いは店頭で商品引き取りと同時に行う。また予約可能な時間も前日の朝7時から午後1時までと限られ、取り置きサイトのようにワンタッチでメニュー一覧から商品を選べるわけではなく、自分が知っている商品で欲しいものをライントークで送るやり方だ。そのためか利用者は近隣に住み店頭で何度か購入した経験がある常連客である事が多いという。 同店が位置する東急田園都市線・池尻大橋駅前の商店街周辺の地元住民の中には気軽にやり取りできる常連客も多い。 またクレジットカードなど事前決済での支払いに馴染まない消費者もいるため、完全事前決済ではない注文受付方法も残しておく必要がある。 「いずれにしても電話予約以外はまだ始めて日が浅いので、どの受付方法をメインで取り入れていくのかは、ゆっくり使いながら考えていく必要があります。ただし当社がプロデュースした他の店舗には最終的にどれか一つの取り置きサイトを選んで紹介したいと思っています。取り置きサイトの運営会社とのつながりも深めながら、色々な企画にも挑戦していけるようにしたいですね」(野中さん) トロパントウキョウ 〒153-0043東京都目黒区東山3-14-3 電話 03−3794−7106 | ||||||||||||||||
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