
パンの店コンパスが楽天フリマに出品している商品のリスト

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「卵の入っていないパンの詰め合わせセッット」(楽天ショップ)
ネットにはネット特有のコミュニケーションがある。「ご老人やお体の不自由な方、小さいお子様を持った主婦の方などのために、最初はパンの配達を考えていました」
埼玉県新座市のベーカリー、パンの店コンパスの武井博志オーナーはこう話す。しかし、家族経営で人手がなく、実際にはパンの配達は難しかった。
あるとき、インターネットショッピングモール最大手、楽天市場の「楽天フリマ」というオークションシステムを知り、出品してみた。楽天フリマのオークションには、普通の入札と「一撃入札」があって、一撃入札価格で入札すると、その時点で落札となり、売買契約が成立する。入札開始価格と一撃入札価格を同じにしておくと、最初に入札した人が購入することになるので、オークションといっても、固定価格で販売しているのと同じ意味合いになるのだそうだ。
武井さんは、このシステムを使ってこれまで約1年半の間、パンのネット通販を行ってきたが、その間、様々なノウハウを蓄積してきた。
「やはりパンはお客様の顔を見ながら販売した方がいいと思っていましたし、実際そうしていました。しかし、いざネットで販売してみると、ネットにはネットのコミュニケーションがあるということがわかったんです」と武井さん。
「パンをお送りしたあとに、とてもていねいなお礼のメールをいただいたりして、交流が深まったりと、対面で販売するのとは違った効果があるんです」。
店のコンセプトを顧客に効果的に伝えるにも、インターネットは適している、と武井さんはいう。「実際のお店でも、店内にいろいろな案内を掲示したり、個々の商品については、ポップでできるだけ詳しく説明したりしていますが、ネットで詳しく説明すると、ある意味でお客様の頭により入りやすいという気がしています。実際にお店に来ていただくお客様にも、ネットで私どもの店や商品についてさらに知る方も多いようです」
パンのネット通販のハンデを克服するために様々な努力一方で、パンという商品の性格上、ネット通販を行うに当たっての制約も多いという。
まず、当然ながら、パンの劣化という問題がある。「お客様に届くのは早くて焼き上げた日の翌日ですから、扱える商品が自ずと限られてきます。常温で送る場合は、フランスパンなどすぐに固くなる商品は向きません」(武井さん)
コンパスでは、「霧をふいてからトーストしてください」などと、1日たったパンをおいしく食べる方法を提案するなどして、こうしたハンデを克服することに努めている。
また、購入者からの感想や意見を聞くことも怠らない。パンの注文主には、最低3回はメールでやり取りする。注文を受けたことを知らせるメール、発送したことを知らせるメール、入金を確認したことを伝えるメールだ。こうした際に「お味はいかがでしたか」などとさりげなく書き添えるのだという。
ある顧客は、同ベーカリーのかりんとうドーナツをバレンタインの贈り物にしたいといって注文し、「一緒に入れてほしい」といって、おしゃれなカードを送ってきた。武井さんは商品とそのカードを包んで発送した。その顧客は何日かして「本当にいい贈り物ができました」とていねいなお礼のメールを送ってきたという。
「『1日経ったパンでも、高い送料を払っても買いたい』という人は確実にいます。特に卵不使用のパンなどは、卵アレルギーの子供さんを持つ親にとっては、なくてはならない製品です。私としたらそうしたお客様のために、いい状態でパンを食べていただくための最大限の努力をしなければならないわけです」と武井さん。
1カ月ほど前、武井さんは楽天市場にショップを構えた。一坪ショップという新しい出店形式だ。現在は、楽天フリマと楽天ショップの両方で販売している。
楽天市場のショップでは、単品では「天然酵母食パン」(300円)、「ゴマのカンパーニュ」(300円)、「懐かしの堅焼きメロンパン」(120円)など、セット商品では「天然酵母セット」(1200円)や「卵の入っていないパンの詰め合わせセット」(1400円)などを販売。
楽天フリマでは、「卵の入っていないパンの詰め合わせセッット」(800円)、「玄米パンの入った天然酵母セット」(850円 )、「季節限定天然酵母のさつまいもブレッド2個セット」(500円)など、様々な商品をそのつど出品している。