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| お店拝見/2021年4月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 路地裏の小さなパン屋が路地裏を賑やかにした - ロヂウラベーカリー | |
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焼きたてのバゲットでハード系人気が定着
福岡市早良区の市営地下鉄西新駅から3〜4分歩いた路地裏にある「ロヂウラベーカリー 西新店」。「希望に合う物件が路地裏にあって、それから店名を決めました」と、店主の峰尾大祐さん。 駅から商店街が続いているが、同店は商店街の外れに位置し、売り場は3坪という小ささだ。2011年の開業から売上げは順調で、1日の客数が多い時は400人を超えるほどになり、路地裏を賑わせている。 売り場奥にある厨房も5・5坪と小さく、すぐに手狭になった。そこで製造能力の不足を解消するため2019年、空き店舗となった隣の建物に工場を設けた。その3カ月後には1・7キロほど離れた場所に2号店となる「ロヂウラベーカリー 黒門店」をオープンした。2号店のオープンは、工場の余剰能力を解消する場を作ることや、採用しきれないほどの求人の応募を活かしたいと思ったことなどが発端だという。 「2号店の場所は、目が行き届く範囲にしたかったので、行き来がしやすい、あまり離れていないところにしました。工場で作ったパンは、西新店だけでなく黒門店にも運んで販売しており、工場はセントラルキッチンとして機能させています。また、工場では食パンや『パン・ド・ロデブ』(ハーフ税抜290円)などの大型商品、黒門店では菓子パンや総菜パン、焼き菓子などを作っています。黒門店では西新店の分も焼き菓子を作っているので、西新店の販売アイテム数を増やすことができました」(峰尾さん) 西新店の売り場には、毎日約70種類が並ぶ。ハード系が約4割を占め、「パン・ド・ロデブ」や、バゲットに粒あんと角切りバターをサンドした「あんバターバゲット」(税抜200円)、バゲットにミルククリームをサンドした「ミルクバゲット」などは、開業当初から人気上位の商品だ。 「バゲットを一日に何度も焼くようにしていたからか、当初からお客様のハード系への注目度は高く、『パン・ド・ロデブ』も最初から人気があります」(峰尾さん) 「あんバターバゲット」と「ミルクバゲット」は、地元に長く住む人たちの意見を取り入れて誕生した。 「修行先が福岡から遠く離れた関東だったので、開業前の試作中に地元の人の意見を募りました。ミルククリームのサンドはそれまで、ソフトなフランスパンでよく作っていましたが、試食してくれた全員がバゲットで作った方を気に入ってくれたので、その意見を採用させてもらいました」(峰尾さん) 焼きたてが並ぶように狭い物件を選ぶ 峰尾さんは開業前、ベーカリーチェーンの「アンデルセン」に10年間勤務後、神奈川県横浜市の「トツゼンベーカーズキッチン」に約3年間、独立を前提に勤務した。 「おいしいパンを作りさえすればうまくいくとは思っていなかったですし、駅近の商業施設など、雨の日でもお客さんが来てくれる場所でやってきた経験だけでは、町のベーカリーとしてやっていくのは難しいと思っていました。『トツゼンベーカーズキッチン』では、パン作りやスタッフの教育などに対するシェフの丁寧な姿勢や、ブランディングなど様々なことを勉強させていただきました」(峰尾さん) 「トツゼンベーカーズキッチン」を退職後、1〜2カ月かけて物件探しをした。狭い物件を探していたという。 「資金面の問題もありますが、狭い売り場を作りたかったんです。入った瞬間、パンに囲まれるような空間にしたかったので。売り場が狭いと、パンがたくさん並べられないので、必然的にパンを焼く回数が増えて、常に焼きたてのパンが並べられることをイメージしていました」(峰尾さん) オーブンも一度に焼ける量が少ない2枚差し3段の仕様を採用した。焼成回数が増えるのを手伝っている。 「厨房の狭さはメリットがあります。常時約6人が製造しているのですが、お互いの動きが目に入ってくるので、それぞれが今何の作業をしているかを知ることができ、作業の引継ぎをスムーズに行うことができます。売り場もすぐ近くなので、売れ行きなどの様子が分かったり、販売を助けたりすることがしやすいですね。だからか、一人で何でもこなせるようになるのが早く、独立希望の人は辞める時期が比較的早まる傾向がありますね」(峰尾さん) |


| この記事の読みどころ
●頻繁に焼きたてが並ぶように、小さな売り場の店にした。
●バゲットを一日に何度も焼くようにしていたら、顧客のハード系への注目度が高まり、「パン・ド・ロデブ」は、出した時からよく売れた。 ●修業先と出店場所が遠く離れていたので、出店前に、地元の人たちに、アンケートを実施した。 |


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