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| お店拝見/2021年2月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 修業先で出合ったパンを故郷で広めたい - パン屋 晴れの日 | |
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思いが伝わりハード系が看板商品に
愛媛県の松山駅から南へ14キロほど離れた場所にある「パン屋 晴れの日」は、2018年4月に開業した。店主の河本貴年さんは同県出身だ。 1日に作る約70〜80種類のパンのおよそ半分は、ハード系が占め、毎週金曜と土曜はドイツパンも販売している。 「愛媛県は人口に対するベーカリーの店舗数が全国1位と言われていて、松山市内はやはり多いですよ。4〜5年位前から、ハード系が豊富なベーカリーも増えてきているように思います」(河本さん) 同店の看板商品「いちじくパン」(税抜540円)もハード系だ。 「開業から半年後に地元のテレビに取り上げられ、その翌日から100〜160個作っては、売り切れという日が2週間ぐらい続きました。自家製酵母の生地なので時間がかかり、160個が作れる限界の量でした。寝る間もないくらいでしたが、当店と言えばいちじくパンとなった今、感謝しています」(河本さん) しかし人気に火が付く前は、「いちじくパン」を含めハード系は、その見た目で食べにくいと判断され、手に取る人が少なかったという。 「皮はバリっとしていて中はもっちりしっとり、ということを伝えたくて、試食をずっと出していました。テレビでは、レポーターの方がそのことを言ってくれました。何より食べた時の表情が、とてもおいしそうだったのが嬉しかったですね」(河本さん) |


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大きなパンのおいしさを味わってもらいたい
ドイツパンは、「ベルリーナラントブロート」(税抜950円、1グラム1円)、ひまわりの種やナッツ類がぎっしり入った「ヌスブロート」(税抜1900円、1グラム2円)、ドライフルーツ入りの「フロッケンセザム」(税抜1200円、1グラム1・5円)などがある。これら3種類は、ライ麦を70%使用した生地を使用。酸味を抑え、食べやすくしている。販売方法は、ホールよりスライスして2〜3枚を袋に入れ、グラム当たりの値段を付けて並べる方が、よく売れるという。 「お試しのつもりで買ったらおいしかったと言って、その後ファンになってくれる方が結構増えてきました。急激にではなく、じんわりじんわりという感じです。今ではホールのまま購入する方もいらっしゃいます」(河本さん) 河本さんは「めるころ」で実感した、パン一つひとつを大きく焼くことによって生まれるおいしさも、同店の客に提供できるよう努めている。ホールだと多すぎるなら、ドイツパンのようにスライスして販売するようにしている。 「小ぶりに成形した方が、求めやすいし受けはいいとは思うのですが、大きく焼いた方がおいしいんですよ。そして理想は、ご自宅で大きなパンを家族でシェアして食べるという一家団欒を楽しんでもらうこと。シェアするのに特にお勧めなのは『ソレイユ』(税抜390円)で、約15センチの大きなリング形に焼き上げています」(河本さん) 「ソレイユ」は、クロワッサン生地でアーモンドクリームを包んで焼き上げ、仕上げにラム酒が香るアイシングをかけた商品だ。 「試作を繰り返し、アーモンドプードルをローストする下処理や、ラム酒の香りを付けるところに行き着きました。いつも商品開発は、いずれ看板商品になっても恥ずかしくないと思えるまで、作り込むようにしています」(河本さん) SHOP DATA 店名:パン屋 晴れの日 住所:〒791‐2132 愛媛県伊予郡砥部町大南455‐1F 電話:089‐950‐4382 営業時間:午前9時〜午後5時(売切れ次第終了) 定休日:日曜 品揃え:70〜80品目 スタッフ:製造常時1〜2人、販売常時1〜2人 店舗面積:売り場9坪、厨房11坪 日商:平日約7万円、週末約16万円 |

| この記事の読みどころ
●試食を出して伝えようとしていたことを、テレビのレポーターが試食して、多くの視聴者に伝えてくれた。
●ハード系のパンのおいしさを分かってもらうために、ソフトな食感の菓子パン類を充実させた。 ●大きなサイズで焼いたパンのおいしさを多くの人に知ってほしくて、大きく焼いて、スライスして販売。 |

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