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| 特集/2020年1月号 |
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実は同店の売れ筋商品は甘い商品よりも惣菜系のパンに偏るという。そして深夜の客が最も多く求めて買うのはもちろん焼きたての商品だ。 同店は閉店間際のギリギリまで焼きたての商品を出し「深夜に焼きたての商品が食べられる異色のベーカリー」として銀座では存在感を放っている。 「深夜12時を過ぎると、銀座でも開いているのはコンビニか当店くらいになりますからね。帰りに買って、朝起きてから食べられるお客様も多いのではないかと思います」(染野課長) 中でも特に人気なのはカリッとしたチーズとふんわり生地のチーズピザ「チーズ deチーズ 1/8」(税込248円)、小さなウィンナーパンをカップに入れた「カップ deプチウィンナー」(税込351円)など。特に「カップ deプチウィンナー」は接客などの仕事の合間にも手が汚れず食べられる事などから人気がある。「チーズ deチーズ 1/8」も焼きたてならではの味を堪能してもらう事で多くの客を常連に射止める事ができたという。 「もちろん大変な事もありますが、やはり楽しいと思うのは、深夜12から1時くらいにかけてのピークに、これがまさに銀座だという感じの方々が多く訪れてくれることです。有名どころのママさんなど相応の風格ある方もいますが、また別の知り合いも連れて来てくれたりして、お客様がお客様を連れて来てくれるというのがいいですね」(麻生さん) ただし、同じネオン街でも新宿など他の場所でこうした深夜営業をするのは難しいのではないかと同店側は考えている。 「銀座で、しかも7丁目のこの場所周辺の需要とたまたまぴったり合ったんでしょうね。今後も、この街で過ごす人たちの日常に寄りそって、愛されるような店であればと考えています」(染野課長) 店名:ポンパドウル銀座店 住所:〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-12 ニューコンパルビル1階 電話:03-5537-0840 住所:午前11時〜翌日の午前3時 定休日:土曜、日曜、祝日 品揃え:約100品目 スタッフ:製造常時5人、販売常時2人(早番)、製造常時1人、販売常時2人(遅番) 店舗面積:20坪(売り場、厨房を含む総面積) | |||||||||||||

| 真夜中に営業するビールとパンの店 - 真夜中に営業する ビールとパンの店 | ||||||||||||||||
ピアパブとベーカリーを掛け合わせた新しいタイプの店「グッドスリープベイカー(good sleep baker)」は、東京・世田谷区にある東急電鉄世田谷線の松陰神社前駅から徒歩数秒の場所にある。松陰神社前駅は、レトロな雰囲気が漂う路面電車に揺られて辿り着く無人駅で、周辺は昔ながらの商店街に混じり合う形でカフェや書店など若い世代の個人店の出店が続き、新旧入り混じった魅力を兼ね備えた街として注目を集めつつある。 その松陰神社前駅から徒歩数秒で到着する築50年ほどのアパートをリノベーションして作り出した複合施設が「松陰PLAT」だ。「松陰PLAT」は、街の起点となる事を目指した施設で中には飲食店や雑貨屋など様々な店が入り込んでいる。同施設は2016年4月にオープン。その2カ月後に、同施設内の1階の一番奥の場所にオープンしたのが「グッドスリープベイカー」だ。 この街の常連客からの愛称は「ぐっすり」。営業時間は平日と土曜が夕方6時から深夜の1時まで、日曜のみ午後3時から10時まで営業する。 「おいしいクラフトビールを飲んで、焼きたてのパンを使った料理を食べて、翌朝食べるパンを買っていく、そして名付けの通り翌朝まで『ぐっすり』眠れるようにという思いでオープンしました」と店長の小林由美さんは話す。 大のクラフトビール好きで大のパン好きだという小林さんは、子供の頃から料理や菓子作りが大好きで、高校卒業後は2年制の製菓製パンの専門学校へ進学。ただし卒業後はバンド「klee」のボーカルメンバーとして音楽活動をしながらアルバイト生活を経験した。その中で障害者向け福祉作業所での製パン指導者や小規模個人ベーカリーでの勤務などを経験した末、29歳の頃、東京・谷中のピアパブに1年ほど勤務。 「ピアパブでクラフトビールの奥深さに気づき夢中になったのですが、その頃ちょうど友人から『夜に焼きたてのパンが食べられるベーカリーがあればいいな』という話を聞き、それじゃあ夜に来てビールと合う焼きたてのパンや料理を食べ、翌朝食べるパンも買っていけるような店を出そうかという話になったんです」(小林さん) 独立・開業はピアパブ店の店長に後押しされたこともある。自分の店を持つなら早いほうがいいと、開業した後に色々な事を学んで成長していけるという話を聞いた。その通りだと今、小林さんは感じているという。 | ||||||||||||||||

同店では、苦味が少なく飲みやすい国産クラフトビールを樽の状態のまま仕入れ、毎日3種類提供、その日のビールがなくなると、次に待機樽(たいきだる)と呼んでいる別のビール樽を開栓していく仕組みで、いつ来ても新鮮なビールが飲めるようになっている。 パンは店内で提供する料理に合わせたもののほか、テイクアウト可能なものが常に7〜8種類ほど販売されているが、パンの中で一番の人気は「パクチーベーコン」(税込200円)。フランスパンのバゲット生地にパクチーとベーコンを入れた組み合わせが絶妙でビールと合わせて食べるとぴったりな味わいとなっている。料理メニューではベトナムの庶民的サンドイッチ、パインミーを取り入れた「プチパインミー」(税込500円)が人気で、ソフトな生地のフランスパンにナンプラーベースの調味料、ニンニク唐辛子、アジアンテイストの生酢、人蔘と大根のマリネ、茹でた鶏肉を入れ、レタスとパクチーを多めに挟んだ一品だ。 惣菜パンや料理は全体的にさりげなくアジアンテイストになっているのが同店の特徴だが、実は海外旅行が好きでたまにまとまった休日をとってはタイやベトナムへ行く事もあるという小林さん。友人が経営するアジア料理店の仕事を手伝っていた経験もあるそうで、ピアバブやベーカリーと合わせ、様々な場所で色々な経験を積んだ事が現在の糧になっている。 夜間営業ならではの醍醐味も 実は小林さんは千葉県出身で、もともとは東京・台東区の谷中近辺で物件を探していたが、なかなか良い物件が見つからなかったところ、友人の紹介で土地勘のなかった松陰神社前にオープンする事になったという。 「でも今は、谷中に似た下町情緒の雰囲気がありながら、新しい世代のものも取り入れたこの街ならではの魅力に引き込まれてしまった感じですね」(小林さん) 夜間営業ならではの醍醐味も感じているという。「昼間中心のカフェ形式の営業だと、友人同士やもともとの知り合い同士が集まって楽しむといった感じですが、夜間のピアパブですと、一人で入って知らない人とも初対面で話をする事ができる。店で接客する側もお客さんから色々な話を聞く事ができて楽しいですね」と小林さん。 夜間に焼きたてのパンが出せるようにするため小林さんの日常は、営業中の夜9時頃から仕込みを始め、低温長時間熟成で一晩おき、翌日午後3時くらいから開店時に間に合うよう焼成していくという流れだ。 心配事といえば夜間営業ならではのこの生活リズムを今後どれくらい保てるかという事だが、今はとにかく毎日の仕事が楽しいという。今後はさらに女性も含め様々な人たちに来てもらえるようになってほしいという。 「天然酵母や国産小麦を取り入れたパンの製造など新しい事にも挑戦していきたいですね」と小林さんは笑顔で語ってくれた。 店名:グッドスリープベイカー 住所:〒154-0017 東京都世田谷区世田谷4‐13‐20 松陰PLAT 1F‐D050-7128-3201 営業時間:午後6時〜午前1時(月曜〜土曜)、営業時間:午後3時〜午後10時(日曜) 定休日:水曜、月2日程度の不定休 品揃え:ビール3品、料理13品、パン8品 スタッフ:製造常時1人、販売常時1人 店舗面積:厨房3坪、ホール4坪(カウンター12席と対面式の売場) | ||||||||||||||||

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