「選べないから、代わりに選んで」 - PANJA - ブランスリー電子版

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お店拝見/2015年8月号

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「選べないから、代わりに選んで」 - PANJA
オーナーシェフの大内啓さん
埼玉県入間市の「PANJA」。自宅と同じ敷地内にある
色とりどりのフルーツなどがのったデニッシュは約15種類並ぶ
40〜50時間煮込んだ牛カルビをパイに包んだ「牛カルビの赤ワイン煮」(税込298円)
「牛カルビの赤ワイン煮」の断面
何度来ても食べ尽くせない品揃え

 埼玉県入間市の国道沿いに店を構えるベーカリー「PANJA(パンジャ)」。「石窯パン工房」と書かれた看板と、クロワッサンの写真が載った2つの大きな看板が、国道を走る車に同店の存在を示している。
 店内には180品目、土日は230品目ものパンや菓子が並ぶ。そのあまりの種類の多さに、「選べないから、代わりに選んで」と、スタッフにトレーを渡してくる客もいるという。
 同店を切り盛りするのは、オーナーシェフの大内啓さん。パン職人歴12年目のベテランだ。
 「経験上、好きなお店のパンは、通っているうちに食べ尽くしてしまいます。当店のお客様には、『何度来ても絶対食べ尽くせない』とか、『また増えた』などと感じてもらいたいんです。そう思いながら作っているうちに、どんどん種類が増えてきました」(大内さん)
 2011年11月の開業当初は100品目ほどだった。それから3年半経った現在、ほぼ倍に増えている。大内さんはまだまだ増やしていきたいと意気込む。
 「選びきれない」と話す客がいる理由は、種類が多いことだけではないだろう。商品のどれもが手が込んでおり、見ているうちに、どれも食べたいという衝動に駆られるからではないだろうか。
 例えば、約15種類揃う色とりどりのフルーツがのったデニッシュ。種類も多いが、一つひとつが凝っている。「マンダリンオレンジのデニッシュ」(税込298円)は、トップのオレンジの下はカスタードクリーム、さらにその下にグランマニエ漬けのオレンジピール、アーモンドクリームという4層仕立てになっている。
 そして、クリームやあん、惣菜パンの具などのフィリングは、ほとんどが自家製だ。「純粋においしいものを作りたい」という気持ちからそうなったという。
 「あんは何十種類と試食しましたが納得がいかず、試しに小豆と砂糖を取り寄せて炊いてみたら、やっぱりおいしくて。手作りにはかなわないですね」(大内さん)



乳や卵を使用していない「パンドミ・スペシオ」(税込548円)
陳列台を埋め尽くす惣菜系のパンも、バラエティー豊かだ。
焼き上がった「ジャージーミルクブレッド」(税込498円)などのブレッド系が並ぶ
写真左側に厨房があり、売り場奥にカフェスペースがある。平日は180品目、土日は230品目が並ぶ
ブレッド系を食べてもらいたい

 大内さんは、レストランを開業する前にカフェの開業を予定している。
 「お客様にもっと食べてもらいたいと思うパンがあるので、それらを盛り合わせにして、パンと合う料理と一緒に提供したいんです」(大内さん)
 「食べてもらいたいと思うパン」とは主に、「山型食パン」(1本税込648円、1斤税込330円)や、水は使わずジャージー牛乳だけで仕込んだ「ジャージーミルクブレッド」(税込498円)、竹炭パウダーを練り込んだ「デトックス」(1本税込748円、ハーフ税込380円)などのブレッド系だ。
 「特に『デトックス』は、見た目が真っ黒なのでなかなか手が出せない商品だと思いますが、一度食べると気に入ってくださる方が結構います。お気に入りのパンを見付けるきかっけにしてもらえたらと思っています」(大内さん)

商品の詳しい情報はその付加価値を高める

 同店では「バゲット」(税込298円)などのハード系とブレッド系のパンに、吸水を高める目的で、硬水「コントレックス」を使用している。
 「高吸水のパンは老化しにくくなりますね。2〜3日経ってもおいしく食べられます。『パンドミ・スペシオ』(税込548円)も、乳や卵を使用していませんが、しっとりとしておいしいですよ。そして『パンドミ・スペシオ』はアレルギー対応商品でもあります」(大内さん)
 このような商品に関する情報は、「今後もっとお客様に伝えていきたいと思っています」と大内さんは言う。
 「いい材料で、工夫した製法で作っているなどという商品についてのプラスの情報は、お客様が手にしたパンの付加価値を上げることに繋がります」(大内さん)
 情報発信の場として、ホームページのほかにブログも運営している。そして最近、ブログ専門のスタッフを雇用した。
 「なかなかパソコンを操作する時間がとれない、製造や販売のスタッフに代わって、ブログ専門のスタッフが、伝えたい内容を聞き取って、ブログにアップします。伝えきれていない情報がたくさんあります。どんどん発信していきたいですね」(大内さん)
SHOP DATA
店名:PANJA
住所:〒358‐0054 埼玉県入間市野田939‐1
電話:04‐2932‐5808
営業時間:午前7時〜午後8時
定休日:木曜
品揃え:平日180品目、土日230品目
スタッフ:販売常時3〜4人、製造常時10人
店舗面積:厨房33坪、売り場13坪、カフェスペース6坪



この記事の読みどころ

●何回来ても、食べ尽くせないほどの品数の多さを目指す。
●クリームやあん、惣菜などのフィリングは、ほとんどが自家製だ。
●商品についての詳しい情報提供は、その付加価値を高める。
●ウェブで情報を発信するための専属のスタッフを雇用した。

※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。



原価計算女王
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