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| お店拝見/2005年10月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 安心して食べられるパン作りを通して自然と共生できる暮らしを夢見る。 - リトル・トリー | |
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アメリカ先住民のホピの人たちの生き方に感銘を受けた。
住所 東京町田市玉川学園2-8-28 電話 042-728-5561 営業時間 午前10時〜午後7時 定休日 日曜、月曜 |

| 憲法9条と9つの種子を表現したパン。 | |
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「子供たちが安心して食べられるパン作りを通して自然と共生できる暮らしを夢見ています」
東京・町田市のベーカリー、リトル・トリーオーナー夫人の高木みのりさんは、こう話した。 小田急線・玉川学園駅を降りて徒歩約3分、線路と並行して走る大通り沿いにリトル・トリーはあった。イメージカラーの緑を要所に配した外装の小さな店。3坪ほどの店内には、様々なパンが並んでいた。 みのりさんが真っ先に紹介してくれたのは、「パン9ナブダーニャ」(158円)というパンだった。内麦粉の生地を数字の「9」の形に成形して焼き上げたパンで、上面には、アーモンド、あんず、イチジクなど9種類のトッピングが施してあった。 みのりさんは、憲法9条改正に反対する市民団体「9LOVE」(クラブ)のメンバーと親交があって、同団体のメンバーらの協力を得て開発したパンだという。また、インドで起こった「ナブダーニャ運動」に賛同して作ったパンでもある。「ナブダーニャ」とは9つの種を意味する。インドの環境運動家、ヴァンダナ・シヴァ女史が提唱する運動で、世界の穀物メジャーが穀物の種子を独占し、農民が自由に作物を作れない状態に異を唱えるものだ。 「ジュゴン@OKINAWA」(178円)も、リトル・トリーを代表するパンのひとつだ。沖縄・辺野古の海に生息するジュゴンへの思いを表現したパンで、「クラブ」のメンバーであるみのりさんの後輩から「ジュゴンのパンを作ってほしい」と頼まれて開発した。玄米からおこした酵母、内麦粉などの生地を使用し、中には、沖縄産の紫芋のあんが入っている。しっぽの部分がかりっとして香ばしく、上品な味の商品に仕上がっている。 |

| 大自然からの恵に感謝しながらパンを作る。 | |
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みのりさんは、大学生のとき、国連の世界先住民族年に因んで、世界各国から先住民族の人たちを招いてのシンポジウムに関わった。そのときに出会ったアメリカ先住民族のひとつ、ホピの人の話に感銘を受けた。「電気も水道も使わず、大自然と共生し、その恵を受けながら生き生きと生活していることに感動しました」とみのりさんは振り返る。そして、みのりさんはアメリカに渡り、ホピの人たちと生活を共にした。
リトル・トリーのパンには、すべてみのりさんのこうした思いがこもっている。「パン作りにおいて、最も基本的な部分である酵母は自分たちで1から作りたい」との思いから、自家製の玄米酵母とレーズン酵母を使用。「ポストハーベストの心配がない方がよく、日本の食糧自給率向上に少しでも役立ちたい」との思いから、国産小麦粉を使用。また、パン生地に添加物を一切使用せず、油脂など材料自体に添加物が入っていることが危惧される材料についても、添加物が入っていないか、できるだけ少ないものを厳選する。 リトル・トリーは、パンの製造販売を通して、自然と共生できる暮らしを提案しているのだ。 みのりさんの思いを表現したパンはまだたくさんある。「あんずあんぱん」(189円)は、宮崎県産の有機栽培緑茶を練り込んだ生地で白あんとあんずを包んで焼き上げた商品。「お茶受けに最適です」とみのりさんはすすめる。 「まさとパン」(500円、ハーフ250円)は、米粉100%のパンだ。小麦粉アレルギーで、パンが食べられない長男にパンを食べさせてやりたいと開発した。米からおこした酵母を混ぜ込み、熟成させることで、生地内に気泡ができるのだという。「もちとパンの中間の食感」が特徴だ。 「チョコレート・バナナマフィン」(178円)は、バンホーテンココアを練り込んだ生地を使用。中には、ベルギー産チョコレートと有機栽培のバナナが入っている。 「オリーブとハーブの食パン」(315円)は、玄米酵母を使った生地に、黒オリーブとローズマリーを入れたパン。エクストラバージンオリーブオイル、有機栽培パーム油などを使用。「シチューやスープによく合います。食卓に楽しさを演出していただけたらと開発しました」とみのりさん。 「カフェ・ダマンド」(189円)は、アーモンドとココナッツが入ったメロンパン。上生地には、ブラジル産有機栽培で、フェアトレードのコーヒーが入っている。 |


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