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| お店拝見/2019年6月号 |
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近所の人から好評を受けているハード系の中で、特に人気の商品は、「バゲット」(税抜230円)だ。一日に12〜13本焼き、出した分はすべて完売している。製造は、生地作りや焼成など主要な作業は、大久保さんが一人で行っているため、12〜13本という製造量は今できる限りの量だという。 「バゲット」の色の濃さは、灰分高めの国産小麦を7割配合し、さらにライ麦を少し入れているためだ。パン生地は前日に捏ね、一晩低温長時間発酵をとってから焼き上げる。クラムがもちもちした食感で、粉を4種類配合しているため、豊かな香りとうま味があるのが特徴だ。 「クロワッサン」(税抜140円)も、午前中でほぼ売り切れてしまう人気商品。焼き上げは毎朝開店前に1回、12個焼き上げるのみなので、開店後すぐになくなってしまうこともある。 「『クロワッサン』は、自分の一番好きなパンで、店名の『クレメル』は、クロワッサンを食べたときにぽろぽろとこぼれる様子をイメージしています。重視しているのは食感で、外はサクサクですが、中は軽くなりすぎず、バターの感じが少し感じられるようにしています。そのため、バターの配合を少し多めにし、オーブンはコンベクションを使わずに、デッキオーブンで焼くようにしています」(大久保さん) 完売するのは「バゲット」や「クロワッサン」だけではない。ほぼ毎日、閉店する頃には、すべての商品が売り切れてなくなっている。 「まだしばらく、生地作りなど自分だけでやりたいと思っています。また、パン作りの礎を築かせていただいた、修行先の『ムッシュイワン』では、催事を多く経験したことで作業スピードをかなり上げることができたのが、今役立っています。生地自体をおいしくしなければいけないという、パン作りの基本の考え方も、教わりました」(大久保さん) ムッシュイワンでの修行後、2年間ドイツに行った。その経験を活かして作るドイツパンも人気だ。若い人はほとんど買わないのに対し、リピートする年配者が多いことが意外な嬉しさだという。 ドイツパンは、週2〜3日販売。販売のある日は、ライ麦をそれぞれ、70%配合した「ラントブロート」(税抜600円)か、50%配合した「ミッシュブロート」(税抜600円)のいずれか一種類で、各日6本を完売している。ライ麦100%のものを、特注する客もいるという。 「ドイツで学んだパンをもっと作っていきたいですね。まずは、昔のマイスターが手作業で作っていたという高加水のパンを作って、お客様にお召し上がりいただきたいと思っています」(大久保さん) 大久保さんは大学時代、酵母菌の研究をしていた。当時の友人らの中には現在、酒蔵や農家で働いている人がいるという。今後そうした友人らから食材の提供を受けて、「食材を活かしたパンを開発できたら」と、目を輝かせる。 SHOP DATA 店名:パン屋クレメル 住所:〒205‐0011 東京都羽村市五ノ神3‐1‐48 電話:042‐578‐0907 営業時間:午前7時〜午後6時 定休日:月曜、第2・4日曜 品揃え:70〜80品目 スタッフ:製造常時3〜4人、販売常時1〜2人 店舗面積:厨房5坪、売り場5・5坪、イートインスペース2坪 日商:平日11万5000円、土曜、日曜20万円 | |||||||||||||||||||

| この記事の読みどころ
●父から店を受け継ぎ、内外装、商品を一新したが、父の時代の人気商品はそのまま残した。
●クロワッサンは、ぽろぽろこぼれることがポイントと訴え、ドイツ語でぽろぽろこぼれるような様子を表現する言葉の「クレメル」を店名にした。 ●修行先で、催事を多く経験し、作業スピードがかなり上った。 ※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。 |


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