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| お店拝見/2019年3月号 |
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渡辺さんが修行時代から育ててきた一押しのアイテムは、高さ13センチほどのキノコのような見た目のブリオッシュだ。 「高さがあるので目立つのと、見た目のかわいさが特徴です。ブリオッシュの中には、生クリームをたっぷり絞っています。菓子パンというより、ケーキのような位置付けのアイテムとして、今後も力を入れて販売していきたいと思っています」(渡辺さん) 同ブリオッシュは、3種類ある。焼き上げ後に生クリームを絞るのはすべて共通しているが、ブリオッシュの味が異なる。「ティータイム」(税抜240円)のブリオッシュ生地は、紅茶風味のアーモンドクリームとカラメル風味のレーズンを練り込んだ。「抹茶のホイップあんパン」(税抜240円)のブリオシュは、抹茶を練り込んだ生地に粒あんと大納言を包んで焼き上げる。「オレンジチーズケーキ」(税抜240円)は、オレンジピールを練り込んだ生地で、ニューヨークチーズケーキ風の濃厚なクリームを包んで焼き上げる。 「今出している3種類を基本の味として、落ち着いてきたらもう少し種類を増やしてもいいかと思っています」(渡辺さん) 同ブリオッシュを入れるための箱として、一般にケーキ店で使用されている、取っ手付きの箱を用意している。 「お土産用途をイメージしています。ケーキのような位置付けですが、価格の方は、ケーキを買うよりは安いと思っていただけるくらいだと思っています。ですので、パン屋のお土産として手軽に使っていただきたいと思っています」(渡辺さん) 家族のための仕事だという意識 製造は渡辺さんと、渡辺さんより職人歴の長い社員一人の合計二人で行っている。製造能力の将来的なことを考えて、厨房は16坪と広めにとった。 「厨房が狭くては、末広がりの成長を望めないと思いました。リスクはありますが、厨房の設備を充実させておけば、今後製造量を増やしたいと思ったときに、対応していけます」(渡辺さん) 特に充実させたのは、1・5坪ほどのスペースを取って設置したプレハブ冷蔵庫だ。 「食パン以外の商品はすべて、オーバーナイト製法を取った生地で作っています。そうすることで、人手を効率的に使うことができると実感しています。製造社員の労働時間は、朝5時から夕方5時半までにできるようにして、長時間労働にならないように気を付けています」(渡辺さん) また、厨房の裏手には、一坪ほどの休憩室を設け、スタッフが座って休める場をつくった。渡辺さんは、良い労働環境づくりを重視している。 「営業職を辞めて、モノづくりに憧れて開業に至りました。好きな仕事を追求した結果ですが、そもそもなぜ仕事をしているかというと、家族を幸せにしたいからなんです。長時間労働になったり疲れ切ってしまうと、ストレスも溜まって、家族と楽しく過ごすこともできなくなります。そうなると、仕事もうまくいかなくなります。開業して間もない時期ですが、まだ小さい子どもたちと遊ぶ時間は、絶対になくしてはいけないと思っています」(渡辺さん) 店名の「セイルノッツ」は、渡辺さんの二人の子どもの名前が由来だ。家族への思いと、スタッフや客など、同店に関わるすべての人も、家族のように大事にしたいという気持ちを店名に込めたという。 「毎日のように来てくださる方や、楽しそうに選んで下さる方の姿を見ると、嬉しいですね。『ここはおいしい、また来よう』と思って頂けるように、来ていただいたお客様を、ずっと大事にしていきたいと思っています」(渡辺さん) SHOP DATA 店名:セイルノッツ 住所:〒171−0043 東京都豊島区要町1−17−7 電話:03‐6905‐8089 営業時間:午前10時〜午後7時(売切れ次第閉店) 定休日:日曜、月曜 品揃え:約80品目 スタッフ:製造常時2人、販売常時2人 店舗面積:厨房16坪、売り場4坪、休憩室1坪 目標:平日約20万円、土日祝日約30万円 | |||||||||||||||||||

| この記事の読みどころ
●開業前に、販売スタッフ用に接客などのマニュアルの冊子を作ることができたのが大きかった。
●修業先で商品開発をして販売し、客の反応を見ながら改良を加え、売れるように育てた経験が、自分の店で大きな力になった。 ●現在柱となっている看板商品を、さらに育てていきたい。 ※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。 |

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