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| お店拝見/2018年10月号 |
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「一度しかない人生なんだから、毎日を楽しく過ごしたいと思っています」(保要さん) 保要さんがモットーとしていることだ。同店のパン製造は、保要さんが一人だけで行っている。忙しさに追われ、楽しいと思えなくなったり、辛いと感じるようなことがないよう、目標や計画をしっかり立てるようにしている。 「必要な月商から日商、それからひと月の営業日数や一日の来客数などと、逆算していって、自分がどれだけ働けばいいかを明確にしておきます。それ以上働いて、無理して体を壊してもしょうがないですから。食べたいものを食べて、寝たいときに寝るのと同じで、仕事のときも、好きな音楽を聞いたりして楽しみながら、自分がやりたいようにできるようにしています。これこそ、個人店だからできることだと思っています」(保要さん) この半年間の目標売上げは上回った。ハード系の好調など嬉しい誤算もあるが、やはり、計画を立ててとった行動が奏功した。 「店舗の工事が終わって、開業するまで約2カ月間あったのですが、厨房で試作しつつ、周り近所の注目をどうしたら集められるかを考えました。それで、完成から2週間後に突然看板にカバーをし、約一カ月間そのままにしておきました。『あれ、パン屋さんがオープンすると思っていたのに、なくなっちゃうのかな』って、近所の噂の的にしてもらうためです。心理戦ですね。そして開業2週間前に、カバーを外して、オープン日程を店頭に告知しました。結果は成功で、2月のオープン初日、寒くて吹雪いていたにも関わらず、行列を作ってたくさんのお客様が買いに来てくださいました」(保要さん) 初日から順調に起動に乗ったのも、事前の綿密な調査と計画があったからだ。また、保要さんはサンフランシスコの店だけでなく、修業先の神奈川県葉山のベーカリー「ブレドール」の支店でも、オープニングを経験しており、事前調査の重要性を実感していたという。 「物件探しのとき、最寄り駅の乗降客調査をしました。すでにデータはありましたが、私は何でも、百聞は一見に如かずのところがあるので、駅前に立って観察しました。さらに、周辺のベーカリーでは、何時にどんなアイテムがどのくらい陳列されているのかなどを見に行って、どのような需要があるのかなど調査しました。事前に知っておくことで、オープン後起動に乗るまでが早いですし、物事がスムーズにいくので、作業効率もよくなります。調査などの準備が足らないと、オープン後に急な変更が必要になったりします。普段の仕事を、そういう苦労と並行してやる必要はないと思っています」(保要さん) 同店は、カレーパンと、コロッケパンや焼きそばパンなどの総菜コッペは並べない。コーヒーなどのドリンクの用意もない。 「すでに近所にカレーパンの有名店と総菜コッペなど昔ながらのパンの人気店があるので、当店では、それ以外のパンを作って、各ベーカリーで相乗効果を狙っていきたいです。また、コーヒーショップやカフェの多い地域でもあります。各店にそれぞれ、目当てのものがあれば、街歩きする人が増えて、地域全体で盛り上がっていけるのではないかと期待しています」(保要さん) 店名:Boulangerie MAISON NOBU 〒135−0004 住所:東京都江東区森下3−14−1 電話:03‐6875‐2253 営業時間:午前9時〜午後6時 定休日:月曜、火曜 品揃え:約40品目 スタッフ:製造1人、販売1〜2人 店舗面積:厨房5坪、シータールーム5坪、売り場2・5坪 日商:10万円、土日祝日13〜15万円 | |||||||||||||||||||

| この記事の読みどころ
●看板商品のクロワッサンは、専用の折り込み室を用意して、徹底した温度管理のもとで製造。
●ハード系の需要が、年配者の間に予想外に多かったは、嬉しい誤算だった。 ●オープン後の予期せぬ路線変更を避けるために、事前の市場調査を自分の足できめ細かに行った。 ※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。 |


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