記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| 講習会/2018年9月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

| 美味しさと効率を両立させる方法
|

| パン・ド・カンパーニュ | |
|
レーズン種とポーリッシュ種を使用したカンパーニュ。自然な甘みと香り、軽い食感が特徴。
【配合%】 フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥75 ライ麦粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・4 モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3 ビタミンC液‥‥‥‥‥‥0・1 レーズン種‥‥‥‥‥‥‥100 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥38〜40 ▼ポーリッシュ種‥‥‥‥‥‥70 【工程】 ミキシング‥‥‥‥L5分M5分 捏ね上げ温度‥‥‥‥25〜26度C 発酵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥2時間30分(パンチ)1時間30分 分割‥‥‥‥‥‥‥750グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥30分 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥丸め直して(写真1)籐かごに入れる(写真2) ホイロ‥‥‥‥‥28度C80%2時間前後(ホイロ後クープを入れる) 焼成‥‥‥‥‥‥‥上火240度C下火240度C40〜45分(スチーム注入、途中で上火、下火とも220度Cに下げる、フランス窯使用) ▼ポーリッシュ種 【配合%】 レーズン種(粉末にしたものを戻したもの)‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30 フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥20 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ホイッパーかビーターで攪拌する 捏ね上げ温度‥‥‥‥24〜25度C 発酵‥‥‥15〜20度C16〜18時間 ※低温長時間発酵の方法でも作れる。この場合は、発酵を10〜12度Cで17〜18時間とり、パンチして25度C2時間置き、生地温度を16度Cぐらいにまで上げる。ベンチタイムは45分〜1時間。ホイロは28度C80%1時間30分〜1時間40分。その他の工程条件は、ストレート法と同じ。 中島講師のコメント レーズン種を配合した上に、さらに同じレーズン種を粉末化したものから、ポーリッシュ種を作って配合する。パンのボリューム感を出し、軽い食感にするのが目的だ。あとは、日持ちをよくするということも目的。ポーリッシュ種を入れなければ、もっと重たいずっしりとしたカンパーニュになる。 |

| ピザ(パン・ド・カンパーニュの生地を使用) | |
|
パン・ドカンパーニュの生地を使ったピザ。
【配合%】 パン・ド・カンパーニュと同じ 【工程】 ①パン・ド・カンパーニュの生地を200グラムに分割し、ベンチタイム30分後、麺棒で直径24センチ程度の円盤状にのばす②パン・ド・カンパーニュと同じホイロ工程を経て、円周上に盛り上がりを作って、ベーコン、玉ねぎ、チーズなどトッピングして(写真3)焼成する。 中島講師のコメント ピザは様々な生地で作ると面白いと思う。ライ麦パンのピザなんかも、新規性があっていいのではないか。 |

| 食パン | |
|
レーズン種を使用した食パン。ほのかな甘味が特徴。
【配合%】 強力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥100 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・4 砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3 ビタミンC液‥‥‥‥‥‥0・2 レーズン種‥‥‥‥‥‥‥100 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥65 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥L1分(レーズン種投入)L2分M2分(バター投入)L1分M5分 捏ね上げ温度‥‥‥‥27〜28度C 発酵‥3時間(パンチ)1時間30分 分割‥‥‥‥‥260グラム×2 ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥30分 成形‥‥‥‥‥丸め直して(写真4)成形し、ワンローフ型に2つ並べて入れる(写真5) ホイロ‥‥‥‥36度C85%2時間(ホイロ後、縦にクープ1本入れる) 焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥上火220度C下火220度C30分(スチーム注入、平窯使用) 中島講師のコメント レーズン種は、仕込み量が多いときは、レーズン種以外の材料を1分程度ミキシングして、粉っぽさがなくなってから入れた方がいい。配合量が少ないときは最初から入れても問題ない。砂糖の配合量が少ないので焼き色が付きにくい。どちらかというとイギリスパンに近い配合だ。 |
| クルミレーズンパン | |
|
クルミとレーズンが入った定番の製品。砂糖とバターを少量配合し、食べやすくしている。
配合%】 超強力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥50 フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥50 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・3 砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 ビタミンC液‥‥‥‥‥‥‥0・2 レーズン種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥50 クルミ(ロースト)‥‥‥‥‥‥‥20 レーズン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥69〜70 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥L1分(レーズン種投入)L4分(バター投入)L2分M5分(クルミ、レーズン投入)L1〜2分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥25〜26度C 発酵‥‥3時間(パンチ)1時間30分 分割‥‥‥‥‥‥‥‥300グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥30分 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥クッペ形に成形して(写真6)、布取り(写真7) ホイロ‥‥28度C80%1時間30分前後(ホイロ後、縦にクープを1本入れる) 焼成‥‥上火210度C下火210度C25〜30分(スチーム注入、平窯使用) 中島講師のコメント 成形は通常のクッペ形。焼く前に少しだけライ麦粉をふる。クープは1本だけ入れる。通常は粉と酵母と水以外は塩しか入らないが、砂糖もバターも加えて、食べやすくしている。一般的なハード系のパンより膨らみやすいので、作り手にとっても作りやすいし、ソフト感とボリューム感があるので、食べる人にとってもおいしく、食べやすいのではないかと思う。 |
|
▼レーズン種の作り方
▼液種 【配合グラム】 レーズン‥‥‥‥‥‥‥200 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥500 【工程】 ①煮沸消毒したガラスのビーカーに入れ、室温(25度C前後)に4〜5日置く(1日2〜3回かき混ぜる、最終pHは3・9〜4・0になる) ②発酵終了後、冷蔵保管で1週間ぐらいは使用できる(表面にカビが発生しないように時折かき混ぜる) ▼1番種 【配合グラム】 液種‥‥‥‥‥‥‥‥‥330 フランスパン用粉‥‥‥330 【工程】 ①液種をふるいにかけて、レーズンを取り除く ②生地温度が25度Cになるように全材料を混ぜ合わせる(写真8) ③室温(25度C前後)で10〜12時間発酵させる ④(2)を10度Cの場所に17〜20時間置く(最終pH4・5〜4・6) ▼2番種 【配合グラム】 1番種‥‥‥‥‥‥‥‥660 フランスパン用粉‥‥‥660 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥6・6 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥330 【工程】 ミキシング‥‥‥L3分M2分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥25度C 発酵‥‥‥‥‥‥室温(25度C前後)で12〜14時間発酵させる(発酵後、10度Cの場所に17〜20時間置く、最終pHは5・0〜5・1) ▼3番種 【配合グラム】 2番種‥‥‥‥‥‥‥1650 フランスパン用粉‥‥1650 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥33 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥1072 【工程】 ミキシング‥‥‥L3分M2分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥25度C 発酵‥‥室温(25度C前後)で6〜7時間発酵させる(4時間の時点でパンチを入れ、発酵終了時にさらにパンチを入れ、2〜5度Cの冷蔵庫に入れる(1週間程度は保管可能、最終pHは5・2〜5・3) 中島講師のコメント 自家製の酵母を粉末にしておくと、長い間保存がきく。3番種400グラムとフランスパン用粉500グラムをビーターを使って混ぜ合わせて、粒の粗い粉状にして、さらに篩いに通す(写真9)。ビーターを使わないと粉状にならない。この状態で冷蔵、または冷凍しておけば半年ぐらいは持つ。戻すときはレーズン種の粉末(40〜50度Cの水と、粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせ、1時間程度室温に置いたもの)1000グラムと水(40〜45度C)をミキシングし(L3分M5分、捏ね上げ温度25〜26度C)、、冷蔵で一晩おく。冷蔵で一晩おいたレーズン種粉末1360グラムとフランスパン用粉1360グラム、水750〜800グラムをミキシングし(L3分M5分、捏ね上げ温度25〜26度C)、27〜30度Cで3〜4時間発酵させて、冷蔵し、順次使用する。種をつくるのに最も適した時期は春だと経験的に思う。春に作った種は、最も安定していると思う。 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。


























