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| お店拝見/2018年7月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

商品は、中央の陳列台を囲むようにある壁沿いの陳列棚にも並んでおり、その中の一角には、パン以外の食品がずらりと並ぶ。15種類ほどの自社製造のサブレなどの焼き菓子のほか、市川社長が全国から厳選したジャム、ゼリー、コーヒー、ドレッシングなどがある。 「味の良さだけでなく、製造元の考えなどにも共感した素晴らしい食品を、お客様にご紹介するつもりで並べています。ギフトにも使っていただけるように、オリジナルのボックスもご用意しています」(市川社長) オリジナルのボックスは、風呂敷をイメージしたものと、京都の老舗和紙会社の和紙を手張りして作るブック型のものがあり、箱根の和のイメージを感じられるという点にこだわってデザインしたという。 「商品の開発や企画は、お客様のリクエストに応えたり、お客様にどうしたら喜んでいただけるかを考えたりする中で進んできました。そこには、ホテルのおもてなしの精神があると思います。宿泊者に焼きたてのパンを食べてもらいたいという思いから、パンを作るようになり、お土産にしたいという要望に応えるために、テイクアウト販売を始めました。そのようにして誕生したベーカリーです。お客様をもてなす気持ちが、今の箱根ベーカリーを形づくってきたと思います」(市川社長) カフェのドリンクを入れるグラスにもこだわりがある。冷たいドリンクを入れて結露し、洋服や書類を水滴で濡らしてしまわないよう、二重のガラスでできているグラスを採用している。 「パンはおいしいけどドリンクはいまいち、というのではだめだと思っているので、すべて手が抜けません。空間全体が、楽しくて、また来たいと思って頂けることが大切だと考えています。正直、コストや原価率が高くなって利益が薄いという面はあります。商品価格も安いとは言えません。しかし、値段に見合った価値のあるサービスを提供することを基本とし、値段について高いかどうかは、お客様が決めてくださることだと思っています。この値段でも、これなら買おうと思えるものを、作っていきたいと思っています」(市川社長) | |||||||||||||

楽しい空間づくりには、特に客とのコミュニケーションが重要だという。 「お客様の様子をよく見て、例えば、荷物の多い人には、荷物を持って差し上げるとか、ベビーカーを押した方にはパンを代わりに取ってあげとかの、パンをお勧めすることだけでないコミュニケーションがあるといいと思います」(市川社長) 「かたいパンはあまり食べたことがない」という年配者に、スタッフが日常会話のつもりで、ハード系の食べ方について話をしていくうち、その年配者は積極的にパンについて質問するようになり、今では、毎週わざわざ電車に乗って来店する常連客になったという。 「『パン好きですか』というのが、スタッフの採用のときに、まず最初に質問することです。ですので、当店はパン好きの集まりなんです。その大好きなパンを通して、社会に貢献できる素敵な仕事だと思っています。当店はパンを売るだけの場所ではありません。パンをきっかけに日常会話をしたり、顔を見せに来てくれたりする地域の交流の場だと思っています」(市川社長) スタッフは、本店のある箱根湯本で月に2回、早朝4時から14〜15時間通しで会議をしている。ベーカリー部門だけでなく、ホテルなどグループ全体で4〜5時間行ったあと、10時間ほどパンばかりの内容の会議を行う。そのときに、試作品の試食を食事代わりにしたり、客と交わした会話の内容などを報告したりして、パンに関する話題が尽きないという。 「最初はリーダークラスの人たちだけでしたが、今ではアルバイトやパートのスタッフ達も参加するようになってきました。長い時間ですが、皆自主的な参加ですし、とても楽しんでできる会議になっています」(市川社長) SHOP DATA 店名:箱根ベーカリーミーツ国分寺店 住所:〒185−0012東京都国分寺市本町3-1-1ミーツ国分寺1階 電話:042‐349‐6694 営業時間:午前7時〜午後10時(ラストオーダーは午後9時) 定休日:ミーツ国分寺に準ずる 品揃え:パン80品目、イートインメニュー25品目 スタッフ:製造常時7人、販売常時10人 店舗面積:厨房30坪、売り場16坪、カフェスペース19坪 | |||||||||||||

| この記事の読みどころ
●大手製パンメーカーで長年製造に従事した社長考案のレシピが、パンの味の根幹を作り上げた。
●看板商品を中心に据えた厚みのあるラインナップが、品揃え数を実際より多く感じさせる。 ●客の要望に一つ一つ丁寧に応える形で店のあり方が少しずつ進化してきた。 ※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。 |

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