記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| 講習会/2018年4月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

|
|||||||
|
|
|||||||

| 娘を嫁に出す父親の気持ち | |
|
土田耕正会長の話 本日はホシノ天然酵母の技術部が主体となって講習会を行います。私どもは酵母を育てるメーカーです。酵母は英語で言うと「イースト」ですが、その語源は「泡」で、フランス語の「ルヴァン」も「泡」ということになります。ということは、欧米では酵母はガス発生の機能が重視されるということかと思います。ところが、日本では、「酵母」は、酒へんに親孝行の「孝」と書き、さらに「母」が続きます。酒の元を作る母なんですね。ですから酵母は女性のイメージです。女性が子供を産むように、酵母は出芽して分裂していきます。その分裂した新しい細胞を娘細胞といい、母親が子供を生んで育てていくのに似たようなことが酵母の世界で起きているということです。私どもは酵母を育てるメーカーですから、私どもの仕事は、製品をパン屋さんに嫁に出すようなものです。嫁ぎ先でしっかりと働いてくれるかとか、動きが遅いといって怒鳴られていないかとか、まるで娘を嫁に出す父親のような気持ちで、いろいろなことを想像しながら、酵母を出荷しています。
|

| 基本の塩パン(ストレート法) | |
|
ホシノ天然酵母パン種が、ホシノ酵母の良さが存分に発揮できるアイテムとして提案している製品。焼き込み調理パンやサンドイッチ、菓子パンなど幅広いアイテムに応用でき、多くのベーカリーで多様なヒット商品が生まれている。
【配合%】 ひばり(うどん用粉)‥‥‥‥‥60 クープ(フランスパン用粉)‥‥35 特キリンコナ(ライ麦粉)‥‥‥5 ▼ホシノ天然酵母パン種生種‥4 天日塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 エクストラバージンオリーブオイル‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥64 パシナージュ(差し水)‥‥‥‥2 ▼ホシノ・ルバン‥‥‥‥‥‥40 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥L3分M3分(パシナージュ投入)M1分(エクストラバージンオリーブオイル投入)M1分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥28度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥28度C1時間30分(写真1) 分割‥‥‥‥‥‥‥120グラム 成形‥‥‥‥‥‥‥‥なまこ形にしてベーキングペーパーにのせる ホイロ‥‥28度C80%40分(ホイロ後エクストラバージンオリーブオイルを塗り、細かな気泡をなるべく潰さないようにしながら、生地を指でつぶし=写真2=、岩塩を振り掛ける、またはベーコンとチーズをトッピングする=写真3=などして、バラエティー化を図る) 焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火250度C下火240度C13分(スチーム注入、焼成後、エクストラバージンオリーブオイルを塗る) 講師のコメント 吸水が多く非常に柔らかい生地。ミキシングは「小麦粉で餅作り」というイメージ。ベンチタイムはとらない。高温で短時間で焼く。焼いた後クーリングして冷凍保管し、解凍して、蒸気を入れて2〜3分焼くと蘇るので、焼きたてと同じ状態で提供できる。 |
| レトロバゲット | |
|
「基本の塩パン」の生地を使って作るレトロバゲット。
【配合%】 ひばり(うどん用粉)‥‥‥‥‥ 60 クープ(フランスパン用粉)‥‥35 特キリンコナ(ライ麦粉)‥‥‥5 ▼ホシノ天然酵母パン種生種‥4 天日塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 エクストラバージンオリーブオイル‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥64 パシナージュ(差し水)‥‥‥‥2 ▼ホシノ・ルバン‥‥‥‥‥‥40 【工程】 ミキシング‥L3分M3分(パシナージュ投入)M1分(エクストラバージンオリーブオイル投入)M1分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥28度C フロアタイム‥28度C1時間30分 分割‥‥‥‥‥‥‥350グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥冷蔵で1時間(パンチ)30分 成形‥‥‥‥バゲット形(写真4) ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥室温で30分(生地が乾燥しないように注意) 焼成‥‥‥‥‥‥‥上火260度C下火240度C20分(スチーム少量注入、後半にダンパーを開ける) 講師のコメント 生地が柔らかいので分割後冷蔵する。成形は生地が冷たい状態で行う。 |
| 多加水リッチ | |
|
塩パン生地に、バターや卵などを練り込み、菓子パン風にアレンジした製品。
【配合%】 ひばり(うどん用粉)‥‥‥‥60 クープ(フランスパン用粉)‥35 特キリンコナ(ライ麦粉)‥‥5 ▼ホシノ天然酵母パン種生種‥4 天日塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 エクストラバージンオリーブオイル‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥64 パシナージュ(差し水)‥‥‥2 ▼ホシノ・ルバン‥‥‥‥‥‥40 無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥7 卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 豆乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L3分M3分(パシナージュ投入)M1分(エクストラバージンオリーブオイル投入)M1分(卵投入)M1分(豆乳投入)M5分(無塩バター投入)M2分(パシナージュ、エクストラバージンオリーブオイル、卵、豆乳は少しずつ入れる。バターは生地と同じぐらいに柔らかくしておく) 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥28度C フロアタイム‥28度C1時間30分 分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥80グラム 成形‥‥‥‥‥‥ブール形に成形してベーキングペーパーにのせる ホイロ‥‥‥‥38度C80%1時間(ホイロ後、生クリームを塗り、くるみ7個を生地に押し込む=写真5) 焼成‥‥‥‥‥上火250度C下火240度C10分(スチーム注入、焼成後粗熱がとれたら、生クリーム、ハニーメープルを塗る=写真6=。冷めてから粉糖を振りかける) 講師のコメント 少しリッチな配合で、パンケーキ風のイメージの製品。塩パンの生地は、スイーツ系の応用も自在にできる。 |
| 角食パン(生地玉冷蔵法) | |
|
冷蔵生地玉を利用した製法で、ホシノ酵母の生地の場合は4日間引っぱれる。
【配合%】 ブリリアント(強力粉)‥‥‥100 ▼ホシノ天然酵母パン種生種‥‥8 天日塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 さとうきび糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥6 無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 フレッシュクリーム(乳脂肪分40%)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥50 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥L3分M4分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥30度C フロアタイム‥‥‥‥28度C1時間 分割‥‥‥‥‥‥‥‥230グラム 冷蔵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4度C15時間〜3日(15時間以降から3日目、4日目ぐらいまで使用可能、冷蔵庫から出して成形するときは、生地温度が24度Cになるまで復温する) 成形‥‥俵形に成形して3斤棒の型に6つ並べて入れる(比容積3・8) ホイロ‥‥‥‥‥38度C80%2時間 焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火210度C下火210度C30分 講師のコメント 分割丸目をして冷蔵庫に入れれば3〜4日は引っぱれるので、ベーカリーの製造スケジュールに柔軟に対応できる。ただし、成形前の復温は、生地が24度Cになるまでじっくりと行うようにする。 |
| スキャッチャータ | |
|
塩パン生地にさらに加水した生地を使用。究極の多加水パンで、独特の食感、味、香りが楽しめる。
【配合%】 ひばり(うどん用粉)‥‥‥‥‥‥60 クープ(フランスパン用粉)‥‥‥35 特キリンコナ(ライ麦粉)‥‥‥‥5 ▼ホシノ天然酵母パン種生種‥‥4 天日塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 エクストラバージンオリーブオイル‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥64 パシナージュ(差し水)‥‥‥‥‥2 パシナージュ2(差し水2)‥‥‥20 ▼ホシノ・ルバン‥‥‥‥‥‥‥40 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥L3分M3分(パシナージュ投入)M1分(エクストラバージンオリーブオイル投入)M1分(パシナージュ2投入)M4分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥29度C フロアタイム‥‥‥35度C1時間(パンチ)30分(パンチ)30分(パンチは生地が傷まないようにオリーブオイルを馴染ませながら行う) 分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥300グラム、1200グラム 成形‥‥‥‥300グラム分割生地はなまこ形に成形してベーキングペーパーにのせる。1200グラム分割生地は天板一面にのばす(写真7) ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥35度C80%10分(ホイロは長いと生地がだれてしまうので注意) 焼成‥‥‥‥‥上火310度C下火280度C6分(300グラム分割生地)、8分(1200グラム分割生地)(スチーム注入、焼成後、エクストラバージンオリーブオイルを塗る) 講師のコメント 塩パンの生地にさらに20%の水を加えているので、番重に入れて斜めにすると、流れ出してしまうぐらい柔らかい生地だ。「スキャッチャータ」はイタリアのトスカーナ地方で食べられている直焼きのフラットブレッドの一種。 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。




























