3日に1度食べ続けられるパンが理想形 - 普通のパン屋さんが普通に頑張れば繁盛出来る話 - ブランスリー電子版

2026年10月21日に公表されたPHPの脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)については、いずれも対策を完了しています。

ブランスリーアーカイブ(創刊号からの全記事)
記事の閲覧
<<戻る写真をクリックすると拡大写真が見られます。
連載/2017年11月号

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。


3日に1度食べ続けられるパンが理想形 - 普通のパン屋さんが普通に頑張れば繁盛出来る話
 今月号のお店拝見で取材させて頂いた「ル・ミルトン パン」というパン屋さんは、「とにかく、まずは知ってもらいたいので、そのために、広告は出していく必要があると思っています」といい、必ず月に2回、地域の情報誌に広告を載せているそうです。
 日本が成熟経済になってからは、経費削減が美徳とされ、リストラにまい進し、とにかく無駄な経費は掛けないようにするのが、有能な経営者の必要条件のようになってしまいました。
 「売り上げが伸びないなら、出費を減らすしかない」というのはもっともな話ではありますが、考え方を変えると、お金を使わないから売り上げが伸びないとも言えるのではないかと思います。
 しかし、そもそも何の見どころのないベーカリ―であれば、経費を削減しようが、営業や宣伝にお金を使おうが、何も変わりません。店が発展する可能性は低いと思います。まずは日頃から、自店の魅力は何かについて深く考え、様々な側面から自らを磨く努力をすることが必要なのは言うまでもありません。
 すべては、その上での話なのですが、やはり、未来の発展のための投資は必要なのではないかと思います。前述の「ル・ミルトン パン」のオーナーは、地域の情報誌に月2回広告を出すことの効果について「来店のきっかけづくりを続けて、来客の循環を起こしていくことが、口コミを増やし、さらなる集客に繋がると思います」と言っています。
 彼は、自分のビジネスを磨く努力をしている自負があり、自分のビジネスに見どころがあることを知っていて、さらには、広告を継続的に出したときに起こるであろう好循環に想いを巡らせるための想像力があったのだと思います。そして、その投資に対する効果がゆっくりとしかし着実に上がっていることを肌で感じ取ることができたのだと思います。
 どんなビジネスでも、お金を使わなければ利益は生まれません。そんな当たり前のことを、バブル崩壊後の日本人は知らず知らずのうちに忘れてしまったのでしょうか。今は、何にお金を使ったらいいのかを知っている一部の人だけが、独り勝ちしている時代なのかも知れません。
 しかし、注意も必要です。賢い投資が報われるものであることを経験し、その成功体験が何回か続くと、いつの間にか投資に対する判断が甘くなり、満足のいく結果が得られないということが起こります。人間という生き物は、どんなに意識を高く持っていても、成功体験が何回か続くと、どうしても驕りが出てきます。それはもう人間である以上、避けて通ることはできないのだと思います。
 驕り高ぶりから目を覚まさせてくれる一番の薬は、失敗することです。ですから、失敗することも大事なことなのです。ただ、再起不能に陥るほどの大きな失敗は避けなければなりません。ですから、投資の決断をするときは、思惑が完全に外れたとしても再スタートができるような算段も同時にしなくてはなりません。
 人間のいい面も悪い面もそのまま受け入れた上で、最終的に満足のいく結果を得るにはどうしたらいいでしょか。経験が大事なのは言うまでもありません。成功の経験も失敗の経験もです。そして、経験という財産を最も効果的に活用できるようにしてくれるのが、想像力だと思います。
(RO)







原価計算女王
原価計算女王

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

今月の公開記事

  1. POLINの高性能オーブンを日本市場へ 。450℃の焼成力と緻密なヒーター制御 - スズキ産業の下河拓磨社長
  2. 見やすい売り場と旬の味で、地域が誇れるベーカリーへ - アリマベーカリー
  3. 「ちいかわ」の世界観を表現したパンと店づくり - ちいかわベーカリー
  4. 掲載から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文を公開しています。
    ブランスリーアーカイブ
ブラ立ち読み
(記事の無料メール配信)
詳細はこちら