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| お店拝見/2017年7月号 |
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ピーナッツクリームが創業当初からのオリジナル商品だった吉田ベーカリーだが、こしあんとマーガリンの「あんバターサンド」が生まれたのも創業から間もない頃だという。当時は、マーガリンのことも「バター」と表現していたことから、現在も商品名として「あんバターサンド」と呼んでいる。蛯名さんによると、同ベーカリーの「あんバターサンド」は、サンドイッチを作る際に切り落とされたパンの耳に、こしあんとマーガリンをつけて食べていた裏メニューから発想したものだという。今では、多くのベーカリーで見かける「あんバター」だが、吉田ベーカリーでは、六十年前から裏メニューとして作っていたことになる。 世間で「あんバターサンド」が話題となったとき、蛯名さんは、「うちでは、ずっと昔からあるのにな」と思ったそうだ。 現在、蛯名さんの大湊ベーカリーでは、惣菜や弁当、おむすびなども販売している。食べ盛りの高校生の昼食としても貢献している吉田ベーカリーだが、その根っこには、「塗りパン」のひとつの「ハムサラダ」などに使うポテトサラダがあるのだという。 「すべては、ポテトサラダが始まりでしたね」(蛯名さん) 実は、蛯名さんは、地元の高校を卒業後、東京の調理の学校に行き、19歳でむつ市に戻ったときには、現在の店舗の向い側にあったレストランの経営を任された。「パンやケーキを出す喫茶店をやりたかったのに、いわゆる食堂をやることになりましてね。八戸市にラーメンを修行しに行ったりしましたよ。夫が出前を担当し、家族ぐるみでベーカリーとレストランをやっていました」(蛯名さん) 「家族みんなが、ここのベーカリーのパンで育った」 創業当初からの定番商品だった「ハムサラダ」に使っていたポテトサラダと、レストラン経営の経験は、現在の調理パンや、自家製の惣菜、おむすび、弁当の販売にもつながっているという。 取材当日も、ひっきりなしに老若男女の客が訪れ、大量に「塗りパン」を注文したり、パンの他に、1パック100円台の地産地消の少量の惣菜を選んでいた。40歳代の女性客は、「うちは家族みんなが、ここのベーカリーのパンで育ったようなものです。朝、早くから開いているので、朝ご飯にも昼ご飯にも利用しています」と言っていた。 惣菜は、年配者の常連客に喜ばれているという。惣菜パンの種類も多く、人気の玉子サンドは、マヨネーズとキャベツと魚肉ソーセージにゆで卵という素朴な食材ながら、飽きのこない味わいがある。マヨネーズの味にもこだわりがあり、「塗りパン」と同じように、食材とパンとのバランスが大切なのだという。 大湊線の列車内では、たまに吉田ベーカリーで買った「塗りパン」や玉子サンドを手にする人の姿を見ることがあるという。 本州の北の果てにある下北半島のベーカリーは朝6時に開店する。艶やかで滑らかなピーナッツクリームは、毎日作りたて。ここのベーカリーにしか売っていないオリジナルで、ここに来なければ食べられない。 SHOP DATA 店名:吉田ベーカリー大湊直売所 住所:〒035-0084青森県むつ市大湊新町4‐2 電話:0175‐24‐1128 営業時間:午前6時〜午後8時 定休日:不定休 品揃え:約40品目 スタッフ:製造4人、販売2人 店舗面積:厨房40坪、売場30坪 日商:約13万円 | |||||||||||||

| この記事の読みどころ
●創業当初から人気の自家製ピーナッツクリームは地元のソウルフードとまで呼ばれる。
●毎日の地元の人たちとの交流がまずあって、その上でパンを開発し、製造し、販売する。 ●パンのほかに、惣菜、弁当、おにぎりなども製造販売し、地域全体の台所になっている ※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。 |


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