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| お店拝見/2017年6月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 日常菓子としてのフランス菓子 - パティスリータツヤササキ | |
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「ご自宅用フランス菓子」の普及を目指して
4月末、東京・杉並区阿佐ヶ谷北に2号店を開店させた「パティスリータツヤササキ」。店内に並ぶ焼き菓子、コンフィチュール、季節のタルト、ヴィエノワズリーの品揃えは、パリの菓子店の商品構成をそっくり取り入れたもの。オーナーシェフの佐々木達也氏は、フランスの名店「ル・フュレ・タンラード・PARIS」のアラン・フュレ氏に師事し、パリ市内やノルマンディーなどフランス各地のパティスリー、ショコラトリー、レストランで修業を積み、本場の伝統的なフランス菓子を得意とする。 「『本場の伝統的なフランス菓子』にどういうお菓子を連想しますか」と佐々木さん。「高級品」「宝石のような造形美」「高価な洋酒の香り」などのパティスリーへの一般的イメージに対し、佐々木さんは、「当店は、フランス人が日常的に食べている町のお菓子屋さんのフランス菓子を提供しています。私はそういうお菓子をフランスの『本物』と考えているのです」と話す。 佐々木さんの師であるフュレ氏は、「高級フランス菓子のメインターゲットは観光客であり、一般の大多数のフランス人ではない。観光地で非日常的で高価なものを食べたいというニーズを満たすのが主な役割だ」と佐々木さんに説いたという。佐々木さん自身も、均一に整った美しさを重視する高級菓子よりも、フランス人が日常的に食べる菓子に魅力を見出すようになった。 「焼き窯の中に入った菓子がどんな形で焼き上がるか、それは人の手の関与を超えています。ひとつひとつの菓子が同じようで少しずつ違う個性を咲かせて焼き上がるんです。そういう姿を好きになっていきました」(佐々木さん) 同店は「フィナンシェ」が税込170円、「マドレーヌ」が税込180円、「サブレ」が税込160円と、本格志向のフランス伝統菓子店としては手頃な価格設定だ。 「コーヒーとセットでワンコイン以内を想定しています。コーヒーと共に食べるのもフランス風ですから」と佐々木さん。さらに日本の洋菓子の存在について「贈答目的の比率がとても高いので、整った美しさが重視されるのも必然です。贈られる側も金額を推測しやすく、まさに『宝石』なのです。高価な贈り物や返礼として大事な役割を果たしているのですが、買った人は食べませんから味を知らないままです。贈られた側も贈った人に悪い感想を伝える事はまずありません。食べ物なのに肝心の味わいが主眼にならないんですね。これは高価な洋菓子ほどその傾向になりがちです。非常に惜しいと思います」。 「270年の歴史を持つ本場の菓子の伝統的な味を忠実に再現し、現地のフランス人のように自分達の食べる日常菓子として楽しんでもらいたい」と佐々木さんは考えている。 |


| この記事の読みどころ
●同一アイテムでも、ひとつひとつの菓子が少しずつ違う個性を咲かせて焼き上がる。
●コーヒーとセットでワンコイン以内が価格設定の基本。 ●販売スタッフにも製造を積極的に教える。 ●包装は実用性を重視し、できる限りシンプルに。 ※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。 |


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