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| 特集/2017年4月号 |
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| パン屋さんのインスタグラム
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| インスタグラムの効果で商圏範囲が広がった <レ・サンク・サンス> | |
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遠方からの客を呼び込む効果
東京・世田谷区の「レ・サンク・サンス」は、日本の小麦を使用し、フランスの伝統的な製法で作るパンと焼き菓子が評判のベーカリー。今年で開業8年目を迎える。インスタグラムを始めたのは約半年前だ。 「季節商品やイベントの案内などの情報を発信するために、ツイッターを以前からやっていたのですが、お客様の反応がなかなか良かったので、インスタグラムもどうかということで始めました。ツイッターだけよりも、インスタグラムを加えて複数のツールで情報発信していくことで、より多くのお客様に見ていただけるチャンスが作れますからね」(店長の鎌田健司さん) インスタグラムへの投稿を担当しているのは、約6年間パートとして勤務しているスタッフの是井さんで、始めたきっかけを作ったのも是井さんだという。 「是井さんは、これまでもツイッターの更新をしてくれていたのですが、インスタグラムもやってみてはどうかと、声を上げてくれたんです。是井さんは、普段は主にサンドイッチの製造業務に就いていますが、当店のベテランスタッフとしてイベントの企画や売り場作りなども行っています。また、パンだけでなくチーズやワインの知識も豊富です」(鎌田さん) また、インスタグラムを始めたことで、商圏範囲の広がりを感じているという。 「来店動機が、インスタグラムを見たことがきっかけのお客様がいて、かなり遠方からの方が多いですね。近くで用事があって、いい機会だからとついでに寄ってくださる方もいれば、わざわざ当店だけを目的に来てくださる方もいます」(鎌田さん) こうしたケースは、同店の系列店で、都内と神奈川県に6店舗ある「ブーランジェリー ボヌール」でも、最近よく見られるようになってきたという。 「系列店の『ブーランジェリー ボヌール』では、ホームページに掲載しているブログのほか、インスタグラムもやっています。投稿頻度は大体、一週間に2〜3回です。フォロワー数も増加し続けていて、現在500人を超えています。遠方からのお客様が増えるなど、効果がかなり実感できているので、『レ・サンク・サンス』でも、『ブーランジェリー ボヌール』に倣って、さらに活用していくべきではないかと思っています」(鎌田さん) インスタグラムでは、「レ・サンク・サンス」と同店の名を検索すると、店側からの投稿だけでなく、客による同店のパンについての投稿を見ることができる。 「お客様の当店のパンについての投稿を見て、新たな発見ができるときがあります。画像を見ていると、当店としてのおすすめ商品と、お客様に実際受けの良かった商品に、多少の誤差が生じていることに、気付くことがあります」(鎌田さん) 客の画像投稿が目立つ商品は、大きめの型で焼き上げ、量り売りしているブリオッシュ「ブリオッシュ ヴァンディエンヌ」(1グラムあたり2・3円)だ。 「インスタグラムの投稿写真を見て、思っていた以上に、『ブリオッシュ バンディエンヌ』が注目されていることがわかりました。POPを書き替えるなどし、販売方法を改めることができました」(鎌田さん) レ・サンク・サンス 〒154−0023東京都世田谷区若林1−7−1 電話 03−6450−7935 |

| 商品だけでなく細かな部分も伝えられる <トーチドットベーカリー> | |
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インスタグラムで新規顧客の開拓
東京・大田区の開業3年目を迎えたベーカリー「トーチドットベーカリー」は、昨年11月からインスタグラムを始めた。オーナーの川端慎之介さんは、始めた理由をこう話す。 「おいしそうなパンが写っている画像は、お客様への訴求力があります。インスタグラムは、その画像が主体になったアプリですし、ユーザーも増えています。フェイスブックやツイッターなどと並ぶ、一大勢力となってきていることを実感していたからです」(川端さん) 同店は、インスタグラムのほか、フェイスブック、LINE(ライン)、ツイッターも行っており、それぞれの特性に合わせて使い分けているという。 「LINEは顧客向け、インスタグラムは新規客向けということを意識して使っています。フェイスブックは、ちょうどこれらの中間的と言えるような、どのようなお客様にも見ていただけるような内容を投稿しています」(川端さん) LINEでは、アンケートをとるなどの機能を使ったり、クーポンを配布するなどして、顧客にさらなるサービスを提供している。フェイスブックでは、画像と文字で新商品や季節催事などの情報を発信している。これらに対してインスタグラムは、画像の比重が重く、機能に限りがある点で、新規客向けの情報発信ツールとして、効果が期待できるという。 「インスタグラムは、フェイスブックに比べると、画像に対して『いいね!』を獲得しやすい傾向があります。それだけ、画像の精度を上げる努力をする必要があると思いますが、たった一つの画像を投稿しただけでも、一気にそれが多くの人に広がっていく可能性を持っていると思います。当店のことを知らなかった方も、インスタグラムの画像をきっかけに、来店してくださるという流れを作ることができます」(川端さん) また、画像がベースのインスタグラムでは、商品だけでなく、店の雰囲気などを伝えるのに便利だという。 「パンなどの商品だけでなく、当店のカフェで使用している、こだわって選んだコップやトレーなどの雑貨や、季節の飾りを施した店内の様子など、当店の細かな部分も、画像ベースなら、伝えていきやすいと思います。パンを買うことだけでなく、当店の雰囲気も楽しみに来店していただけるようになるといいですね」(川端さん) 現在、インスタグラムの投稿を担当しているのは、川端さんだ。 「インスタグラム以外のフェイスブックやLINEなどの更新も、自分が担当していますが、将来的には、まわりのスタッフにも任せていきたいと思っています。インスタグラムは特に、若い人の間で流行っていますから、アルバイトのスタッフにもやってもらえると、その若い感性や面白い視点を活かせるかと思います。まだ始めて間もないので、しばらくは見本を作っていくつもりで、自分が投稿していきたいと思っています」(川端さん) トーチドットベーカリー 〒144−0056 東京都大田区西六郷一丁目2−14 電話 03−6424−5929 |

| 大学開設に合わせ、インスタグラムを始めた <トーホーベーカリー> | |
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フェアの告知には便利なツール
東京・三鷹市の「トーホーベーカリー」店長の松井成和さんは、同店の近くに総合大学が開校したことを機に、インスタグラムを始めた。 「インスタグラムを知ったのは4年ほど前でした。その頃日本では、まだやっている人は見当たりませんでしたが、米国で、学生など特に若い人たちの間で流行っていると聞きました。次第に日本でも、若い人を中心にインスタグラムを使う人が増えてきて、そんな折、近くに大学ができるということを聞きました。総合大学なので、かなりの人数の学生が通います。当店は、駅から大学まで続く通り沿いに位置しますから、学生を新規客として取り込むためには、インスタグラムが効果的な宣伝ツールになるのではないかと思いました」(松井さん) 学生が入学する4月に合わせ、準備期間として前々月の2月頃から、インスタグラムを始めた。 「まず当店がインスタグラムをやっているということを知ってもらうことが必要だと思いました。そこで、『インスタグラムやっています』と書いたポスターを店頭に掲示するなどし、大々的に告知しました。しかし、大々的に行ったのは最初の頃だけです。しばらくしてからは、当店のインスタグラムのページにアクセスできるQRコードを小さな紙に印刷して置いておいたり、さりげない形で、案内するようにしました。積極的に宣伝するよりも、逆に控えめにすることによって、学生の興味を引けるのではないかと思いました。見付けられた人だけが、見ることができる希少性を感じられた方が、隠れ家的な感覚で、楽しんでもらえるのではないかと考えたからです」(松井さん) 松井さんは、インスタグラムを始めてから、画像の撮り方が変わったという。 「以前からやっていたフェイスブックと比べると、インスタグラムは一回の投稿で画像が一つしか掲載できないという点が大きく異なると思いました。画像を一つに絞るということは、そのたった一つの画像が、インパクトを持ったものである必要があります。そのため、遠近法を意識するなど、今までより考えて撮影するようになりました」(松井さん) 同店は1月、65周年を記念してセールを開催した。その告知の際に、インスタグラムを使った。 「今回のセール告知は、フェイスブックとインスタグラムの両方を用いて行いました。フェイスブックは一回の投稿につき、8000人近くの人が見てくれています。ですので、チラシをまくのと同様の効果が得られるのではと考えました。実際、集客はチラシをまいたときには及びませんでしたが、チラシをまくとお客様の入りが多すぎて、近隣に迷惑をかけてしまったり、十分なサービスができなくなってしまうことがあります。そうすると、せっかくのセールがお客様にとって逆効果にしかならなかったり、スタッフのモチベーションも下がってしまいます。その点では今回、スタッフがしっかり対応できる程度の集客となったので、結果的に成功でした」(松井さん) トーホーベーカリー 〒181−0013 東京都三鷹市下連雀1−9−19 電話 0422−43−6311 |
| 右脳的な刺激で相乗効果を生み出したい <フスボン代官山本店> | |
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ファンに食卓写真の投稿を依頼
東京・渋谷区の代官山駅近くにあり、低糖質ふすまパンを「フスボン」ブランドとして販売する「フスボン・ショップ代官山本店」は、半年位前からインスタグラムを使った情報発信に力を入れ始めた。 「これまでは、ふすまパンの健康的価値に関して解説するコラムを、ホームページ上に『読み物』として掲載し定期的に更新しファイスブックやツイッターを用いてシェアしてきました。より多くの人に糖質コントロールやロカボ(緩やかな糖質制限)商品についての正しい知識を身につけて頂き、その上で『フスボン』を食べて頂きたいという思いがあったからです。ただし、最近はそうした科学的・医学的な知見だけではなく、視覚に直接働きかけるような『右脳的』な刺激で商品に興味を持ってもらう事で相乗効果を出したいと思うようになってきました」とオーナーの川谷洋史さんは話す。 「右脳的」な刺激と川谷さんは説明するが、これまでは医学的な事など論理的な話をまず伝える事が多く、どちらかというと「左脳的」な情報発信で販売していたからだ。 「勿論、最終的にはホームページ上の『読み物』を読んで糖質制限についての正しい知識を吸収して頂きたいと思うのですが、その途上で、ぱっと見ておいしそうな写真を載せる事で敷居が低くなると思うのです。健康に良いだけではなく、食べておいしい楽しさもあると伝えやすくなります」(川谷さん) 川谷さんは、低糖質のふすまパンというと、機能的な側面が表に出がちな点を考慮し、ロゴのデザインやパンの形、小鹿のキャラクターなど老若男女問わず親しみやすいブランディングを取り入れてきたという。 インスタグラムはそういった「フスボン」のブランディングを強化する上でぴったりのツールだった。ただ写真を撮る時間や費用などの面でなかなか更新できずにいたという。 そこで、実は半年ほど前から、もともと自分でインスタグラム上に「フスボン」商品の画像を投稿し他の人にすすめていた「フスボン」ファンと思われるインスタグラムユーザーをスカウトし、「フスボン」を取り入れた食卓写真を定期的に投稿してもらえるよう依頼した。 「『フスボン』のブランドとしての価値をある程度成長させてきた後だからできた事ではないかと思うのですが、商品を提供する代わりに、その商品を並べた食卓の写真を投稿してもらう、そういったギブアンドテイクの関係を構築できました」と川谷さんは話す。ただ、その投稿も強制するわけではなく、生活の中で無理なく楽しめる範囲でやってもらっているという。 「押しつけではなく自然と生まれるものを撮ってもらったほうが、続けて頂きやすいと思います」(川谷さん) 同店の場合、ネット通販が売上の中心を占め、実店舗には来る事ができない遠方在住者による購入も多い。そのため、今後もインスタグラムを使った訴求活動には継続して力を入れていく考えだ。 フスボン代官山本店 〒150‐0033東京都渋谷区猿楽町23‐8 電話 03‐6809‐0124 |
| 一方通行でない情報発信に魅力を感じた <ベーカリーキッチン ホッペホッペ> | ||||||||||||||||
埼玉県川口市、埼玉高速鉄道新井宿駅から徒歩1分の場所にある「ベーカリーキッチン ホッペホッペ」の店長、石田康子さんは昨年11月に、それまで行っていたHPやメルマガからの情報発信をやめ、代わりにインスタグラムを始める事にした。理由はたまたまHP作成を依頼していた会社との契約期間が満了したためだが、新しい情報発信のツールとしてインスタグラム自体にも興味があった。 「HPでも良かったのですが、いまいち情報の出し方が一方通行な気がしたのと、メルマガからリンク先を見て頂くような形だったので、少しお手間をかけさせてしまっているような気がしました。当店は常連のお客様が多いので、できれば対象を絞って気軽に相互交流できるような情報発信をしたいと考えるようになったんです」(石田さん)。 実は石田さんはSNS初心者で、フェイスブックを使った経験もないという。携帯もスマートフォンではないが、PCのほかタブレットがあるので、インスタグラムはもっぱらタブレットでアクセスしている。 「インスタグラムは、あまり堅くないのがいいですよね。気軽に投稿できてコメントも短めで入れやすいですから。写真を充実させて目で見るほうに訴えていきたいとも思っていたのでちょうど良い感じでした」(石田さん) まだ本格的に始めたのは最近のため投稿数はそれほど多くないが、商品の紹介のほか、店内に貼ってあるイベントなどのお知らせのチラシをそのまま撮影して投稿することも可能で、店の外へ情報を伝えていく上では便利なツールにはなっている。 「自分が写真を投稿するようになる事で、常連のお客様など当店と関わる様々な方々がどこかで投稿している写真も見るようになるので、一方通行でない相互交流につながるのでは」と石田さんは話す。 「HPの頃は検索してもなかなか当店のページが出てこない状態になる事もありました。広い範囲で情報を出す上では良いのですが、当店は常連のお客様が多いので、できれば対象を絞って常連の方が喜んで頂けるような情報を発信したかったし、なるべく更新した情報が直接届くようにしたかったんです」(石田さん)。 写真を出し続けていく事が店の記録になる点も良いと感じたという石田さんだが、「まだSNS初心者で、インスタグラムも始めたばかりなので、ちょっと大目に見て欲しいですね」とも語った。それに基本的には店頭での接客を通じてのアナログ的な情報伝達を重視しているという。 「スマートフォンを持っていないお客様も多いですし、店側からのお知らせ事項はできれば直接話して伝えたい。ネット上の情報発信はそれに付加する形なので、やっぱり画像中心のインスタグラムが一番目的に沿った形で使えるSNSのような気がします」(石田さん) ベーカリーキッチン ホッペホッペ 〒333-0833 埼玉県川口市西新井宿南原103-4 電話 048‐286‐5733 | ||||||||||||||||
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
































