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| インタビュー/2017年3月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 甘みが旨みのコロッケパン - 長野ベーカリーの伊藤和貴さん | |
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東京メトロの溜池山王駅から1分程の場所にある長野ベーカリーは1948年(昭和23年)創業。コロッケパンが人気のベーカリーだ。先代が苦労の末開発した生地は野菜コロッケとの相性が良い。およそ15年前に先代亡き後、主に販売を担当する夫人の長野悦子さんが2代目として引き継いだ。現在の製造の要は、製造経験15年で入社10年になる伊藤和貴さん(42歳)。製造主任として同店の味を支える伊藤さんに話を聞いた。
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―――人気の「コロッケパン」(税込200円)もですか。 伊藤 いえ、「コロッケパン」は100個から120個です。 ―――一回にですか。 伊藤 パン生地そのものは1度の焼き上げです。 ―――というと。 伊藤 コロッケそのものを、複数回揚げます。お客様には出来るだけ揚げたてを提供したいので。挟んでいるのは野菜コロッケです。 ―――一種類のみですか。 伊藤 はい。野菜コロッケだけです。 ―――何故ですか。 伊藤 生地が活かせます。「コロッケパン」の生地には甘みがあるんです。コロッケとの相性を考えて、甘口のパンに仕上げています。 ―――シンプルにパンにコロッケだけを挟んだのはそのためですか。 伊藤 ええ、食べたときのパンと具材の一体感を大切にしました。「コロッケパン」の生地は、先代が失敗を重ねつつ、生地と具材が口の中で一つになったときに、旨さを感じるようにと開発したものです。バランスの良さが人気の秘密だと思います。 ―――「コロッケパン」の生地は他の商品には使っていますか。 伊藤 サラダパンとハムカツに使っています。サラダはポテトサラダです。食感を考えた、オーナーの手作りです。ハムカツは、これに合ったソースを作りました。生地との相性もよいと思います。 ―――他の調理パンの生地にも工夫がありますか。 伊藤 調理パンの生地は基本的にロールパンの生地ですが、商品によって砂糖の配合を変えています。 客に届いてこその商品価値 ―――価格は全体的に安いようですね。主力のお客さんの会社員が、より手に取りやすくと考えてのことですか。 伊藤 特に、そうした配慮をしているわけではありません。値付けについては、妥当だと思っています。 ―――材料費の値上がりがありました。 伊藤 そうですね。確かに一部の商品を若干値上げしました。しかし、値上げは難しいですね。 ―――何かありましたか。 伊藤 レーズン入りの「クリームチーズロール」の値段を上げたときです。値上げ後の販売量が思うように増えません。そこで、価格据え置きで内容量を変えました。それでも、希望の数量には届きませんでした。今は落ち着いていますが、価格を改定することの難しさを改めて感じました。お客様に食べてもらわなければ、作る意味がありません。販売の大切さも知らされました。 ―――「コロッケパン」も値上げしましたか。 伊藤 メインの「コロッケパン」は値上げできません。それともう一つの人気商品である「明太子フランス」(税込210円)も値上げする気はありません。 ―――「明太子フランス」も人気ですか。 伊藤 お陰さまで好評をいただいております。製法に工夫を凝らしています。2度焼きするんですよ。最初は完全に焼き上げずに、2度目の時に明太子を入れて、完全に焼き上げます。明太子が食べやすくなります。 ―――しかし、午後5時を過ぎると商品はほとんどありませんね。 伊藤 午後3時前後になると、商品はあまり残っていません。 ―――作ったパンが売り切れるというのは。 伊藤 嬉しいですね。一生懸命作った商品がお客様にちゃんと届くんですから。これからも、美味しいと言ってもらえる商品をひたすら作っていくだけです。 | |||||||||||||


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