記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| お店拝見/2017年3月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

阿部さんのパン作りの1日は、早朝3時から夜8時まで。土日は、平日の1・5倍に製造量が増えるため、サンドイッチ担当のスタッフが一人入るが、それ以外は基本的に阿部さん一人が行う。朝と夜は、販売にも立つ。 「朝、基本的には7時半を開店時刻としていますが、パンが出来上がれば、開店時刻は関係なしに、店は開けています。実際7時を少し回った頃に開ける日が多いですね。朝と夜に来店される方は、曜日と時間がほぼ決まっていて、毎回、他愛のない話をします。そういった常連のお客様が増えてきました」(阿部さん) 最寄駅から比較的アクセスの良い好立地だが、阿部さんは、あくまでもここは住宅地で、近隣の人に来店してもらうことが第一だと言い切る。 「自分の仕事は、500メートル圏内に住む方を喜ばせることだと思っています。パンは、遠くまで買いに行ったり、土産物に使うものではありません。そういった需要があったとしても、一時的なものに過ぎず、何十年も続くことはありません。パンは、毎日食べるもの、そして、焼きたてを食べるものですから」(阿部さん) 阿部さんはこう話しながら、ヨーロッパの田舎で、毎朝パンが車で配達されるという光景を思い浮かべる。 「ヨーロッパの田舎の光景が示すように、ベーカリーは、生活に密接した、飾る必要のないところだと思っています。例えば、朝食用に買って、『隣近所にあるから買ったんだけど、でもおいしいね』という会話が生まれるような、そんな存在でありたいですね。そんな風に、近所の人を喜ばせていけたらいいと思っています。また、遅い時間に買いにきて、そのとき品切れだったとしても、近所の方なら、『明日の朝、焼きたてを買いに来てください』と、お願いすることができます。そして翌朝、焼きたてを購入しに来ていただければ、またそこで会話が生まれます。そういうやり取りの輪が広がっていくところが、ベーカリーのあるべき姿だと、思っています」(阿部さん) 阿部さんは、ヨーロッパの伝統的な食文化を、商品からだけでなく、毎日のやり取りからも、近所に浸透させていきたいという考えを持っているのだ。 「十数年毎日こうして作り続けてきましたが、最近になって、パンが自分にとって、より自然な、当たり前のものだと思えるようになってきました。パンを作ることは自分の生活そのもので、お客様と商品としてのパンは、そこに付随しているものなんですね。ですので、近所の方にとっても、毎日の当たり前の食生活の一部として当店が根付いていけたらいいなと思っています」(阿部さん) SHOP DATA 店名:BAKERY ABE(ベーカリー アベ) 住所:〒227‐0048 神奈川県青葉区柿の木台3‐20 電話:045‐532‐8326 営業時間:午前7時半〜午後7時(売り切れ次第閉店) 定休日:月曜日 品揃え:約30品目 スタッフ:製造1人、販売1人 店舗面積:売場約7・5坪、厨房約15坪 日商:約10万円 | |||||||||||||||||||

| この記事の読みどころ
●伝統のエッセンスは守りながら、変えるところは変えていく。
●どこにでもある定番商品こそ、独自性のあるものにする。 ●500メートル圏内に住む人を喜ばせることが仕事。 ●顧客との関わり方も含めたヨーロッパのパン食文化を伝えたい。 ※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。 |


2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

















