発酵種を使用した製パン講習会 - OYCフーズネット - ブランスリー電子版

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講習会/2016年12月号

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発酵種を使用した製パン講習会 - OYCフーズネット
イギリスパン
きなこコッペ
パネトーネヴェネチアーナ
パネトーネヴェネチアーナ
スコーン
講師を務めた埼玉県のベーカリー、デイジイの倉田博和社長
 オリエンタル酵母工業の関連会社、OYCフーズネット(本社=東京・板橋区、佐藤和紀社長)は9月7日、東京・板橋区のオリエンタル酵母工業で「発酵種を使用した製パン講習会」を開催した。発酵種を使用した様々な種類のパンを紹介した。講師は、埼玉県川口市などにベーカリーを展開するデイジイの倉田博和社長が務め、「イギリスパン」「きなこコッペ」「パネトーネヴェネチアーナ」「スコーン」などの製造実演を行った。



発酵種を使用したパンの数々
講師を務めた倉田博和氏
 倉田博和講師の話 今日は、発酵種を入れてパンを作ります。業界的に、「シュトーレン」がクリスマスの時期のベーカリーの定番商品になってきたので、「次は何か」と考えたときに「パネトーネ」はうってつけの製品だと思う。ただ、パネトーネ種を起こさなくてはならないという難点があるが、今日使用する発酵種の1つのパネトーネ種を使えば、それで解決だ。風味がすごくいいので、誰でも本格的なパネトーネができる。この種は、クロワッサンやライ麦パン、クッキーなどに使っても、効果的なので、ベーカリーの強い味方になると思う。
 OYCフーズネットの佐藤和紀社長の話 今回は、乳酸菌と酵母の共生ということで、発酵種を使ったパンの講習会です。昨年、デイジイの倉田社長に、当社の発酵種を使った商品の開発を依頼し、ほぼ1年かかりましたが、こうやって講習会を開く運びとなりました。イタリア、フランス、ドイツの代表的な発酵種3つを使ったパンの数々を紹介します。



イギリスパン
イギリスパン
写真1
写真2
 中種に発酵種を配合したイギリスパン。「100%中種法」で作る。しっとりとした食感で、独特の旨みがある。

【中種配合%】
強力粉(エコード)‥‥‥‥100
生イースト‥‥‥‥‥‥‥1・6
改良剤(ドーナチュラルSF)‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・2
モルトエキス(モルトエース20)‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・5
発酵種(パネトーネ種Vecchio)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥45
【工程】
ミキシング‥‥‥‥L3分M1分
捏ね上げ温度‥‥‥‥20〜21度C
フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥3時間〜3時間30分
【本捏配合%】
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6
バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥L5分M2分(バター投入)L5分M1分
捏ね上げ温度‥‥‥‥27〜28度C
フロアタイム‥‥‥‥‥5〜10分
分割‥‥‥‥‥220グラム×6
ベンチタイム‥‥‥‥‥20〜30分
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥俵型に成形して(写真1)、3斤棒の型に6つ並べて入れる(写真2)
ホイロ‥‥‥‥36度C85%1時間
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火170度C下火210度C35分
 倉田講師のコメント 「100%中種法」は、イギリスパンを作る最も適した方法だと思う。中種法は、風味と味を最大限に引き出す製法だが、中種に発酵種を入れることで、さらに風味がよくなる。この製法で作っている店は、私が知っている限り、数軒しかない。おいしいイギリスパンができるので、是非この製法を試してほしい。



きなこコッペ
きなこコッペ
写真3
写真4
 イギリスパンと同じ生地を使用して作るコッペパンで、焼いてから揚げて、きなこをまぶす。

強力粉(エコード)‥‥‥‥100
生イースト‥‥‥‥‥‥‥1・6
改良剤(ドーナチュラルSF)‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・2
モルトエキス(モルトエース20)‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・5
発酵種(パネトーネ種Vecchio)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥45
【工程】
ミキシング‥‥‥‥L3分M1分
捏ね上げ温度‥‥‥‥20〜21度C
フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥3時間〜3時間30分
【本捏配合%】
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6
バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥L5分M2分(バター投入)L5分M1分
捏ね上げ温度‥‥‥‥27〜28度C
フロアタイム‥‥‥‥‥5〜10分
分割‥‥‥‥‥‥‥100グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥20〜30分
成形‥‥‥‥コッペ形に成形する
ホイロ‥‥‥‥36度C85%1時間
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥200度C15分(焼成後、表、裏の各面を3分ずつフライして=写真3、きなこシュガーをまぶす=写真4)
 倉田講師のコメント イギリスパンの生地でコッペパンを焼き、冷凍しておいて、必要なときに冷凍庫から出して凍ったまま油で揚げれば、揚げたてがすぐに出せる。揚げた後すぐに砂糖をまぶすと、砂糖が溶けてコーティングされた状態になる。その状態でさらにきな粉をまぶして仕上げる。



パネトーネヴェネチアーナ
パネトーネヴェネチアーナ
写真5(捏ね上がった生地)
写真6
写真7
 発酵種を入れて作る本格的なパネトーネ。

強力粉(スーパーキング)‥‥‥60
生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥1・5
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5
無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・2
全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5
発酵種(パネトーネ種Vecchio)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥L5分M3分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥24〜25度C
フロアタイム‥1時間(フロアタイム後7度Cで18〜72時間保管可能)
【本捏配合%】
強力粉(スーパーキング)‥‥‥40
生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1
改良剤(ドージャストNEW)‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥25
バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
マーガリン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
加糖卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30
全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
発酵種(パネトーネ種Vecchio)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40
生クリーム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
漬け込みフルーツ‥‥‥‥‥‥‥50
【工程】
ミキシング‥L5分M5分(砂糖の半量を投入、残りの半量は最初に投入)L5分M3分(バター、マーガリン投入)L5分M2分(写真5)
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥26度C
フロアタイム‥10分(パンチ)1時間
分割‥‥‥‥‥‥‥‥250グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥30分
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥丸め直して、直径18センチのベーキングカップに入れる(写真6)
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥32度C75%2時間(ホイロ後、▼マカロナードとアーモンドのホール10粒程度をトッピングする)
焼成‥上火170度C下火190度C35分(極端に型落ちするので、焼き上がったら、熱が完全にとれるまで逆さの状態にしておく=写真7)
▼マカロナード
【材料%】
卵白‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
アーモンドプードル‥‥‥‥100
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥90
トレハロース‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
【作り方】
①卵白と砂糖でメレンゲを作る
②(1)にアーモンドプードルを合わせる
 倉田講師のコメント かなりゆるい生地だ。分割して、すぐに成形する。分割する際に手粉は使わない。ウチの店では、300グラムの生地で1200円で販売している。

スコーン
スコーン
写真8
 発酵種を入れて作るスコーン。発酵種を入れることで、しっとり感と独特の旨みが出る。

【配合%】
薄力粉(スーパーバイオレット)‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
ベーキングパウダー‥‥‥‥‥‥4
三温糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1
発酵種(パネトーネ種Vecchio)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
生クリーム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥90
【工程】
①三温糖と食塩を生クリームに溶かす
②薄力粉とベーキングパウダーを篩いにかけ、発酵種を入れて混ぜ合わせる
③(1)と(2)を混ぜ合わせる
④(3)の生地を45グラムずつにとりわけ、天板に並べる
⑤並べた(4)の生地のそれぞれに、クリームチーズをトッピングし(写真8)、さらにオレンジクリームを流し入れる
⑥(5)を1時間室温で休ませる
⑦200度Cのオーブンで約16分焼成する
⑧焼き上がり後ナパージュを塗り、オレンジピールを2本トッピングする
 倉田講師のコメント 生クリームと三温糖を入れる。また、発酵種も入れている。ベーキングパウダーは、「デルトン」という製品を使っている。このベーキングパウダーは、苦味が出ないので、とてもいいと思う。

原価計算女王
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