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| インタビュー/2016年9月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 手間の掛かる商品が売れる - 赤丸ベーカリーの赤丸尋智社長 | |
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現在3代目になる赤丸尋智(ひろのり)さん(55歳)が経営する赤丸ベーカリー(電話03−3971−6624)は、93年前の大正12年(1923年)、赤丸文化堂という和菓子店として現在地(東京・豊島区雑司が谷)に創業された。昭和25年(1950年)、創業者の祖父が、「これからはパン」と判断し、パンの製造販売へと転業を果たした。今、経営の一部を支えるラスクは、10年前から本格的な製造に取り組み始めた商品だ。わざわざ関西地方からも直接購入に客が訪れるほどの人気商品に育て上げた。もちろん、通信販売も実施中だ。販売を担当する妹の末千江さんら家族とともに日々パン作りに向き合う赤丸社長に話を聞いた。
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評判上げた赤丸ラスク
―――ラスクが人気だそうですね。 赤丸 はい、お陰さまで評判は上々です。嬉しい限りです。 ―――何年前から製造をしているのですか。 赤丸 本格的に作り始めたのは、10年程前です。 ―――と言うと。 赤丸 ラスクを作り始めた当初は、パン屋の駄菓子的な感覚で作っていました。残った食パンを再利用していただけなんです。マーガリンを塗って、砂糖をまぶしたものでした。 ―――それが10年前まで、ですか。 赤丸 そうです。本格的に作ろうと思ったのは、丁度その頃、ラスクを専門に扱う企業が登場したんです。それで、駄菓子のような中途半端なラスクでは駄目だと思い、本格的に取り組むことにしました。 ―――本格的に製造を始めた頃から売り上げは良好? 赤丸 売り上げが伸びる切っ掛けになったのは、8年前に近くに鉄道の駅が出来たことです。ここから5分ほどの東京メトロ副都心線の雑司が谷駅です。それからです。 ―――1日どの位製造するんですか。 赤丸 普段は20袋です。最大でも倍の40袋が限度です。日持ちするので、製造に余裕のある日には多めにラスクを作り置きします。 ―――作るのに手間がかかるのですね。 赤丸 時間はかかりますよ。まずは、ラスク用の食パン作りから始めます。焼き上げた後は、冷蔵庫で3〜4日冷やします。水分を取る必要があります。パンがしっとりしていると振りかけた砂糖が焦げてしまいます。乾き過ぎても良い商品に仕上がりません。頃合いが難しいんです。 ―――ラスクに適した状態になった食パンを使うわけですね。 赤丸 もちろんです。その食パンを必要な大きさにカットしてから、一枚ずつバターを塗り、砂糖を振りかけて、手焼きします。 ―――大量には作れませんね。 赤丸 先ほども言いましたように、多くて40袋です。手間暇かけたおかげで評判も上々です。 ―――いつも売り切れですか。 赤丸 はい。通信販売で日本中からお土産品としても購入依頼が届きます。関西地方や高知県からもわざわざ買いに来てくれるお客様もいらっしゃいます。有り難いです。商品名の「赤丸ラスク」というのは、店の看板商品に育って欲しいとの願いを込めて名付けました。丁寧に作り続けた結果、本当に看板商品に成長しました。 ―――きちんと作っていることが、お客さんにもわかるんですね。 赤丸 そうだと思います。でも、このラスク作りは時間がかかります。大変なのも事実。 ―――ある意味時代の波を引き寄せたとも言えませんか。 赤丸 確かに時流に乗れた部分もあったかもしれません。 |



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