特選実習セミナー2016 - 東京製菓学校 - ブランスリー電子版

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講習会/2016年9月号

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特選実習セミナー2016 - 東京製菓学校
ヌス シュトレン
パン・ド・ロデブ
生地を軽くツイストした成形のパン・ド・ロデブ
パネトーネ
ケーク パン デピス
講師を務めた伊藤常至氏
 東京製菓学校(梶山浩司校長)は7月20、21の両日、東京・新宿区の同校で「特選実習セミナー2016」を開催した。パン、洋菓子、和菓子の3コースで行われた。パンのコースでは、同校教師の伊藤常至氏が講師を務め、20日に、「ヌス シュトレン」「パン・ド・ロデブ」「パネトーネ」「ケーク パン デピス」などの製造実演を行い、2日目の21日は、同講師の指導のもと、受講者らが、講習品目の製造自習を行った。





ルヴァンリキッドをうまく使ったパン
講師を務めた伊藤常至氏
 伊藤常至講師の話 今日の講習品目の多くにルヴアンリキッドを使用している。ライ麦全粒粉から起こしている。粗いタイプの粉のほうが種おこしには向いている。1番種を発酵させすぎると、酸味が強くなりすぎるので注意したい。



ヌスシュトレン
ヌスシュトレン
写真1
写真2
写真3
写真4
写真5
 ナッツのフィリングを使ったシュトレン。

【中種配合%】
フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥‥50
生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥6
牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥35
【工程】
ミキシング‥‥‥‥L3分Ml分
捜ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥‥26度C
フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥40分
【本捏配合%】
フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥‥50
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥16
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥1・2
卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4
ローマジパン‥‥‥‥‥‥‥‥10
バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥35
牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
■ルヴァンリキッド‥‥‥‥‥10
中種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥全量
▼スパイス‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L6分M5分(ミキシングの前に、バターをビーターで滑らかにして、砂糖と塩を加えてクリーム状にして、マジパンローマッセとスパイスを加えて混ぜ合わせ、さらに卵黄を加えて混ぜ合わせておく)
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥27度C
フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30分
分割‥‥‥‥‥‥‥150グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥5分
成形‥①生地を長方形に薄くのばして、▼ヌスフィリング100グラムを塗り広げ、ロールする(写真1)②パウンド型に出を入れ(写真2)、上面に4箇所、菜箸で穴を開ける
ホイロ‥‥‥‥‥28度C80%25分
焼成‥‥‥‥‥180度C30分(焼成後、溶かしバターに浸して=写真3、グラニュー糖をまぶす=写真4)
▼スパイス
シナモンを5、ナツメグ、クローブ、カルダモン、コリアンダー、ジンジャーをそれぞれ1の割合で混ぜ合わせる
▼ヌスフィリング
【材料グラム】
ヘーゼルナッツパウダー‥100
クルミパウダー‥‥‥‥‥100
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥150
卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥150
レモン皮‥‥‥‥‥‥‥‥1個分
バニラピーンズ‥‥‥‥‥‥少々
シナモンパウダー‥‥‥‥‥‥2
アーモンドアッシュ(ロースト)‥‥‥‥‥‥100
【工程】
①ボウルにヘーゼルナッツパウダー、クルミパウダー、砂糖、レモン皮、バニラピーンズ、シナモンパウダーを入れて混ぜ合わせる
②(1)に卵を加えて混ぜ合わせる
③(2)にアーモンドアッシュを加えて、混ぜ合わせ(写真5)、火にかけて熟をつける
 伊藤常至講師のコメント 生地は最初すごく硬い状態だが、オートリーズのあと、柔らかくなっていく。ルヴァンリキッドを入れた理由は、ペーハーの低いものを加えることによって、日持ちを良くさせるためだ。発酵力は一切求めていない。作り方は普通のシュトレンと変わらないが、ルヴァンリキッドを加えることと、ドライフルーツ類ではなく、ナッツのフィリングを使用することで、特徴を出している。ルヴァンリキッドは、香りや旨みはあるが、原価は安いという、パン屋さんの儲けを増やしてくれる材料だ。



パン・ド・ロデブ
パン・ド・ロデブ
生地を軽くツイストした成形のパン・ド・ロデブ
写真6
写真7
 南仏のロデブ地方のパンで、吸水が多いのが特徴。生イーストとルヴァンリキッドを配合する。

【配合%】
フランスパン用粉‥‥‥‥100
生イースト‥‥‥‥‥‥‥0・6
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・2
モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3
■ルヴアンリキッド‥‥‥‥‥‥50
水……………………65〜
【工程】
ミキシング‥L2分(オートリーズ30分)L4分Ml分(水を10%程度加えて生地の硬さを調整)L7分M2分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥21〜22度C
発酵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1時間(パンチ)1時間(パンチ)1時間
分割‥‥‥‥‥‥‥400グラム
成形‥分割して発酵かごに入れる(写真6)か、棒状に軽く引っ張って、ツイストして、布取りする(写真7)
ホイロ……‥27度C75%40分〜
焼成‥……230度C35分(スチーム注入、途中で窯の設定温度を230度Cから210度Cに下げる)
 伊藤常至講師のコメント このパンは、有名なパン職人の方々が作っているが、私も作ってみたいと思い、今回の講習品目に加えた。私はあまり成形しない素朴な形のパンが好きなので、このパンは好きだ。このパンは、生地が柔らかいのが特徴だが、私の配合では、最初は硬くて、オートリーズ後にみるみる柔らかくなってくる。

パネトーネ
パネトーネ
写真8
写真9
写真10
写真11
ルヴアンリキッドを配合したパネトーネ。

【中種配合%】
強力粉‥‥‥‥‥‥85
■ルヴァンリキッド‥‥‥‥‥‥50
生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
ヨーグルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
はちみつ‥‥‥‥‥‥‥‥‥5
バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
バニラピーンズ‥‥‥‥‥‥‥少々
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L2分(バター投入)L3分M5分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥27度C
発酵‥‥‥‥‥‥‥27度C80%約3時間
【本捜配合%】
強力粉‥‥‥‥‥‥‥15
砂糖‥‥‥‥‥‥‥10
卵黄‥‥‥‥‥‥‥18
食塩‥‥‥‥‥‥‥0・8
バター‥‥‥‥‥‥‥15
モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・5
ビタミンC溶液‥‥‥‥‥‥0・1
ミックスフルーツ‥‥‥‥‥‥‥70
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥L3分M3分(バター投入)L2分M3分(ミックスフルーツ投入)L1分M1分
捏ね上げ温度…‥…‥27〜28度C
発酵‥‥1時間(写真8=発酵完了時)
分割……‥330グラム(写真9)
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥5分
成形‥‥‥‥‥‥‥‥丸め直して、パネトーネ用ベーキングカップに入れる
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8度C16時間(ホイロ後、室温で20分ぐらい置いてから、上面に十字のカットを入れ、バターを塗る=写真10)
焼成‥‥‥190度C30分(下火をやや強めにする。焼成後、製品の背が縮まないように、逆さの状態にしておく=写真11)
 伊藤常至講師のコメント 発酵力を期待してルヴァンリキッドを50%入れている。生地はかなり柔らかいものになる。

原価計算女王
原価計算女王
ケーク パン デピス
ケーク パン デピス
 仏アルザス地方の焼き菓子。講習会ではルヴァンリキッドを配合して作った。

【配合グラム】
はちみつ‥‥‥‥‥‥‥‥400
溶かしバター‥‥‥‥‥‥‥‥50
オレンジピール‥‥‥‥‥‥‥‥100
生クリーム‥‥‥‥‥‥‥‥200
トレハロース‥‥‥‥‥‥‥‥100
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥300
強力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥300
ライ麦粉‥‥‥‥‥‥‥‥200
ベーキングパウダー‥‥‥‥‥‥‥‥20
香辛料‥‥‥‥‥‥‥‥6
ルヴァンリキッド‥‥‥‥‥200
チョコチップ‥‥‥‥‥‥‥200
【工程】
①はちみつ、溶かしバター、オレンジピール、生クリームを均一に混ぜる
②砂糖、トレハロース、卵を加える
③強力粉、ベーキングパウダー、香辛料を合わせて一緒に篩い、(2)に加える
④(3)にルヴァンリキッドを加える
⑤(4)にチョコチップを加える
⑥型に油脂を塗り、強力粉をふって、(5)の生地を400グラム絞り入れる
⑦(6)を170度Cのオーブンで45分焼成する
 伊藤常至講師のコメント 毎年当校に来るフランス人の講師に教わったレシピをアレンジしたもの。

■ルヴァンリキッド
出来上がったルヴァンリキッド
【配合%】
▼ルヴァンデュール‥‥6・25
ライ麦粉(粉)‥‥‥‥6・25
石臼挽き粉‥‥‥‥‥‥‥‥12・5
水‥‥‥‥‥‥‥‥25
【工程】
①ルヴァンデュールにライ麦粉と石臼挽き粉を入れて手で混ぜ合わせ、そぼろ状にする
②(1)に水を2回に分けて入れ、ドロドロの状態にする
▼ルヴァンデュール (ライ麦粉を使用した発酵種)
1日目
【配合グラム】
ライ麦粉(全粒粉)‥‥‥‥500
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥650
はちみつ‥‥‥‥‥‥‥‥20
【工程】
ミキシング‥‥‥‥手混ぜ
発酵‥‥‥‥25度C24時間
2日目
【配合グラム】
1日目の種‥‥‥‥1150
石臼挽き粉‥‥‥‥1000
水‥‥‥‥‥‥‥‥150
【工程】
ミキシング‥‥‥‥L3分M1分
捜ね上げ温度‥‥‥‥25度C
発酵‥‥‥‥25度C24時間
3日目
【配合グラム】
2日目の種‥‥‥‥‥1000
石臼挽き粉‥‥‥‥‥‥‥‥1000
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥500
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥25
【工程】
ミキシング‥‥‥L3分Ml分
捜ね上げ温度‥‥‥‥25度C
発酵‥‥‥‥‥25度C24時間
4日目
【配合グラム】
3日目の種‥‥‥‥‥1000
石臼挽き粉‥‥‥‥1000
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥500
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥25
【工程】
ミキシング‥‥‥L3分Ml分
捜ね上げ温度‥‥‥‥25度C
発酵‥‥‥‥‥‥‥‥25度C15時間(発酵後冷蔵保管する)


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